愚直で、融通が利かなかった奉行『石田三成』 ★歴史

愚直で、融通が利かなかった奉行『石田三成』

戦国時代、天下を統一した太閤秀吉。秀吉の側近に内政実務に長けた人物がいた。 その人物の名は『石田三成』。 1600年関ヶ原の戦いでは、実質的西軍(豊臣方)のリーダーであったのは言うまでもない。 今回は、石田三成を取り挙げてみたいと思う。   経歴 ・名前    石田佐吉、石田三成 ・生涯 …
旧暦の元旦、神事に纏わる完璧なアリバイ 松本清張『時間の習俗』 ★書物・雑誌

旧暦の元旦、神事に纏わる完璧なアリバイ 松本清張『時間の習俗』

★松本清張 小説シリーズ   ・題名     『時間の習俗』  ・新潮社    新潮文庫   昭和47年12月発行 ・昭和36年 5月 ~ 昭和37年11月号 【旅】掲載   登場人物   ◆三原紀一 警視庁捜査一課の警部補。相模湖湖畔で起きた殺人事件を担当する。 捜査…
戦前教育で、必ず教えられる忠臣の代表 『山中鹿之助』 ★歴史

戦前教育で、必ず教えられる忠臣の代表 『山中鹿之助』

戦前の日本は皇国史観が主流であり、学校での授業では「修身」という科目が設定されていた。 その授業で必ず教わる人物が二人いる。   一人は鎌倉幕府滅亡、建武の新政を成し遂げた後醍醐天皇を補佐した『楠木正成』。 もう一人、忠臣として紹介される人物が存在する。   戦国時代、中国地方で…
度々、俎上に挙げた年金問題。改正ならぬ改悪は続く ★時事問題

度々、俎上に挙げた年金問題。改正ならぬ改悪は続く

度々、ブログにて述べてきた年金問題。政府の検討は益々、改正ならぬ改悪。 マスコミは何故、改正という言葉を使うのかが、不思議。 お互い持ちつ、持たれつ。一連托生なのか。 今回、年金問題に付随した問題で2点程、述べたいと思う。   先日の政府検討案 度々、当ブログにて年金問題に触れてきた。 や…
戦国時代、義を貫いた武将『大谷吉継』 ★歴史

戦国時代、義を貫いた武将『大谷吉継』

戦国時代、それは離合集散を繰り返した人間の欲が明確に浮き出され、裏切りが当たり前の時代だった。 そんな時代の中、稀に見る義を貫き、命を果てた者も存在した。 今回はそんな一人である、大谷刑部吉継にスポットを当ててみたい。   ・名前    大谷吉継 大谷紀之介 ・生涯    1565年(生)…
ハチャメチャ刑事と老刑事との名コンビ復活『リーサルウェポン2』 ★映画

ハチャメチャ刑事と老刑事との名コンビ復活『リーサルウェポン2』

★懐かしいアクション映画   ・題名   『リーサルウェポン2』 ・監督    リチャード・ドナー ・脚本    ジェフリー・ボーム ・製作    ジョエル・シルバー、リチャード・ドナー ・音楽    エリック・クラプトン、マイケル・ケイメン、デイヴィッド・サンボーン ・配給    ワーナ…
お佐代さんの望みは 森鴎外『安井夫人』 ★書物・雑誌

お佐代さんの望みは 森鴎外『安井夫人』

★森鴎外 短編小説   ・題名        『安井夫人』 ・筑摩書房      ちくま日本文学全集 ・発行        1992年 2月 ・大正3年3月    発表(1914年) 登場人物 ◆仲平 江戸時代の日向国宮崎郡清武村の士族、滄洲翁の次男。 背が低く、幼少の頃の疱瘡が原因で、隻…
日常の関連から、一切の線が切断された時間 松本清張『分離の時間』 ★書物・雑誌

日常の関連から、一切の線が切断された時間 松本清張『分離の時間』

★松本清張 小説シリーズ   ・題名     『分離の時間』 ・新潮社     新潮文庫   ・昭和49年   6月発行   登場人物   ◆土井俊六 広告代理店に勤めるサラリーマン。 偶然乗り合わせたタクシーの運転手から、殺害された八木沢代議士の話を聞き、独自に調査を…
陰謀将軍暗躍 『足利義昭』 ★歴史

陰謀将軍暗躍 『足利義昭』

★決して傀儡ではなかった陰謀将軍 『足利義昭』   第15代室町幕府将軍、足利義昭 足利義昭は「抜刀将軍」と言われた第13代室町幕府将軍、足利義輝の弟(次男)として生まれた。 名は「覚慶」と言い、その下の弟(三男)は「周暠」と言った。   1565(永禄8)年、阿波国の有力大名三…
拳銃を盗まれた新米刑事が、犯人を追跡する話 黒澤明監督『野良犬』 ★映画

拳銃を盗まれた新米刑事が、犯人を追跡する話 黒澤明監督『野良犬』

★懐かしい邦画名作シリーズ   ・題名    『野良犬』 ・監督     黒澤明 ・脚本     黒澤明、菊島隆三 ・製作     本木荘二郎 ・編集     後藤敏男 ・音楽     早坂文雄 ・配給     東宝  1949年公開   出演者   ◆村上刑事:三船敏…
要らない自慢をして、回り道をした話 芥川龍之介『犬と笛』 ★書物・雑誌

要らない自慢をして、回り道をした話 芥川龍之介『犬と笛』

★芥川龍之介 短編小説   ・題名      『犬と笛』 ・原作       芥川龍之介 ・新潮社      新潮文庫 ・昭和43年    11月発行 ・大正 8年    1月発表(1921年)【赤い鳥】   登場人物 ◆髪長彦 葛城山の麓に住む、若い木樵。 顔形が女性の様に優し…
アメリカのもう一つの顔 シドニー・ポワチェ主演『夜の大捜査線』 ★映画

アメリカのもう一つの顔 シドニー・ポワチェ主演『夜の大捜査線』

★懐かしい名作洋画シリーズ   ・題名     『夜の大捜査線』 ・監督      ノーマン・ジュイソン ・脚本      スターリング・シリファント ・原作      ジョン・ボール ・製作      ウォルター・ミリッシュ ・音楽      クインシー・ジョーンズ ・配給       …
現代の官僚社会でも通じる話 松本清張『歪んだ複写』 ★書物・雑誌

現代の官僚社会でも通じる話 松本清張『歪んだ複写』

★松本清張   長編小説シリーズ   ・題名       『歪んだ描写』 ・新潮社       新潮文庫  ・発行        昭和41年 6月 ・昭和34年6月 ~ 昭和35年12月 『小説新潮』にて掲載   登場人物   ◆田原典太 新聞社社会部に勤める20代半ば…
改正どころか改悪 厚生年金の適用拡大議論 ★時事問題

改正どころか改悪 厚生年金の適用拡大議論

本日「勤労感謝の日」に伴い、久し振りに時事問題に触れたいと思う。議題は働くことにより、当然関係してくる「年金問題」。ブログ開設当初、既に語り尽くした問題であるが、改めて論じてみたい。   改正どころか、改悪。厚生年金問題の適用幅拡大論議 タイトルの通り、最近俄に厚生年金の適用幅の拡大が政府…
戦国時代、数奇な運命を辿った悲劇の女性 『お市の方』 ★歴史

戦国時代、数奇な運命を辿った悲劇の女性 『お市の方』

戦国時代きっての美人の云われた『お市の方』。 しかしその生涯は、決して幸せとは言えなかった。 今回は、『お市の方』を取り挙げて見たいと思う。   ・名前    お市の方、小谷の方 ・生涯    1547年(生)~1583年(没) ・配偶者   浅井長政、柴田勝家 ・家柄    織田信秀(父…