★書物・雑誌

後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段 ★書物・雑誌

後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段

今回は、全ての戒めとなる段を紹介します。   ・出典元     『徒然草』 ・上巻       第九十二 引用 ・出だし      或る人、弓射る事を習うに、   ◆原文 或人、弓射る事を習ふに、諸矢をたばさみて的に向ふ。師の曰く、「初心の人、二つ矢をもつことなかれ。後の矢をたの…
哀しい男のプライド 松本清張『殺意』 ★書物・雑誌

哀しい男のプライド 松本清張『殺意』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『殺意』 ・双葉社          光文社文庫 松本清張短編全集 04 ・発行           2008年12月  発行  ・発表           小説新潮    1956年4月号   登場人物 ◆古瀬嘉一 東京…
物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段 ★書物・雑誌

物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段

最近、吉田兼好の「徒然草」を初めて紹介しました。今回から、シリーズ化してみたいと思います。 今回は紹介する作品は、前回も少し触れましたが、古典の授業で必ず取り上げられる作品。『仁和寺の法師』です。   ・出典元      『徒然草』 ・上巻       第52段 引用 ・出だし      …
幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段 ★書物・雑誌

幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段

今回は珍しく、古典を取り上げてみます。取り上げる古典とは、昔中・高校時代に必ず学んだと思われる吉田兼好の『徒然草』の一部です。 あまり難しいものでなく、皆様にも親しんでもらえる内容を紹介したいと思います。 そう云えばブログを立ち上げた時、兼好法師の徒然草の序の段を引用しましたが、まだ一度も取り上げて…
芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』 ★書物・雑誌

芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』

今回は芥川龍之介の代表作の一つである、『地獄変』を取り上げます。 代表作であるが、何故今迄紹介しなかったのか。それは作品を読んだ後、私としてはあまり善い感想を持たない作品の為。 どうしてあまりよい感想を持たないかと云えば、作品をしる人であれば読んだ後、何か後味の悪いモノが残るからと云えば的確かもしれ…
人を騙そうとした嘘が、誠となった話 芥川龍之介『竜』 ★書物・雑誌

人を騙そうとした嘘が、誠となった話 芥川龍之介『竜』

★芥川龍之介短編小説シリーズ   ・題名       『竜』 ・新潮社      新潮文庫  『地獄変・偸盗』内 ・昭和       43年11月発行 ・発表       大正8年5月 『中央公論』   登場人物   ◆宇治の大納言隆国 源隆国。平安時代中期の官僚。文学…
甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』 ★書物・雑誌

甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『喪失』 ・双葉社          双葉文庫 ・発行           1995年5月  発行 【「顔」内】 ・発表           新潮    1957年3月   登場人物 ◆田代二郎 28才の妻子持ちの男性。運…
さり気ない一言が、犯人の心を揺さぶった話 松本清張『反射』 ★書物・雑誌

さり気ない一言が、犯人の心を揺さぶった話 松本清張『反射』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『反射』 ・双葉社         双葉文庫 ・発行          1995年5月  発行 【「顔」内】 ・発表          角川文庫    1956年8月   登場人物 ◆霜井正雄 梲の上がらない、しがないサラ…
人間の心の中の投影? 松本清張『内なる線影』 ★書物・雑誌

人間の心の中の投影? 松本清張『内なる線影』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『内なる線影』 ・新潮社        新潮文庫 ・昭和         昭和51年 5月 発行 【「巨人の磯」内】 ・発表         小説新潮(1971年 9月号)   登場人物 ◆枝村 東京の付属大学病院精神科医局に…
各々、異なる証言。果たして真相は 芥川龍之介『藪の中』 ★書物・雑誌

各々、異なる証言。果たして真相は 芥川龍之介『藪の中』

以前、映画『羅生門』を紹介した際、題名は羅生門だが、内容は同じ芥川の小説『藪の中』だと述べた。 そのブログが何故か有難い事に、閲覧数の上位にランキングされているのが何か不思議な気がする。 今回は映画の内容を改にする為、小説『藪の中』を紹介したい。   ★芥川龍之介短編小説シリーズ &nbs…
分相応な妻を貰うのが幸せかもしれない 松本清張『礼遇の資格』 ★書物・雑誌

分相応な妻を貰うのが幸せかもしれない 松本清張『礼遇の資格』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名       『礼遇の資格』 ・新潮社       新潮文庫 ・昭和        昭和51年 5月 発行 【「巨人の磯」内】 ・発表        小説新潮(1972年 2月号)   登場人物 ◆原島栄四郎 大学卒業後、市中の一流銀行に勤め…
未必の故意、それとも 松本清張『なぜ「星図」は開いていたか』 ★書物・雑誌

未必の故意、それとも 松本清張『なぜ「星図」は開いていたか』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名         『なぜ「星図」が開いていたか』 ・双葉社         双葉文庫 ・発行         1995年5月 発行 【「顔」内】   登場人物 ◆藤井都久雄 都内の私立高校(東都中央学園)に勤める38才の教師。勤め先の学園の理…
冒険心が恐怖心に変わった瞬間 芥川龍之介『トロッコ』 ★書物・雑誌

冒険心が恐怖心に変わった瞬間 芥川龍之介『トロッコ』

★芥川龍之介短編小説シリーズ   ・題名      『トロッコ』 ・新潮社     新潮文庫  『蜘蛛の糸・杜子春』内 ・昭和      43年11月発行 ・発表      大正11年3月 『大観』   登場人物 ◆良平 小田原熱海間の近くに住む、8才の少年。良平の住む村の近くで…
地獄から抜け出す直前、醜い心が招いた結果 芥川龍之介『蜘蛛の糸』 ★書物・雑誌

地獄から抜け出す直前、醜い心が招いた結果 芥川龍之介『蜘蛛の糸』

★芥川龍之介短編小説シリーズ   ・題名       『蜘蛛の糸』 ・新潮社      新潮文庫  『蜘蛛の糸・杜子春』内 ・昭和       43年11月発行 ・発表       大正7年7月 『赤い鳥』   登場人物 ◆犍陀多 生前、様々な悪い事をして人に迷惑をかけた罪人。生…
真面目な男が、一度道を踏み外した時 松本清張『坂道の家』 ★書物・雑誌

真面目な男が、一度道を踏み外した時 松本清張『坂道の家』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『坂道の家』 ・新潮社        新潮文庫 ・昭和         昭和46年10月 発行 【「黒い画集」内】 ・発表        「週刊朝日」 昭和34年1月4日号~4月19日号    登場人物 ◆杉田りえ子 杉田りえ…