★書物・雑誌

死者の尊厳を考えさせられた作品 『死体は語る』著者:上野正彦 ★書物・雑誌

死者の尊厳を考えさせられた作品 『死体は語る』著者:上野正彦

今回紹介する作品は、『死体は語る』です。 実は今回のブログは、前回のブログより先に発表するつもでしたが、前回の話題がニュースとなり、急遽上げた形となりました。 本来は、此方が先に上げるつもりでした。   何故、逆になったのか。それは余りにも前回の話題が私にとり、腹立だしかった為です。 では…
東京郊外、宅地造成のブームに潜む闇 松本清張『新開地の事件』 ★書物・雑誌

東京郊外、宅地造成のブームに潜む闇 松本清張『新開地の事件』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名      『新開地の事件』 ・文藝春秋    文春文庫  「証明」内、『新開地の事件』  ・発行      昭和51年 4月25日 ・発表      昭和44年 2月 オール読物   登場人物 ♦長野直治 東京郊外、先代から…
古代史の謎解きと思いきや、最後は 松本清張『東経139度線』 ★書物・雑誌

古代史の謎解きと思いきや、最後は 松本清張『東経139度線』

★松本清張 短編小説シリーズ   今回は、『東経139度線』を紹介します。 松本清張と言えば、古代史の研究で有名。 その古代史に係わる作品ですが、最後は古代史とはあまり関係なく、意外な方向に。   ・題名    『東経139度線』 ・新潮社   新潮文庫  『巨人の磯』内 ・発行…
一体、誰が真実を述べているのか 松本清張『証言の森』 ★書物・雑誌

一体、誰が真実を述べているのか 松本清張『証言の森』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名      『証言の森』 ・文藝春秋     文春文庫 ・発行       昭和52(1976)年 2月25日 ・発表       昭和42(1966)年 8月『オール読物』   登場人物 ◆青座村次 綿糸関連の会社に勤める、31才の男。殺…
幼少の頃の記憶 松本清張『火の記憶』 ★書物・雑誌

幼少の頃の記憶 松本清張『火の記憶』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名    『火の記憶』 ・新潮社   新潮文庫  或る「小倉日記」伝 傑作短編集(一) ・発行    昭和40年 6月30日 ・発表    昭和32年 3月 「三田文学」内、『記憶』として発表   登場人物 ◆高村泰雄 本州の果、B市に生まれ…
未完成故の面白さと、後の内容の空想 芥川龍之介『邪宗門』 ★書物・雑誌

未完成故の面白さと、後の内容の空想 芥川龍之介『邪宗門』

★芥川龍之介 短編小説シリーズ 今回紹介する小説は、芥川龍之介『邪宗門』です。 ご存じの方は既にお分かりでしょうが、この作品は龍之介が手掛けた作品中でも、未完成で終わっています。 未完成故、最後はもし龍之介が其の後を描くのであれば、この様に描かれていたのではなかろうかとの推測を交え、私なりに意見を述…
魑魅魍魎とした人間関係 芥川龍之介『偸盗』 ★書物・雑誌

魑魅魍魎とした人間関係 芥川龍之介『偸盗』

★芥川龍之介 小説シリーズ   ・題名        『偸盗』 ・新潮社       新潮文庫  『地獄変・偸盗』内 ・発行        昭和43年11月 ・発表        大正6年4月・7月 『中央公論』 ・参考        『今昔物語』巻29 第3   登場人物 ◆太…
親族故の僻み、嫉妬、そして遺恨 松本清張『田舎医師』 ★書物・雑誌

親族故の僻み、嫉妬、そして遺恨 松本清張『田舎医師』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名         『田舎医師』 松本清張短編小説全集 【影の車】内 ・中央公論新社      中公文庫 ・1973年       10月発行 ・発表          昭和36年6月「婦人公論」   登場人物 ◆杉山良吉 東京在住。七年前亡く…
人生を達観した生き方? 『徒然草』上巻 93段 ★書物・雑誌

人生を達観した生き方? 『徒然草』上巻 93段

★今回は、「徒然草」の人生の悟りともいうべき段を紹介します。   ・出典元     『徒然草』 ・上巻       第九十三 引用 ・出だし     「牛を売る人あり。買う人、明日その価をやりて、」   ◆原文 「牛を売る者あり。買ふ人、明日その値をやりて、牛を取らんといふ。夜の…
大国に囲まれた、小国故の悲哀 松本清張『柳生一族』 ★書物・雑誌

大国に囲まれた、小国故の悲哀 松本清張『柳生一族』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『柳生一族』 松本清張短編小説全集 04【殺意】内 ・光文社        光文社文庫   ・2008年      12月発行 ・発表         昭和30年10月『小説新潮』   登場人物   ◆柳生宗厳 大和…
白い霧の中で、ドス黒い陰謀が蠢く 松本清張『白い闇』 ★書物・雑誌

白い霧の中で、ドス黒い陰謀が蠢く 松本清張『白い闇』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名       『白い闇』 松本清張短編小説全集04【殺意】内 ・光文社      光文社文庫   ・2008年    12月発行 ・昭和32年    8月発表 『小説新潮』   登場人物 ◆高瀬精一 石炭商を営む。仕事柄、北海道・東北などに…
後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段 ★書物・雑誌

後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段

★今回は、「徒然草」の人生に於ける戒めとなる段を紹介します。   ・出典元     『徒然草』 ・上巻       第九十二 引用 ・出だし      或る人、弓射る事を習うに、   ◆原文 或人、弓射る事を習ふに、諸矢をたばさみて的に向ふ。師の曰く、「初心の人、二つ矢をもつこと…
哀しい男のプライド 松本清張『殺意』 ★書物・雑誌

哀しい男のプライド 松本清張『殺意』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名          『殺意』 ・双葉社          光文社文庫 松本清張短編全集 04 ・発行           2008年12月   ・発表           小説新潮    1956年4月号   登場人物 ◆古瀬嘉一 東京地検…
物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段 ★書物・雑誌

物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段

最近、吉田兼好の「徒然草」を初めて紹介しました。今回から、シリーズ化してみたいと思います。 今回は紹介する作品は、前回も少し触れましたが、古典の授業で必ず取り上げられる作品。『仁和寺の法師』です。   ・出典元      『徒然草』 ・上巻       第52段 引用 ・出だし      …
幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段 ★書物・雑誌

幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段

今回は珍しく、古典を取り上げます。 取り上げる古典とは、昔中・高校時代に必ず学んだと思われる吉田兼好の『徒然草』の一部です。 あまり難しいものでなく、皆様にも親しんでもらえる内容を紹介したいと思います。   そう云えば、ブログを立ち上げた時、兼好法師の徒然草の序の段を引用しましたが、まだ一…