★書物・雑誌 24 3月 2020 有罪濃厚から一転。無罪判決 松本清張『種族同盟』 ★松本清張 短編小説シリーズ ・題名 『種族同盟』 ・文藝春秋 文春文庫 ・昭和51年 2月発行 『火と汐』内 ・昭和42年 8月発表 『オール読物』 登場人物 ◆主人公の弁護士 主人公の弁護士だが、名前が… 続きを読む
★書物・雑誌 15 3月 2020 人が不幸な境遇から脱した時、相反する心情 芥川龍之介『鼻』 ★芥川龍之介 短編小説シリーズ ・題名 『鼻』 ・新潮社 新潮文庫 ・発行 昭和43年7月 ・発表 大正 5年1月 ・原作 今昔物語及び、宇治拾遺物語 登場人物 ◆禅智内供 宮中にて仏門に仕える僧の役職。名前ではない。小説に登場する僧は、鼻… 続きを読む
★書物・雑誌 12 3月 2020 トカゲの尻尾切り 松本清張『ある小官僚の抹殺』 ★松本清張 短編小説シリーズ ・題名 『ある小官僚の抹殺』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和40年 7月発行 『駅路』内 登場人物 ◆唐津淳平 今回の砂糖汚職事件で、鍵を握る人物。唐津は関西出張後、帰京する予定だった。 しかし何故が出… 続きを読む
★書物・雑誌 29 2月 2020 サラリーマンの悲哀 松本清張『寒流』 ★松本清張シリーズ 短編小説編 ・題名 『寒流』 ・新潮社 新潮文庫 【黒い画集】内 ・発行 昭和46年10月 ・発表 昭和34年 9月 週刊朝日9月6日号~11月29日号 登場人物 ◆沖野一郎 B銀行R支店に新しく… 続きを読む
★書物・雑誌 26 2月 2020 芥川龍之介の世界観 『河童』 ★芥川龍之介の世界観 自殺間際の作品 ・題名 『河童』 ・副題 「どうか Kappa と発音して下さい。」 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和43年 12月発行 ・発表 昭和2年3月 『改造』 ※1927年 &nbs… 続きを読む
★書物・雑誌 14 2月 2020 死亡推定時刻の偽装 松本清張『留守宅の事件』 ★松本清張 短編小説シリーズ ・題名 『留守宅の事件』 ・文藝春秋 文春文庫 ・発行 昭和51年 4月 ・昭和46年 5月 【小説現代】掲載 登場人物 ◆栗山敏夫 34歳で車のセールスマン。東北に出発後、自宅に戻るが妻宗子は不在。… 続きを読む
★書物・雑誌 30 1月 2020 少年の淡い恋心 松本清張『天城越え』 ★松本清張小説シリーズ ・題名 『天城越え』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和46年 10月発行 「黒い画集」内 ・昭和34年 11月 「サンデー毎日特別号」 登場人物 ◆少年 下田に住む、16歳の鍛冶屋の三男坊。稼業・実… 続きを読む
★書物・雑誌 18 12月 2019 旧暦の元旦、神事に纏わる完璧なアリバイ 松本清張『時間の習俗』 ★松本清張 小説シリーズ ・題名 『時間の習俗』 ・新潮社 新潮文庫 昭和47年12月発行 ・昭和36年 5月 ~ 昭和37年11月号 【旅】掲載 登場人物 ◆三原紀一 警視庁捜査一課の警部補。相模湖湖畔で起きた殺人事件を担当する。 捜査… 続きを読む
★書物・雑誌 7 12月 2019 お佐代さんの望みは 森鴎外『安井夫人』 ★森鴎外 短編小説 ・題名 『安井夫人』 ・筑摩書房 ちくま日本文学全集 ・発行 1992年 2月 ・大正3年3月 発表(1914年) 登場人物 ◆仲平 江戸時代の日向国宮崎郡清武村の士族、滄洲翁の次男。 背が低く、幼少の頃の疱瘡が原因で、隻… 続きを読む
★書物・雑誌 5 12月 2019 日常の関連から、一切の線が切断された時間 松本清張『分離の時間』 ★松本清張 小説シリーズ ・題名 『分離の時間』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和49年 6月発行 登場人物 ◆土井俊六 広告代理店に勤めるサラリーマン。 偶然乗り合わせたタクシーの運転手から、殺害された八木沢代議士の話を聞き、独自に調査を… 続きを読む
★書物・雑誌 29 11月 2019 要らない自慢をして、回り道をした話 芥川龍之介『犬と笛』 ★芥川龍之介 短編小説 ・題名 『犬と笛』 ・原作 芥川龍之介 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和43年 11月発行 ・大正 8年 1月発表(1921年)【赤い鳥】 登場人物 ◆髪長彦 葛城山の麓に住む、若い木樵。 顔形が女性の様に優し… 続きを読む
★書物・雑誌 25 11月 2019 現代の官僚社会でも通じる話 松本清張『歪んだ複写』 ★松本清張 長編小説シリーズ ・題名 『歪んだ描写』 ・新潮社 新潮文庫 ・発行 昭和41年 6月 ・昭和34年6月 ~ 昭和35年12月 『小説新潮』にて掲載 登場人物 ◆田原典太 新聞社社会部に勤める20代半ば… 続きを読む
★書物・雑誌 17 11月 2019 老いてゆく男の哀しい見栄 松本清張『薄化粧の男』 ★松本清張シリーズ 短編小説 ・題名 『薄化粧の男』 ・中央公論新社 中央文庫 【影の車】内 ・昭和48年 7月発行 登場人物 ◆草村卓三 小田ゴム株式会社に勤務する、庶務課長。年齢は54才。 練馬区の自宅で、妻淳子と二人で住む。二人の間に、子はいない。 … 続きを読む
★書物・雑誌 15 11月 2019 単純な手形詐欺と思われたが、背後に潜む複雑な関係 松本清張『眼の壁』 ★松本清張 長編小説シリーズ ・題名 『眼の壁』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和46年 3月発行 登場人物 ◆萩崎竜雄 昭和電業製作所、経理課勤務の次長。上司の関野課長が手形詐欺に遭い、自殺。 その無念を晴らすべく独自で調査を始め… 続きを読む
★書物・雑誌 11 11月 2019 疑心暗鬼で、没落を招いた男 松本清張『共犯者』 松本清張シリーズ 短編小説 ・題名 『共犯者』 ・新潮社 新潮文庫 【共犯者】 ・昭和55年 5月発行 登場人物 ◆内掘彦介 福岡市内で5年前、家具屋を開業。成功を収める。 開業前の15年間は、食器具の販売員として全国を回っていた。 ある宿で… 続きを読む