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生気を感じさせない主婦が、一瞬輝きを取り戻した瞬間。松本清張『張込み』 ★書物・雑誌

生気を感じさせない主婦が、一瞬輝きを取り戻した瞬間。松本清張『張込み』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名    『張込み』  ・新潮社   新潮文庫  ・発行    昭和40年12月   登場人物   ◆柚木刑事 警視庁捜査一課に勤務の刑事。強盗殺人犯、石井久一を追い、九州に赴く。 石井の元恋人で今は他家の後妻の家を張込む。さだ子は…
人間一体、何が幸せなのか分からない 森鴎外『高瀬舟』 ★書物・雑誌

人間一体、何が幸せなのか分からない 森鴎外『高瀬舟』

少子高齢化が進む今日の日本社会。今後必ず検討されるであろう、安楽死。 安楽死は、100年以上前から検討されていた問題。   タブーと言う事で、俎上にのらないだけだが、将来的に避けて通れない議論となろう。 更に深く読めば、決して安楽死だけではないと思える作品。   ・題名   『高…
さり気ない一言で、お上から父の命を救った話 森鴎外『最後の一句』 ★書物・雑誌

さり気ない一言で、お上から父の命を救った話 森鴎外『最後の一句』

さり気ないが、皮肉めいた言葉を放ち、お上から父を救った話。 その言葉は古今東西を問わず、通ずるものがあろう。 そんな考えが頭をよぎり、森鴎外の「最後の一句」を読み返してみた。   ・題名   『最後の一句』  ・作者    森鴎外  ・発表    大正4年 10月発表(1915年) ・発行…
宋代、科挙に失敗した男が西域の砂漠で見たもの 井上靖『敦煌』 ★書物・雑誌

宋代、科挙に失敗した男が西域の砂漠で見たもの 井上靖『敦煌』

懐かしい小説を読み返しました。作品は、井上靖『敦煌』です。 1988年のバブル経済華やかなりし時、映画化もされました。   当時を反映、広大なスペクタクル作品となったのを記憶しています。 今回は原作と映画を踏まえ、述べてみました。   登場人物   ◆趙行徳 科挙の最終…
長年の夢が叶った瞬間、胸に去来するもの 芥川龍之介『芋粥』 ★書物・雑誌

長年の夢が叶った瞬間、胸に去来するもの 芥川龍之介『芋粥』

人間は長い間、憧れていた夢が現実となった時、果たしてどのような思いが頭を過るのか。 今回、その様な事を考え乍、芥川龍之介の小説『芋粥』を読み返してみました。   ・題名 『芋粥』 ・原作 芥川龍之介作  (大正5年 9月発表)   登場人物 ◆何某の五位 名前さえない、身分の低い…
時刻表の僅かな空白を利用したトリック。松本清張作品『点と線』 ★書物・雑誌

時刻表の僅かな空白を利用したトリック。松本清張作品『点と線』

★松本清張名作シリーズ   ・題名    『点と線』  ・新潮社   新潮文庫  ・昭和46年 5月発行  ・昭和32年 2月~昭和33年 1月雑誌【旅】にて連載   松本清張作品の名作の一つ、「点と線」。僅か数分間の時刻表の空白を使い、政府の官僚と料理屋の女中を心中に見せかける…
古今東西、何処にも存在する話 松本清張『カルネアデス』の舟板 ★書物・雑誌

古今東西、何処にも存在する話 松本清張『カルネアデス』の舟板

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名       『カルネアデス舟板』 ・新潮社       新潮文庫   ・昭和40年     12月発行    傑作短編集(五)『張込み』内   序説 紀元前2世紀、ギリシャでの話。 一艘の船が難破した。ある船員が溺れまいと、必死に一枚の舟板…
久し振りに本屋に立ち寄り、気付いた事 ★書物・雑誌

久し振りに本屋に立ち寄り、気付いた事

連休中、本屋にて 大型連休中、予定がない休みの日、久し振りに本屋に行きました。久ぶりにと云書いたのは、気付けば何時からであろうか。此処しばらく本屋にいかなくなったのは。 おそらく半年はいっていないだろうか。それ程、久し振りに感じられた。何故だろうか。昔ほど行かなくなった理由は。 結論から述べるが、や…