日本人

ありふれた一人の日本人として日頃、思った事・感じた事などをありのままに述べてみたいと思い、ブログを立ち上げました。新元号にちなんで付けたブログ名です。宜しければ、お立ち寄りください。
物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段 書物・雑誌

物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段

最近、吉田兼好の「徒然草」を初めて紹介しました。今回から、シリーズ化してみたいと思います。 今回は紹介する作品は、前回も少し触れましたが、古典の授業で必ず取り上げられる作品。『仁和寺の法師』です。   ・出典元      『徒然草』 ・上巻       第52段 引用 ・出だし      …
偉大な父と名門の重圧に負けた男 『武田勝頼』 歴史

偉大な父と名門の重圧に負けた男 『武田勝頼』

今回は偉大な父から家を継承。没落させたは男を紹介したい。男の名は『武田勝頼』。 会社に喩えれば、立派な経営者だった父の跡を継ぎ、有名な会社を継承したが、父の偉大さと名門の重責に負け、会社を倒産させたとでも云えば良いであろうか。 それを考えれば、十分現代でも通ずる話ではなかろうか。   経歴…
幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段 書物・雑誌

幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段

今回は珍しく、古典を取り上げます。 取り上げる古典とは、昔中・高校時代に必ず学んだと思われる吉田兼好の『徒然草』の一部です。 あまり難しいものでなく、皆様にも親しんでもらえる内容を紹介したいと思います。   そう云えば、ブログを立ち上げた時、兼好法師の徒然草の序の段を引用しましたが、まだ一…
芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』 書物・雑誌

芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』

今回は、芥川龍之介の代表作の一つである、『地獄変』を取り上げます。 代表作であるが、何故今迄紹介しなかったのか。それは作品を読んだ後、私としてはあまり善い感想を持たない作品の為。 どうしてあまりよい感想を持たないかと云えば、作品をしる人であれば読んだ後、何か後味の悪いモノが残るからと云えば的確かもし…
騙そうとした嘘が、本当になった話 芥川龍之介『竜』 書物・雑誌

騙そうとした嘘が、本当になった話 芥川龍之介『竜』

★芥川龍之介 短編小説シリーズ   ・題名       『竜』 ・新潮社      新潮文庫  『地獄変・偸盗』内 ・発行       昭和43年11月 ・発表       大正8年5月 『中央公論』   登場人物   ◆宇治の大納言隆国 源隆国。平安時代中期の官僚。文…
関ヶ原では西軍に与しながら、見事に復活を遂げた男 『立花宗茂』 歴史

関ヶ原では西軍に与しながら、見事に復活を遂げた男 『立花宗茂』

今回は関ヶ原の戦いで西軍に与しながら、其の後見事に復活した男『立花宗茂』を紹介したい。   経歴 ・名前    吉弘千熊丸、高橋彌七郎(幼名)、戸次統虎、立花統虎、立花宗虎、立花宗茂等 ・生誕    1567(永禄10)年(生)~1643(寛永19)年(没) ・家柄    高橋氏→戸次氏→…
甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』 書物・雑誌

甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『喪失』 ・双葉社          双葉文庫 ・発行           1995年5月  発行 【「顔」内】 ・発表           新潮    1957年3月   登場人物 ◆田代二郎 28才の妻子持ちの男性。運…
本能寺の変を境に、没落した男 『滝川一益』 歴史

本能寺の変を境に、没落した男 『滝川一益』

★今回は戦国最大の事件「本能寺の変」を機に、没落した男を紹介したい。 本能寺の変は、今迄の戦国史を一変させる出来事だった。   あるものは危機をチャンスに変え、或る者は運命に翻弄され、没落の道を辿った。 今回紹介する「滝川一益」は、信長軍団の重臣でありながら、没落した男の一人。  …
さり気ない一言が、犯人の心を揺さぶった 松本清張『反射』 書物・雑誌

さり気ない一言が、犯人の心を揺さぶった 松本清張『反射』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『反射』 ・双葉社         双葉文庫 ・発行          1995年5月  発行 【「顔」内】 ・発表          角川文庫    1956年8月   登場人物 ◆霜井正雄 梲の上がらない、しがないサラ…
「上杉家」に生涯を捧げた男 『直江兼続』 歴史

「上杉家」に生涯を捧げた男 『直江兼続』

もう10年以上前になるであろうか。NHK大河ドラマで愛に生きた武将として、『直江兼続』が主人公となっていた作品を拝見した。 今回は「愛」と云う文字を自らの兜にとりつけ、主君を盛り立て生きた男、直江兼続を紹介したい。   経歴 ・名前    樋口与六、樋口與六(幼名)、樋口兼続、直江兼続、直…
心の中の投影 松本清張『内なる線影』 書物・雑誌

心の中の投影 松本清張『内なる線影』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『内なる線影』 ・新潮社        新潮文庫 ・昭和         昭和51年 5月 発行 【「巨人の磯」内】 ・発表         小説新潮(1971年 9月号)   登場人物 ◆枝村 東京の付属大学病院精神科医局に…
石田三成の足りない「武」を補った武将 『島清興:左近』 歴史

石田三成の足りない「武」を補った武将 『島清興:左近』

今回は関ヶ原の合戦で実質上のリーダーだった、石田三成の右腕だった島清興(通称:左近)を取り上げたい。 以前石田三成を紹介した際、触れた事があると思うが改めてスポットを当ててみたい。   石田三成は西軍の実質的な指導者だったが、武将ではない。官僚と云えば的確かもしれない。 その三成の不足した…
「GoToトラベル」政策 果たして一体、誰の為 時事問題

「GoToトラベル」政策 果たして一体、誰の為

久々に時事ネタを取り挙げたい。以前も話しましたが、時事ネタはあまりブログの閲覧数が伸びません。 理由として考えられるのは、ネタに興味があればおそらく、更に詳しい報道記事を見る為。 あまり伸びないが、自分自身の現在の心境を話したいが為、敢えて取りあげました。   今回取り上げるテーマはタイト…
各々、異なる証言。果たして真相は 芥川龍之介『藪の中』 書物・雑誌

各々、異なる証言。果たして真相は 芥川龍之介『藪の中』

以前、映画『羅生門』を紹介した際、題名は羅生門だが、内容は同じ芥川の小説『藪の中』だと述べた。 そのブログが何故か有難い事に、閲覧数の上位にランキングされているのが何か不思議な気がする。 今回は映画の内容を改にする為、小説『藪の中』を紹介したい。   ★芥川龍之介短編小説シリーズ &nbs…
戦国時代、関東で北条家の最盛期を演出した武将『北条氏康』 歴史

戦国時代、関東で北条家の最盛期を演出した武将『北条氏康』

今回は戦国時代に関東で覇を競った、北条氏康を取り挙げたい。 北条氏康と云えば、後北条家の祖「早雲」から始まり、北条家3代目の当主にあたる。 後北条家は氏康を含め5代目まで続くが、5代続く為の最盛期を演出したのが氏康と云っても過言でない。 では、氏康の生き様を眺めてみよう。   経歴 ・名前…