日本人

ありふれた一人の日本人として日頃、思った事・感じた事などをありのままに述べてみたいと思い、ブログを立ち上げました。新元号にちなんで付けたブログ名です。宜しければ、お立ち寄りください。
大国に囲まれた、小国故の悲哀 松本清張『柳生一族』 ★書物・雑誌

大国に囲まれた、小国故の悲哀 松本清張『柳生一族』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『柳生一族』 松本清張短編小説全集 04【殺意】内 ・光文社        光文社文庫   ・2008年      12月発行 ・発表         昭和30年10月『小説新潮』   登場人物   ◆柳生宗厳 大和…
白い霧の中で、ドス黒い陰謀が蠢く 松本清張『白い闇』 ★書物・雑誌

白い霧の中で、ドス黒い陰謀が蠢く 松本清張『白い闇』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名       『白い闇』 松本清張短編小説全集04【殺意】内 ・光文社      光文社文庫   ・2008年    12月発行 ・昭和32年    8月発表 『小説新潮』   登場人物 ◆高瀬精一 石炭商を営む。仕事柄、北海道・東北などに…
名車が集合、車好きには堪らない映画 『キャノンボール』 ★映画

名車が集合、車好きには堪らない映画 『キャノンボール』

★懐かしい洋画シリーズ   ・題名      『キャノンボール』 ・公開      1981年 日本・香港合作 ・配給      20世紀フォックス     ・監督      ハル・ニーダム ・製作      アルバート・S・ラディ ・脚本      ブロック・イェーツ ・製作総指揮   …
関ヶ原の戦い、戦わずして負けた男 五大老の一人『毛利輝元』 ★歴史

関ヶ原の戦い、戦わずして負けた男 五大老の一人『毛利輝元』

今回は五大老の一人の、『毛利輝元』を取り上げたい。 毛利輝元は人により、名君・暗君として評価が分かれるかもしれない。 それでは輝元の歴史を振り返りたい。   経歴 ・名前    幸鶴丸(幼名)、毛利輝元、幻庵宗瑞、安芸中納言(別名) ・生誕    1553(天文22)年(生)~1625(寛…
後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段 ★書物・雑誌

後があると思えば、油断が生じる 『徒然草』上巻 92段

★今回は、「徒然草」の人生に於ける戒めとなる段を紹介します。   ・出典元     『徒然草』 ・上巻       第九十二 引用 ・出だし      或る人、弓射る事を習うに、   ◆原文 或人、弓射る事を習ふに、諸矢をたばさみて的に向ふ。師の曰く、「初心の人、二つ矢をもつこと…
哀しい男のプライド 松本清張『殺意』 ★書物・雑誌

哀しい男のプライド 松本清張『殺意』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名          『殺意』 ・双葉社          光文社文庫 松本清張短編全集 04 ・発行           2008年12月   ・発表           小説新潮    1956年4月号   登場人物 ◆古瀬嘉一 東京地検…
父からの脱却、青年から大人への成長を描いた作品『愛と青春の旅立ち』 ★映画

父からの脱却、青年から大人への成長を描いた作品『愛と青春の旅立ち』

★今回は久々に映画を取り上げたい。懐かしい洋画で、主題歌が有名な作品。   幼少期、地上波でみた記憶はあるが、その頃はまだ小学生だったと思う。その為、映画の内容はあまり覚えていない。只、映画の主題歌は、何故かハッキリ記憶している。 今迄何かの拍子にふと思い出す事がある、誠に主題歌が印象的な…
物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段 ★書物・雑誌

物事には何にでも、案内人が欲しいものだ 『徒然草』上巻 第52段

最近、吉田兼好の「徒然草」を初めて紹介しました。今回から、シリーズ化してみたいと思います。 今回は紹介する作品は、前回も少し触れましたが、古典の授業で必ず取り上げられる作品。『仁和寺の法師』です。   ・出典元      『徒然草』 ・上巻       第52段 引用 ・出だし      …
偉大な父と名門の重圧に負けた男 『武田勝頼』 ★歴史

偉大な父と名門の重圧に負けた男 『武田勝頼』

今回は偉大な父から家を継承。没落させたは男を紹介したい。男の名は『武田勝頼』。 会社に喩えれば、立派な経営者だった父の跡を継ぎ、有名な会社を継承したが、父の偉大さと名門の重責に負け、会社を倒産させたとでも云えば良いであろうか。 それを考えれば、十分現代でも通ずる話ではなかろうか。   経歴…
幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段 ★書物・雑誌

幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段

今回は珍しく、古典を取り上げます。 取り上げる古典とは、昔中・高校時代に必ず学んだと思われる吉田兼好の『徒然草』の一部です。 あまり難しいものでなく、皆様にも親しんでもらえる内容を紹介したいと思います。   そう云えば、ブログを立ち上げた時、兼好法師の徒然草の序の段を引用しましたが、まだ一…
芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』 ★書物・雑誌

芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』

今回は、芥川龍之介の代表作の一つである、『地獄変』を取り上げます。 代表作であるが、何故今迄紹介しなかったのか。それは作品を読んだ後、私としてはあまり善い感想を持たない作品の為。 どうしてあまりよい感想を持たないかと云えば、作品をしる人であれば読んだ後、何か後味の悪いモノが残るからと云えば的確かもし…
騙そうとした嘘が、本当になった話 芥川龍之介『竜』 ★書物・雑誌

騙そうとした嘘が、本当になった話 芥川龍之介『竜』

★芥川龍之介 短編小説シリーズ   ・題名       『竜』 ・新潮社      新潮文庫  『地獄変・偸盗』内 ・発行       昭和43年11月 ・発表       大正8年5月 『中央公論』   登場人物   ◆宇治の大納言隆国 源隆国。平安時代中期の官僚。文…
関ヶ原では西軍に与しながら、見事に復活を遂げた男 『立花宗茂』 ★歴史

関ヶ原では西軍に与しながら、見事に復活を遂げた男 『立花宗茂』

今回は関ヶ原の戦いで西軍に与しながら、其の後見事に復活した男『立花宗茂』を紹介したい。   経歴 ・名前    吉弘千熊丸、高橋彌七郎(幼名)、戸次統虎、立花統虎、立花宗虎、立花宗茂等 ・生誕    1567(永禄10)年(生)~1643(寛永19)年(没) ・家柄    高橋氏→戸次氏→…
甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』 ★書物・雑誌

甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名          『喪失』 ・双葉社          双葉文庫 ・発行           1995年5月  発行 【「顔」内】 ・発表           新潮    1957年3月   登場人物 ◆田代二郎 28才の妻子持ちの男性。運…
本能寺の変を境に、没落した男 『滝川一益』 ★歴史

本能寺の変を境に、没落した男 『滝川一益』

★今回は戦国最大の事件「本能寺の変」を機に、没落した男を紹介したい。 本能寺の変は、今迄の戦国史を一変させる出来事だった。   あるものは危機をチャンスに変え、或る者は運命に翻弄され、没落の道を辿った。 今回紹介する「滝川一益」は、信長軍団の重臣でありながら、没落した男の一人。  …