失踪した人妻 夫には完璧なアリバイが 松本清張『火と汐』 ★書物・雑誌

失踪した人妻 夫には完璧なアリバイが 松本清張『火と汐』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名        『火と汐』 ・双葉社        双葉文庫   ・2016年      12月発行  松本清張ジャンル別作品集『社会派ミステリー』内 ・発表        『オール読物』  昭和42年 11月   登場人物 ◆曽根晋吉 劇…
複雑に絡む3人の関係 斎藤利三、お福(春日局)、稲葉正成 ★歴史

複雑に絡む3人の関係 斎藤利三、お福(春日局)、稲葉正成

いつもであれば、歴史上の人物を一人ずつ紹介するが、今回は珍しく一挙に3人紹介したい。 何故3人なのかと云えば、3人の関係が互いに絡みあい、複雑な様相を呈している為。   その3人とは斉藤利三、お福(後の春日局)、稲葉正成。 歴史好きな方であれば、3人の名前を聞いただけで、ピンとくると思う。…
美談なのか、それとも皮肉なのか 森鴎外『護持院原の敵討』 ★書物・雑誌

美談なのか、それとも皮肉なのか 森鴎外『護持院原の敵討』

★森鴎外 短編小説   ・題名      『護持院原の敵討』 ・作者       森鴎外 ・発表       大正2年10月 ・筑摩書房     ちくま日本文学全集           1992年   2月発行   登場人物 ◆山本三右衛門 播磨の国、姫路城主酒井忠実に仕える侍。…
人事における逆恨み 松本清張『偶数』 ★書物・雑誌

人事における逆恨み 松本清張『偶数』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名        『偶数』 ・新潮社        新潮文庫   ・昭和40年      7月発行    『駅路』内   登場人物 ◆城野光夫 大手一流会社の社員。調査の副課長であるが、会社中では閑職に近い。 自分が七年近く閑職に追いやら得て…
死亡推定時刻の僅かなズレ 松本清張『誤差』 ★書物・雑誌

死亡推定時刻の僅かなズレ 松本清張『誤差』

★松本清張 短編小説シリーズ   ・題名        『誤差』 ・新潮社       新潮文庫   ・昭和40年     7月発行    『駅路』内   登場人物 ◆大村青年 結核を患い、夏の初めから温泉地で湯治している、地方地主の小倅。湯治場では、川田屋の女中ふみ江と仲良くな…
情に厚い猛将だが、政治力の無さ故、敗れた武将『柴田勝家』 ★歴史

情に厚い猛将だが、政治力の無さ故、敗れた武将『柴田勝家』

今回は、織田信長の宿老として有名な『柴田勝家』を取り挙げてみたい。信長の統一事業で欠かす事のできない武将の一人。 猛将でありながら、政治力な無さ故、同じ信長の配下で「人たらしの名人」と云われた羽柴秀吉に敗れた人物と云えるかもしれない。   経歴 ・名前    柴田勝家、権六郎、権六、 ・生…
新型コロナによる経済対策 効果があるのは? ★時事問題

新型コロナによる経済対策 効果があるのは?

最近はメディア全体が、新型コロナウイルス一色であるが、今回のブログもややもすればシリーズと化している、新型ウイルスについて述べたい。 今回は、経済対策について。   新型ウイルスに関しての経済対策 過去のブログにて、政府の新型ウイルスに対する経済政策について軽く述べたが、このブログをかいて…
嫉妬に駆られ、侍女を殺害した美人詩家 森鴎外『魚玄機』 ★書物・雑誌

嫉妬に駆られ、侍女を殺害した美人詩家 森鴎外『魚玄機』

★森鴎外 短編小説   ・題名          『魚玄機』 ・作者           森鴎外 ・大正4年(1915)   7月発表 ・筑摩書房         ちくま日本文学全集  1992年 2月発行   登場人物   ◆魚玄機(ぎょげんき) 名は魚、字は幼微。遊…
声の記憶 松本清張『声』 ★書物・雑誌

声の記憶 松本清張『声』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『声』 ・新潮社       新潮文庫   ・昭和40年     12月発行   傑作短編集(五)『張込み』内   登場人物 ◆高橋朝子 朝子は3年前迄、或る新聞社の電話交換手をしていた。 後に小谷茂雄と交際の末、結婚。新聞社…
秀吉の二大軍師、もう一人は半兵衛『竹中半兵衛』 ★歴史

秀吉の二大軍師、もう一人は半兵衛『竹中半兵衛』

群雄割拠する戦国時代、天下統一を果たした豊臣(羽柴)秀吉。彼の功績は今更語るに及ばないが、秀吉の功績を陰で支えた家臣がいた。 その家臣は主に智謀をもって君子に仕え、「軍師」と呼ばれた。優れた英雄の傍には必ず、知恵を武器に主君を盛り立た家臣がいた。   秀吉も多分に漏れず、優れた軍師が二人存…
会社の労組から縺れた関係 松本清張『鴉:からす』 ★書物・雑誌

会社の労組から縺れた関係 松本清張『鴉:からす』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『鴉』:からす ・株式会社双葉社   双葉文庫 松本清張ジャンル別作品集 社会派ミステリー ・2016年     12月発行 ・1962年     1月『週刊読売』掲載   登場人物 ◆浜島庄作 中堅家電メーカー「火星電器株式…
立身出世の為、愛しい人を捨てた話 森鴎外『舞姫』 ★書物・雑誌

立身出世の為、愛しい人を捨てた話 森鴎外『舞姫』

★森鴎外 短編小説   ・題名        『舞姫』 ・筑摩書房      ちくま日本文学全集 ・発行        1992年 2月 ・発表        1890年(明治23)8月号『国民之友』   登場人物 ◆太田豊太郎 明治政府の将来を嘱望されたエリート官僚。国費にて外…
地方政治家と役人の癒着 松本清張『投影』 ★書物・雑誌

地方政治家と役人の癒着 松本清張『投影』

★松本清張短編小説シリーズ   ・題名        『投影』 ・新潮社       新潮文庫   ・昭和40年     12月発行   傑作短編集(五)『張込み』内   登場人物 ◆田村太市 元東京に本社のある一流新聞社の社員。所属していた社会部の部長とそりがあわず、喧嘩した後…
精神的幸福と物質的幸福、あなたは何方が満足? 芥川龍之介『運』 ★書物・雑誌

精神的幸福と物質的幸福、あなたは何方が満足? 芥川龍之介『運』

★芥川龍之介短編小説シリーズ ・題名     『運』 ・新潮社    新潮文庫   ・発行     昭和43年7月 ・発表     大正6年 1月 『文章世界』 ・原作     今昔物語及び、宇治拾遺物語   登場人物 ◆若侍 作品中で登場する侍。時は平安時代と思われる。若侍と表記されてい…
海道一の弓取りと呼ばれた『今川義元』 果たして義元は凡将だったのか ★歴史

海道一の弓取りと呼ばれた『今川義元』 果たして義元は凡将だったのか

今回は意外な切り口で、ある人物を紹介したい。その名は『今川義元』。 今川義元と云えば、織田信長を語る上で必ず登場する人物。それ程、有名人。   何故有名人になったのかと云えば、織田信長が歴史の表舞台に登場する際、引き立て役となった人物の為。 今で言う「やられキャラ」。 引き立て役である為、…