★書物・雑誌 16 12月 2020 幽玄の中の、一瞬の興ざめ 『徒然草』上巻 第11段 今回は珍しく、古典を取り上げます。 取り上げる古典とは、昔中・高校時代に必ず学んだと思われる吉田兼好の『徒然草』の一部です。 あまり難しいものでなく、皆様にも親しんでもらえる内容を紹介したいと思います。 そう云えば、ブログを立ち上げた時、兼好法師の徒然草の序の段を引用しましたが、まだ一… 続きを読む
★書物・雑誌 11 12月 2020 芸術至上主義の極み 芥川龍之介『地獄変』 今回は、芥川龍之介の代表作の一つである、『地獄変』を取り上げます。 代表作であるが、何故今迄紹介しなかったのか。それは作品を読んだ後、私としてはあまり善い感想を持たない作品の為。 どうしてあまりよい感想を持たないかと云えば、作品をしる人であれば読んだ後、何か後味の悪いモノが残るからと云えば的確かもし… 続きを読む
★書物・雑誌 6 12月 2020 騙そうとした嘘が、本当になった話 芥川龍之介『竜』 ★芥川龍之介 短編小説シリーズ ・題名 『竜』 ・新潮社 新潮文庫 『地獄変・偸盗』内 ・発行 昭和43年11月 ・発表 大正8年5月 『中央公論』 登場人物 ◆宇治の大納言隆国 源隆国。平安時代中期の官僚。文… 続きを読む
★歴史 1 12月 2020 関ヶ原では西軍に与しながら、見事に復活を遂げた男 『立花宗茂』 今回は関ヶ原の戦いで西軍に与しながら、其の後見事に復活した男『立花宗茂』を紹介したい。 経歴 ・名前 吉弘千熊丸、高橋彌七郎(幼名)、戸次統虎、立花統虎、立花宗虎、立花宗茂等 ・生誕 1567(永禄10)年(生)~1643(寛永19)年(没) ・家柄 高橋氏→戸次氏→… 続きを読む
★書物・雑誌 25 11月 2020 甲斐性の無い男の嫉妬 松本清張『喪失』 ★松本清張短編小説シリーズ ・題名 『喪失』 ・双葉社 双葉文庫 ・発行 1995年5月 発行 【「顔」内】 ・発表 新潮 1957年3月 登場人物 ◆田代二郎 28才の妻子持ちの男性。運… 続きを読む
★歴史 19 11月 2020 本能寺の変を境に、没落した男 『滝川一益』 ★今回は戦国最大の事件「本能寺の変」を機に、没落した男を紹介したい。 本能寺の変は、今迄の戦国史を一変させる出来事だった。 あるものは危機をチャンスに変え、或る者は運命に翻弄され、没落の道を辿った。 今回紹介する「滝川一益」は、信長軍団の重臣でありながら、没落した男の一人。  … 続きを読む
★書物・雑誌 13 11月 2020 さり気ない一言が、犯人の心を揺さぶった 松本清張『反射』 ★松本清張短編小説シリーズ ・題名 『反射』 ・双葉社 双葉文庫 ・発行 1995年5月 発行 【「顔」内】 ・発表 角川文庫 1956年8月 登場人物 ◆霜井正雄 梲の上がらない、しがないサラ… 続きを読む
★歴史 7 11月 2020 「上杉家」に生涯を捧げた男 『直江兼続』 もう10年以上前になるであろうか。NHK大河ドラマで愛に生きた武将として、『直江兼続』が主人公となっていた作品を拝見した。 今回は「愛」と云う文字を自らの兜にとりつけ、主君を盛り立て生きた男、直江兼続を紹介したい。 経歴 ・名前 樋口与六、樋口與六(幼名)、樋口兼続、直江兼続、直… 続きを読む
★書物・雑誌 1 11月 2020 心の中の投影 松本清張『内なる線影』 ★松本清張短編小説シリーズ ・題名 『内なる線影』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和 昭和51年 5月 発行 【「巨人の磯」内】 ・発表 小説新潮(1971年 9月号) 登場人物 ◆枝村 東京の付属大学病院精神科医局に… 続きを読む
★歴史 27 10月 2020 石田三成の足りない「武」を補った武将 『島清興:左近』 今回は関ヶ原の合戦で実質上のリーダーだった、石田三成の右腕だった島清興(通称:左近)を取り上げたい。 以前石田三成を紹介した際、触れた事があると思うが改めてスポットを当ててみたい。 石田三成は西軍の実質的な指導者だったが、武将ではない。官僚と云えば的確かもしれない。 その三成の不足した… 続きを読む
★時事問題 22 10月 2020 「GoToトラベル」政策 果たして一体、誰の為 久々に時事ネタを取り挙げたい。以前も話しましたが、時事ネタはあまりブログの閲覧数が伸びません。 理由として考えられるのは、ネタに興味があればおそらく、更に詳しい報道記事を見る為。 あまり伸びないが、自分自身の現在の心境を話したいが為、敢えて取りあげました。 今回取り上げるテーマはタイト… 続きを読む
★書物・雑誌 17 10月 2020 各々、異なる証言。果たして真相は 芥川龍之介『藪の中』 以前、映画『羅生門』を紹介した際、題名は羅生門だが、内容は同じ芥川の小説『藪の中』だと述べた。 そのブログが何故か有難い事に、閲覧数の上位にランキングされているのが何か不思議な気がする。 今回は映画の内容を改にする為、小説『藪の中』を紹介したい。 ★芥川龍之介短編小説シリーズ &nbs… 続きを読む
★歴史 12 10月 2020 戦国時代、関東で北条家の最盛期を演出した武将『北条氏康』 今回は戦国時代に関東で覇を競った、北条氏康を取り挙げたい。 北条氏康と云えば、後北条家の祖「早雲」から始まり、北条家3代目の当主にあたる。 後北条家は氏康を含め5代目まで続くが、5代続く為の最盛期を演出したのが氏康と云っても過言でない。 では、氏康の生き様を眺めてみよう。 経歴 ・名前… 続きを読む
★書物・雑誌 7 10月 2020 分相応な妻を貰うのが、幸せかもしれない 松本清張『礼遇の資格』 ★松本清張 短編小説シリーズ ・題名 『礼遇の資格』 ・新潮社 新潮文庫 ・昭和 昭和51年 5月 発行 【「巨人の磯」内】 ・発表 小説新潮(1972年 2月号) 登場人物 ◆原島栄四郎 大学卒業後、市中の一流銀行に勤… 続きを読む
★歴史 2 10月 2020 『三河物語』で有名な『大久保忠教:彦左衛門』 今回は、一風変わった武将を紹介したい。 武将というよりも主君に対し、歯に衣を着せぬ意見を吐き、「天下のご意見番」と云われた人物と云えば、分かり易いかもしれない。 経歴 ・名前 大久保忠教、彦左衛門(通称)、平助(幼名) ・生誕 1560(永禄3)年(生)~1639(寛永16… 続きを読む