書物・雑誌 18 9月 2019 裁判制度「一時不再理」を利用した話 松本清張『一年半待て』 ★松本清張シリーズ 短編小説 ・題名 『一年半待て』 ・新潮社 新潮文庫 傑作短編小説 【張込み】内 ・発行 昭和40年 12月発行 登場人物 ◆須村さと子 夫殺しの罪で裁判の末、服役する女性。さと子の夫は同じ会社に勤めて… 続きを読む
書物・雑誌 16 9月 2019 時代に翻弄され、止むを得ず犯罪を犯した話 松本清張『ゼロの焦点』 ★松本清張 長編小説シリーズ ・題名 『ゼロの焦点』 ・原作 松本清張 ・新潮社 新潮文庫 ・発行 昭和46年 2月 登場人物 ◆鵜原憲一 広告代理店に勤め、現在金沢支店に所属。板根禎子との結婚を機に、東京本社に戻る予定… 続きを読む
映画 14 9月 2019 ベトナム戦争の意義を問いかけた名作 『ディア・ハンター』 秀作揃いの1970年代、アメリカ映画。 数々の秀作の中、一際目立つ作品が誕生した。 今までタブーとされていた、ベトナム戦争を扱った作品。 ベトナム戦争の意義を問う映画とも云える。 今回ベトナム戦争をテーマに取り上げ、当時のアメリカ社会に様々な疑問を投げ掛けた作品を紹介した… 続きを読む
映画 12 9月 2019 忘れ去られた男の美学 ハンフリー・ボガード主演『カサブランカ』 ★懐かしい洋画、ハンフリー・ボガード主演 ・題名 『カサブランカ』 ・公開 1942年 米国 ・配給 ワーナー・ブラザーズ ・監督 マイケル・カーティス 1942年と云えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 勿論、私は生まれてません。ブログを見… 続きを読む
歴史 9 9月 2019 関ヶ原の戦、勝敗を分けた要因 完結(戦後、大名の処遇と天下情勢) 関ヶ原後の動き 関ヶ原の後の家康と各大名の動きを見てみたい。 ◆石田三成、安国寺恵瓊、小西行長 捕らえられ六条河原にて斬首、三条橋にてさらし首。領地没収。 ◆島津義弘 中央突破をはかり伊勢道を通り堺に着き、船で薩摩に帰還。責任をとり隠居。 島津… 続きを読む
歴史 7 9月 2019 関ヶ原の戦、勝敗を分けた要因3(各大名の思惑が入り乱れ、決戦へ) 大垣城の軍議にて 大垣城では決戦を前に、軍議が開かれた。 石田三成、宇喜多秀家、島津義弘、小西行長、大谷吉継、毛利秀元、安国寺恵瓊などが参加。 軍議にて島津義弘は、家康が赤坂に着陣した14日、家康本陣に夜襲を提案した。 しかし三成はあっさり島津の案を拒否して… 続きを読む
歴史 5 9月 2019 関ヶ原の戦、勝敗を分けた要因2(決戦前の各大名の動きと人間関係) 小山評議後、各大名の動き 小山評議の後、各大名はそれぞれ各方面に散り、今後の成り行きに備えた。 この評議後の各大名の動きを記しておきたい。 ◆真田一族 正確に言えば25日の小山評議の約1週間前の17日、大坂方の三成から書状が届く。 非常に有名な一家。一番有名かもしれない。… 続きを読む
歴史 3 9月 2019 関ヶ原の戦、勝敗を分けた要因1(秀吉の死後、派閥争いと家康の台頭) 関ヶ原の戦い 1600(慶長5)年9月15日、天下分け目の「関ヶ原の戦い」がおこなわれた。 一つは、五大老「徳川家康」を中心とした東軍と呼ばれる軍勢。 もうひとつは、五奉行「石田三成」を中心とした西軍と呼ばれる軍勢。 両軍が美濃国関ヶ原に相まみえ、雌雄を決し… 続きを読む
映画 1 9月 2019 偏見ゆえ、犯罪を冒さねばならなかった男の悲劇 松本清張『砂の器』 今回は松本清張『砂の器』の映画版について述べたい。原作と映画の違い、見所などを中心に述べてみた。 ・題名 『砂の器』 ・製作・配給 松竹株式会社 ・公開 1974年 ・監督 野村芳太郎 ・脚本 橋本忍、… 続きを読む
書物・雑誌 30 8月 2019 自分が背負った宿命故、道を踏み外してしまう話 松本清張『砂の器』 今回は、松本清張の名作の一つに数えられる作品を紹介したい。 ・題名 『砂の器』 ・【砂の器 上・下】 松本清張原作 ・(新潮社 新潮文庫 上・下 昭和48年3月発行) 登場人物 ◆今西栄太郎 警視庁捜査一課に勤めるベテラン刑事。年… 続きを読む
書物・雑誌 29 8月 2019 巧妙に絡めとられる役人 松本清張作『弱味』 世間を暫し騒がす、役人の汚職、公共事業の官製談合など。 理由は様々であろうが、今回或る出来事を切っ掛けに、地獄に落ちていく役人の姿を描いた作品を述べたい。 ・題名 『弱味』 ・新潮社 新潮文庫 ・或る「小倉日記」伝 傑作短編集(一) ・昭和… 続きを読む
書物・雑誌 27 8月 2019 偉業を達成したが、仲間に潰された話 松本清張『文字のない初登攀』 ★松本清張 短編小説シリーズ ・題名 『文字のない初登攀』 ・発表 昭和35年 11月 ・新潮社 新潮文庫 【憎悪の依頼】内 ・発行 昭和57年 9月 登場人物 ◆高坂憲造 日本を代表する山岳界の重鎮。ある日、前人未踏… 続きを読む
書物・雑誌 26 8月 2019 学界の権威主義、嫉妬深さを皮肉った話 松本清張作『石の骨』 今回紹介するのは、松本清張作『石の骨』。 清張自身、市井の社会派小説家と云われただけあり、何か学界の権威主義・嫉妬を皮肉った作品。 以前、清張作品『カルネアデスの舟板』を紹介したが、あれも学界を上手く立ち回わろうとする大学教授の話。 今回の作品も同じ学界の話であり、何か通ずるものがある… 続きを読む
歴史 24 8月 2019 戦国時代きっての極悪人、アクの強い男「松永久秀」 戦国時代の蝮(マムシ)と云えば、おそらく「斎藤道三」を思い浮かべるのではなかろうか。 もう一人の梟雄を挙げるとすれば、「松永久秀」を思い浮かべるかもしれない。 道三が蝮であれば、久秀は「サソリ」と云う言葉が当てはまるのではないか。 今回は戦国時代、あまり評判が宜しくない松永久秀と取り挙… 続きを読む
趣味 23 8月 2019 滑走路を歩くタイトルバックが印象的だった『Gメン75』 1970年代の毎週土曜日、子供には天国だった。 理由は午後6:30から、ほぼTVに釘付けだった為。 午後6:30からアニメ『タイム・ボカンシリーズ』に始まり、『まんが日本昔話』、『クイズダービー』、『ドリフの8時だョ!全員集合』。 そして9時からは俗に大人の時間と云われ、休みの前だけに… 続きを読む