個性派の集まり 西部劇の名作『荒野の七人』

★西部劇の名作

 

今回は西部劇の名作を取り上げたい。一癖も二癖もある、個性派揃いのガンマン達が終結。

メキシコの荒廃した村にやってくる、ならず者の武装集団と戦う。

 

命を懸けて戦うガンマンだが、戦いが進むに連れ、村民の間に動揺が生じ、やがてガンマン達との隙間風が吹く。

動揺し始めた村民と、ガンマン達の行方は如何に?

 

・題名     『荒野の七人/The Magnificent Seven』

・公開     米国  1960年

・監督     ジョン・スタージェス        

・製作     ジョン・スタージェス

・撮影     チャールズ・ラング

・音楽     エルマー・バーンスタイン

・脚本     ウイリアム・ロバーツ

・原作     『七人の侍』黒澤明出演者

 

◆クリス・アダムス  : ユル・ブリンナー   (ガンマンのリーダー的存在)

◆ベン        : スティーブ・マックィーン(副リーダー的存在)

◆チコ        : ホルスト・ブッフホルツ(若手のガンマンで、腕はやや未熟)

◆ベルナルド・ライリー: チャールズ・ブロンソン(一風変わったガンマン。腕は確か)

◆ブリット      : ジェームス・コバーン (銃もナイフも一級品)

◆ハリー・ラック   : ブラッド・デクスター (山師のようなガンマン)

◆リー        : ロバート・ボーン   (賞金稼ぎが主なガンマン)

◆カルベラ      : イーライ・ウォラック (山賊集団のボス)

◆ペトラ       : ロゼンダ・モンテロス (メキシコ村娘。チコと恋に落ちる)

◆ミゲル       : ジョン・アロンソ   (ガンマンをスカウトしに町にいく)

◆長老        : ウラディーミル・ソコロフ(村民に盗賊集団と戦う事を薦める)

◆ヒラリオ      : ホルヘ・マルティネス・デ・オヨス(村長)

◆ソテロ       : リコ・アラニス     (村民の一人。村長と考えが近い)

作品概要・経過

 

アメリカ西部の国境近くのメキシコの村(イストラカン)は、毎年収穫期になると略奪にやってくる強盗集団に村を荒らされ、食うや食わずの生活を続けていた。

 

今年も強盗集団は、収穫期にやってきた。

既に村民の生活・怒りは限界の域に達していた。

 

これ以上略奪されれば、自分達は生きていけない。

子供達は毎日腹をすかして、泣いている。

村民はいっそうの事、村を離れて逃げるか死ぬかの選択を迫られた。

 

村民は途方に暮れ、村外れに住んでいる長老に相談した。

長老が言うには、「生きる為には戦え、戦うしかない」と。

更に「それでなければ、死あるのみ」と諭す。

 

しかし村民は、鋤・鎌・鍬があるだけで戦う術をしらない。

長老は述べる。国境近くに行けば、銃が簡単に手に入ると。

 

村民は更に問うた。

「仮令銃が手に入っても自分達は扱い方を知らない」と。

 

長老は再び述べる。

「知らなければ、銃の扱い方」を習えと。

 

長老の言葉に従い、村民は国境の町に銃を買いに行く決心をする。

しかし村人には銃を買う金はない。長老は自分の持っていた時計を差し出した。

あとは村で金目の物を集め銃を買えと忠告した。

3人の村民は、村を代表して国境近くの町に銃を買いに行く。

 

町に到着した際、町には一寸した騒ぎが起こっていた。

騒動の経緯は、

昨夜酒場で一人の男が死んだ。人が死んだのに、誰も気にしない。

誰も死んだ男を弔う気が無い。

 

たまたまその様子を目撃した旅の商人が葬式屋に金を出し、手厚く葬るよう依頼した。

葬式屋は一旦仕事を引き受けたが、翌日仕事を依頼した商人にお金を返し、葬式の中止を告げた。

何故葬式屋が、昨夜死んだ男の葬式を拒むのか分からなかった。

故に、旅商人は承服しかねた。

 

旅の商人が葬式屋に理由を尋ねると、葬式屋は

 

「昨日死んだ男はインディアンであり、町の墓場には葬れない」

 

と語る。

葬式屋は昔からの町のしきたりで、白人の墓地にインディアンは一緒に葬る事はできないと告げる。

葬式屋のあまりの馬鹿げた理由に旅の商人は呆れ、一緒に葬ってやれと命令する。

 

しかし葬式屋は強く拒絶する。死体を運ぼうにも

「棺桶を運ぶ為の馬車を操る人間も逃げた」と。

 

更に「仮令運転しても、無事墓場から戻れないであろう」とも付け加えた。

死体を運ぶ途中、それを阻止する為に白人のガンマンたちに撃たれるだろうと。

その際、人間も霊柩車も無事で済まないと告げる。

 

葬式屋の話を聞き、一人の男が馬車の操縦を名乗り出た。

名前は「クリス」

 

クリスの勇気に触発され、同じガンマンの「ベン」も名乗り出る

クリスとベンは、供に馬車に乗り込む。

 

道中、危険な目に遭いながらも、何とか墓場の入り口まで辿り着く。

入口に到着した時、白人ガンマン達が出没する。

 

両者互いに睨み遭いながら、一触即発の状態。

白人ガンマン等が銃を抜こうとした瞬間、それより先にクリスが銃を抜き、相手を威嚇・牽制する。

 

クリス・ベンの凄みに一同は退散。インデアンの墓場の埋葬は無事終了する。

この出来事を見学した(メキシコから銃を買いに来た)村民は、クリスの人間性を信頼。

仕事の依頼を決めた。

 

村民はクリスの塒(ねぐら)に行き、仕事を依頼する。

しかしクリスは仕事を承服しかねた。

更にクリスは、「銃は高い為、おそらく君たちの所持金では買えないだろう」

と、3人に告げた。

 

クリスは「いっそうの事、銃購入を諦め、ガンマン(傭兵)を雇え」と提案する。

再度村民はクリスに依頼するが、クリスは再び断る。

報酬が合わないとの理由で。

 

しかし村民の切実な願いと村の惨状を聞き、クリスは情に負け、最終的に仕事を引き受けた。

村民は早速村に行こうと勇むが、「クリスは人数が足りない。人を集めよう」と告げる。

斯うして、強盗団から村を守る為の人探しが始まった。

 

最初の志願者は町で埋葬騒ぎの際、あらわれた若手のガンマン「チコ」。

チコは自信満々だったが、結果は落第。

クリスの採用テストで己の未熟さを悟り、逃げ去る。

 

次にやって来たのは、クリスの知人「ハリー・ラック」。

金の匂いを嗅ぎつけ、やってくる山師のようなガンマン。

ハリーはクリスが一枚からんでいると聞きつけ、何かでかいヤマ(獲物)があると勘違いして、勝手に仲間に加わった。

 

次は同じく、埋葬騒ぎで登場した「ベン」。

ベンは騒動後、堅気の商売を探しガンマンから足を洗おうとしていた。

 

色々探したが結局採用されず、再び町に舞い戻ってきた。

クリスがガンマンを募集しているのを聞きつけ興味を示す。

しかしクリスに話を聞き、初めは断る。だが背に腹は代えられず、結局仲間に加わる。

 

クリス・ベンは町の近くに今は破産の身だが、なかなか凄腕のガンマンがいるという話を聞きつけた。

クリスとベンは、二人でスカウトに行く。

 

名は「ベルナルド・ライリー」。

ベルナルドも初めはクリスの話を聞き、割が合わないと難色を示す。

しかしベンと同様、背に腹は代えられない状態で仕事を引き受ける。

 

次は同じく、クリスの顔見知りの「ブリット」。

ブリッドも初めは断るが、心変わりしたのか、夜皆が屯していた酒場に現れ、仕事を承諾する。

ブリッドは銃もナイフ投げも一流の腕だった。

 

皆が酒場に居る時、一番初めに面接に来て落第したチコが現れた。

酔っ払ってクリスに絡んだ。クリスは相手が酔っ払いで腕が未熟の為、相手もにしない。

次第にチコは自分が惨めになったのか、酔いつぶれ、その場で寝込んでしまう。

 

酒場から塒に帰ったクリスとベンは、思わぬ来訪者に出会う。

来訪者の名は「リー」。

賞金稼ぎの凄腕ガンマン。彼もクリスの知り合いだった。

リーもメンバーに志願。仲間に加わる。

 

計6人。メンバーは集まった。

クリスと他のメンバーは、村民と供に国境を越え、メキシコの村を目指した。  

 

皆の後を、酒場で酔いつぶれたチコが追う。何とか自分も仲間に加えて欲しい様子。

チコも恥ずかしさのあまりか、なかなか態度を鮮明にしないが紆余曲折の末、漸くチコも仲間に加わる。

 

村に到着した7人のガンマンは、手厚いとは言い難い歓迎を受ける。

村民はガンマンを警戒していた。

所詮、強盗団と「同じ穴のムジナ」ではないかと疑っていた。

 

あまりの村民の不甲斐ない態度に、チコが激怒。

教会の鐘をならし村民集め、一説ぶちまける。

村民も自分達の不甲斐ない態度を恥じ、しぶしぶガンマンを受け入れる。

 

ガンマンは村民に積極的に協力した。

銃の打ち方、村を防衛する為の壁・堀などを村民と一緒に作った。

 

次第に村民も打ち解けて来たかの様に見えた。

暫く穏やかな日々が続いた。何かカルベラ一味(強盗団)は、もう来ないのではないかと思われた。

 

或る日チコは村外れにて、男装した若い女性を発見した。

女性の正体は、村の娘(ペトラ)だった。

 

村民は、ガンマンたちに娘たちを掠め取られるのではないかと懸念。

娘達を男装させ、村から隔離した。

 

村民はガンマン達を信頼したかに見えたが、心底では決して警戒を解いていなかった。

弱者故の、強かさとも言える。

その様な状況下で、チコは村の娘「ペトラ」と出会い、恋に落ちる。

 

村の平穏は突如、破られた。

カルベラ一味が村に遣ってきた。カルベラは、村の様相が一変しているのに気付く。

村民は既に、自分達に従順でないのを悟った。

 

カルベラとクリスは話合いをするが、交渉は決裂。いきなり銃撃戦が始まる。

銃撃戦が始まり、カルベラ一味はガンマンの凄腕に苦戦する。

カルベラは予想が外れ(ガンマンを葬れると考えていた)、一時退散。山中に逃げ込む。

 

カルベラ一味を退散させた事で、村はすっかりお祭り騒ぎ。

普段慎重な村長、ヒラリオも楽観ムード。

カルベラはもう戦いに恐れをなし、

「もう二度とカルベラ一味は遣って来ない」と述べる。

 

お祭りムードの最中、カルベラ一味が報復に遣ってきた。

既に村を立ち去ったかに見えたが、未だ村から立ち去っていなかった。

ガンマン達は再び、戦闘モードとなる。

 

村民は報復を恐れ、再び臆病風に吹かれる。

どうやら村民も決して一枚岩とはいかない様子。

 

村民は、

「一度戦い始めたのであるから、最後迄戦おう」とする側。

 

「これ以上戦わず死者を出さない為に、カルベラと和解しよう」とする側に分かれた。

 

徐々に村民の間で、二つの勢力に分かれていく。

村の微妙な雰囲気は、やがて村を二分。その動きは、ガンマン達の運命も左右する。

 

チコは山に入り、カルベラ一味に潜入。動向を探った。

偵察後、村に帰りカルベラたちの様子をガンマン・村民たちに話した。

 

カルベラ一味は「ここ数日何も食べておらず、破産寸前である」と。

手負いの狼ほど、手強いものはない。失うものは何もないからだ。

 

話を聞きいた村長ヒラリオ・ソテロたちは、カルベラ一味との全面戦争を避ける提案する。

しかしクリスは弱気になった村民達を一蹴。その場を立ち去った。

 

立ち去った後、ガンマン達は今後の自分達の身の振り方について話しあう。

・ハリーは、

「来た時とは状況が変わって来た。立ち去るなら今しかない」と述べる。

 

・ベンも

「村民同士・ガンマンとの間に、隙間風が吹き始めた。今の中に手を打たないと、俺達は破滅だ

と述べる。

 

クリスはこれ以上、村民同士の分裂・災難を避ける為、山中にいるカルベラ一味の奇襲を提案。実行に移す。

 

ガンマンがカルベラの塒に行くと、もぬけの殻。カルベラ一味は、何処かに立ち去った模様。

ガンマン達は狐につままれた状態で村に戻るが、其処には罠が待ち受けていた。 

 

村に戻れば、カルベラ一味がガンマン達を待ち伏せしていた。

村民達はこれ以上の犠牲を恐れ、ガンマン達を見切り、今度はカルベラ達と手を結んだ。

 

ガンマン達を散々利用した後の、裏切りである。

カルベラ一味は村長ヒラリオと、ソテロが手引きした。

 

ガンマンは裏切られた末の敗北を認めるが、チコは反抗しようとする。

雰囲気を察したクリスはチコを制し、事なきを得る。

カルベラもこれ以上の犠牲を望まず、クリス達に銃を一旦預ければ、国境を越えた時点で銃を返すと約束する。

 

翌日クリス達は、カルベラの手下の監視を受け、村を離れる。

そして国境付近に来た際、解放。銃を返された。

チコは村民たちの卑屈な行為を罵った。それは農民だった、嘗ての自らを見ている為。

 

ハリーを抜かした他のガンマンは、今回の一件にケリをつける為、頼まれもしないのに村に戻り、カルベラ一味を始末する事を決心をする。

それはコケにされた、ガンマン達の意地とプライド。

 

明け方近く村に辿り着き、クリス達はカルベラ一味に奇襲をかける。

不意を突かれたカルベラ一味だったが、人数に勝るカルベラ一味。

クリス達に激しく応戦する。

 

クリスが命を落としかけた際、ハリーが馬に乗り助けにやって来た。

ハリーはあくまで何か大きな獲物があると思いこみ、勝手に村に戻って来た。

しかし落馬の際、相手の銃弾を受け、絶命する。

 

リーはカルベラ一味に監禁されていた村民を助けた後、油断している処を相手に撃たれ、落命する。 

 

カルベラはクリスとベンが立て籠った小屋を攻めるが、逆にクリスに撃たれ死亡する。

何故ガンマン達が、こんなちっぽけな村の為に戻って来たのかを疑問を感じ乍。

 

ブリットは逃げ惑う敵を撃ち落としていたが、流れ玉にあたり、絶命する。

銃とナイフ投げが得意であった。

最後は意地でナイフを土塀に突き立て倒れる。

最後まで己の道を探求する男だった。

 

ベルナルドは負傷していたが、相手に負けじと応戦していた。

その場に村の子供たちがベルナルドの身を心配して、やって来た。

ベルナルドは子供達を庇う形で敵に撃たれ、絶命する。

 

カルベラの残党が村を去った後、7人のガンマンは既に、3人になっていた。

 

村に平和が戻った。3人のガンマンが、村を去る時がやってきた。

長老が言う。

「君たちの役目は終わった。君たちは風の様なもの。風がイナゴを吹き飛ばしたと同じ。勝ったのは農民。農民はいつも勝者だ」

と呟く。

 

長老とクリスは、別れの挨拶をかわし村を去る。

チコは村娘ペトラとの別れを惜しんだ。

チコは考えた後、ガンマンの道を捨て、ペトラと供に村に残る決意をする。

 

クリスとベンは長老の言葉を胸にかみしめた。

自分達は負け犬で、勝ったのはあの農民たちだと痛感

 

クリスとベンは何か虚しさを感じ、村を後にした。

 

見所・原作との違い

 

原作は黒澤明監督の『七人の侍』がモデル。

原作では「島田勘兵衛」に弟子入りする「岡本勝四郎」がいるが、劇中では勘兵衛にあたる「クリス」に弟子入りする人間はいない。

西部劇ではそれぞれのガンマンが独立した役柄。

勝四郎役に当たるとすれば、「チコ」であろうか。

 

原作と西部劇と略にているキャラと言えば、「久蔵」「ブリッド」であろうか。

ブリッドを演じた「ジェームス・コバーン」は、この仕事の依頼を受けた時、過去に「七人の侍」を何回も見ていた。

その為、既に久蔵のキャラを熟知していた。

自分の役が久蔵と分かり、大変喜んだと彼の妻が述べていた。

 

原作との出会いが同じとすれば、原作の「林田平八」「ベルナルド」にあたる。

何故なら二人とも、スカウトされる時、食事にあやかる為、薪を割っていた為。

 

原作と西部劇との明らかな違いは、原作の侍は身分が固定され、農民が侍身分になる事は粗ない。

しかし西部劇では銃さえ持てば、誰でもガンマンになれた。

 

その為、原作の最後は、勝四郎と村娘「志乃」は互いに恋心を持っていたが、身分の違いで結ばれず、勝四郎は村を去る。

西部劇ではチコはペトラの為に村に残り、二人は結ばれる。

 

西部劇では村民がガンマンを裏切るシーンがあるが、原作ではない。

原作の村人は侍と最後まで戦う。

 

原作と西部劇と共通の意味で心に沁みる名セリフは、チコがカルベラ一味との勝利に浮かれている際、クリス・ベンが述べた言葉であろうか。

「ガンマンを格好いいと思うのは、若い時だけ。大金を稼いでも、贅沢な食事と宿泊代で消えてしまう。やがて家なし、妻子なし、将来性なしに気付く。気付いた時には、歳をとった自分がいるだけ。こんな商売は既に時代遅れで、明日も知れぬ我が身だと」。

 

ベンの言葉を聞き、他のガンマンも当に、己自身にも当て嵌る言葉だと痛感する。

その言葉が皆の胸に突き刺さった。

 

賞金稼ぎリーも同じ。

だんだん自分の衰えを感じ始め、最近では相手に追われる立場となり、悪夢にうなされる日々。

今回仕事を引き受けたのも、ただ僅かな期間、敵の追っ手から逃れる為だった。

 

ベルナルドも同じ。

命をかけ傭兵として金を稼ぐが、その場限りで金を遣い果たし、数日後には一文無しの生活。

いつしか辞めたくても、辞められない自分がいる。

 

ベルナルドが村民に裏切られ、村を立ち去る準備をしている時、卑怯な親達が嫌いだから、一緒に連れていってくれとせがまれた際、ベルナルドが子供を叱りつけた言葉が、如実にその事実を物語っている。

「銃を持ち、戦う事が勇気ではない。荒れた大地を耕し、毎日ラバの様に働き、鋤・鍬・鎌をもち野良仕事をする。それは妻子が大切で可愛いからするのだ。それが勇気と言うものだ。自分(ベルナルド)には決して出来ない事だ」。

 

ベルナルドの言葉は、そのまま最後の長老の言葉に繋がるのかもしれない。

「いつも勝つのは農民だ。農民は大地を耕し、大地と供に生きる」に。

 

追記

 

映画スタッフ、出演者が映画「大脱走」と被るメンバーが多い。

スタッフで云えば先ず監督、音楽担当など。主演者はスティーブ・マックイン、ジェームス・コバーン、チャールズ・ブロンソンなど。

宜しければ、ブログ「大脱走」編をご参照下さい。

 

『大脱走』:オールスター揃いの脱走映画の名作、『大脱走/The Great Escape』計画編

 

黒澤明監督「七人の侍」でも書いたが、今回の映画は「七人の侍」の西部劇でのリメイク版。

「七人の侍」を見たユル・ブリンナーが日本の代理人に即電話。映画の全権利を買い取った。

その為、長い間「荒野の七人」に原作がある事を世界の映画ファンは知らなかった。

 

「七人の侍」が見る事ができる様になったのは、実はつい最近の事。

当時の日本ではまだ版権についての詳しい認識がなかったのではないかと思われる。

 

その為、黒澤明の映画が原作と言う事実を、日本人の私も知らなかった。

先に見たのは「荒野の七人」であり、「七人の侍」を見たのは、だいぶ後になってから。

斯ういう処にも、何か宣伝下手と言うのか、日本人の著作権の甘さがみられるエピソードだと思う。

 

(文中敬称略)