ここ数年の、You Tube 事情について2023年版(令和5年)

今回も前回と同様、年末年始のネットニュースを見た折の、感想を述べたい。

今回扱うネタは、有名ユーチューバーの現状。

 

以前で「地上波TVが、つまらなくなった理由」というブログを挙げたが、どうやら3年以上が経過し、有名ユーチューバーも以前とは異なり、収入面でかなりの変化が見られたようだ。

 

ユーチューブ・バブルの終焉

年始のネットニュースでは、ユーチューブ界では有名な、某ユーチューバーの記事を取り上げてみたい。

あくまで此の方一人の意見である為、全員が当て嵌まるとは限らないと思うが、或る程度は同じ状況ではないかと推測される。

 

名前こそ敢えて上げないが、ユーチューブをご覧になる方であれば、一度や二度は名前を聞いた事があると思います。

それでは本題に移ります。

 

端的に述べれば、全盛期の数年前に比べ、広告収入が10分の1に減少したとの事。

あまりにも極端である為、話を膨らませている可能性もあるが、減少した事は間違いと思う。

 

此れは以前、彼の仲間(同じ有名ユーチューバー)が指摘していたが、

 「儲かると思い芸能人が参加してくれば、今の自分達は稼げなくなる」 と述べていた。

その時、仲間だった有名ユーチューバー達は、杞憂に過ぎないかのような反応だった。

 

しかしその指摘は、数年後に的中した。

理由は以前ブログでTVで活躍している芸能人、製作、プロダクションが本気で参加すれば、TVが扱わない企画を出していた有名ユーチューバーですら、太刀打ちできないと述べた。

まさにその通り。数年が経ち、杞憂は現実となった。

 

或る意味、素人らしさが売りだったユーチューブの企画をそのまま有名芸能人が扱えば、自ずと視聴者は芸能人のコンテンツに興味が湧く。

此れは当然の事。

 

此れも以前述べたが、素人ブログで同じ内容の記事を載せても、所詮芸能人には叶わないと云う事。

それはやはり、資金力、芸能プロダクションの規模の大きさに尽きるのでないだろうか。

 

芸能人のユーチューブ参加

冒頭の有名ユーチューバーの収入減少。

この最大の原因は、有名人有名人が儲かると思い、こぞって参加してきた事が大きい。

 

前章でも述べたが、芸能プロの資金力、影響、企画力をもってすれば、今迄活躍していた有名ユーチューバーのコンテンツを凌ぐ事は容易い。

 

更に強力なのは、或る程度、所属している芸能プロダクションからの規制はあるだろうが、芸能人が個人的に発しているコンテンツには、決してTVでは伺いしれない顔を覗かせているのが大きい。

今風に云えば、「ゆるい」とでもいうのだろうか。

オフの日、個人的に親しい芸能人の友人とおしゃべりをしたり、個人の趣味を披露したりなど、決してTVでは見れない一部分を、ユーチューブにアップしている。

 

此れはファンにとり、大変興味深い。

何故なら、自分の好きな芸能人が身近に感じられる為。

 

此れは強力な求心力となる。

私も嘗て興味のある芸能人の近況を知りたいと思ったり、その人が今、何に興味を持っているのか、とても知りたい時期があった。

それと同じ。

 

又、同じ趣味であれば、親近感がわき、益々ファンになるという事。

当に正のスパイラル。今後、芸能人側とすれば、今後この手法で売り出すと思われる。

 

一方、現役ユーチューバーは

芸能人が参加、減収が続く現役ユーチューバーとしては、今後増える事は難しいと予測する。

此れも以前ブログで述べたが、嘗てユーチューブに参加する芸能人は、TVでは既に終わった人との烙印が押されていた。

 

当時、TVで落ち目だった方、TV界で何か問題を起こし、TV界にいられなくなった方も数名いた。

その方々が活路を見出そうとしたのは、ユーチューブだった感は否めない。

 

TVで活躍していた芸能人の中にはユーチューブに参加する際、まだユーチューブの事が分からず、自ら有名ユーチューバーに接触。ノウハウを学んでいた人もいた。

 

その様子を、同じ某ユーチューバーは、何れ自分達が淘汰されるおそれがあると指摘。

他のユーチューバーが、ユーチューブに参加する芸能人に惜しげもなくノウハウを伝授しているの横目に、苦言を呈している人もいた。

 

繰り返すが、それが数年経ち、現実となった。

今では当時、有名だったユーチューバーより稼いでいる芸能人が多いのではないかと思われる。

 

此れは先程から述べているが、仕方がない事だと思う。

やはり、芸能人の影響力には叶わない為。

 

前述した某ユーチューバーが苦言を呈していたといっても、遅かれ早かれ芸能人が参加してきたと思われる。

それが思ったより、早く来たと云う事であろうか。

 

賢いユーチューバーであれば先を見越し、ユーチューブで稼いだ資金を基に、何か事業を始めている。

「こんな状況は、何時までも続く筈はない」と、読んでいた。

きっとバブルで稼いだ金を、地道に稼ぐ方法に転換している筈。

 

現在、収入が減少し、慌てふためいているユーチューブは、その事に気づかなかった人。

今からでも、決して遅くはない。今迄稼いだ資金が手元にあるうちは。

 

収入が減少した、もう一つの理由

章の見出しの通り、収入が減少したもう一つの理由とは。

私が想像するに、企業広告を出すのを控えたのではないかと思われる。

此れはTVに限らず、ユーチューブでもと云う事。

 

皆さんがユーチューブを視聴する際、節々で広告が入るのを経験した思われる。

最後までみる事があるだろうか?

 

私は仮令興味がある広告でも、内容が分かれば直ぐに終了。コンテンツ視聴に移る。

大概、皆さんも同じだと思う。

 

つまり広告を出す企業が、果たして効果があるのだろうかと疑問を持ち始めたのではないだろうか?

此れは嘗てのTVも同じ。只ユーチューバーは事の他、早かったと云う事。

勿論、企業側が効果があるかないかに気づくのがと云う意味だが。

 

其処で企業側も、ある事に気づいた。

それは広告を打たなくても企業側が公式サイトを作り、直接購買者に商品を訴えればよい事に。

 

つまり企業が公式サイトを利用。

ユーチューブのプラットフォームを使えば、広告の費用対策になると。

 

此れは大きい。

企業案件という名目で有名ユーチューバーに降ろしていた企画も、自らの手で行えば、企業側とすれば、タダ同然。

 

消費者としても商品を購入する際、直接店に出向かなくても、詳しい情報が手に入り、更に多くの選択肢を有する事が可能。

互がウインウインの関係ではなかろうか。企業側とすれば、著しく広告出稿が抑えられた要因。

 

広告が付かなければ、当然の如くコンテンツの収入は減少する。

此れが数年前に比べ、収入が減少した要因の一つと予測される。

 

あと原因を挙げるとすれば、あまりにユーチューバーの数が増えすぎた事。

需要と供給のバランスが崩れれば、何方かが値下がりする。

今はユーチューバーの数が増え、一人頭の広告収入が減ったと思われる。

資本主義の下では、需給により価格が決定する。分かり易い構造ではないかと思う。

 

何れにせよ3年前にも述べたが、今後ユーチューバーに参加するには、かなり努力しなければ、安定した収入を得るのは難しいのではないかと予測する。

理由は、今迄述べてきた事が当て嵌まる為。

始める年齢にもよるが、としを取るにつれ、今後益々きつくなるのではないかと思われる。

やはり若さとは、特権とも云える。

或る程度年を取った無名の人間が、今後参加して収入を得るには余程の技能がない限り、難しいと思う。

 

以上が今回の感想だが、今後も粛々とネット社会を見つめていきたい。以上です。

 

(文中敬称略)