★書物・雑誌 16 7月 2019 人間一体、何が幸せなのか分からない 森鴎外『高瀬舟』 少子高齢化が進む今日の日本社会。今後必ず検討されるであろう、安楽死。 安楽死は、100年以上前から検討されていた問題。 タブーと言う事で、俎上にのらないだけだが、将来的に避けて通れない議論となろう。 更に深く読めば、決して安楽死だけではないと思える作品。 ・題名 『高… 続きを読む
★書物・雑誌 15 7月 2019 さり気ない一言で、お上から父の命を救った話 森鴎外『最後の一句』 さり気ないが、皮肉めいた言葉を放ち、お上から父を救った話。 その言葉は古今東西を問わず、通ずるものがあろう。 そんな考えが頭をよぎり、森鴎外の「最後の一句」を読み返してみた。 ・題名 『最後の一句』 ・作者 森鴎外 ・発表 大正4年 10月発表(1915年) ・発行… 続きを読む
★教養・実践 13 7月 2019 面白い難解漢字 「植物」編 難解文字シリーズ、第3弾。植物シリーズになります。 超難解文字は省きまして、そこそこ難しいものを抜粋しました。 あまりにも多い為、改ページを作りました。初めは「あ」行からです。 「あ」行 【梧桐】あおぎり ・意味 アオギリ科の落葉高木。 ・英語 F… 続きを読む
★歴史 11 7月 2019 豊臣家滅亡の戦い「大坂の陣」、遅れて来た悲劇の英雄「真田幸村」 今回は豊臣家滅亡の戦いとなった「大坂の陣」、戦国の世の最後を飾るに相応しい遅れて来た悲劇の英雄、「真田幸村」について述べたいと思います。 真田幸村の死をもって、戦国時代が終了したと言えるでしょう。 関ヶ原後の豊臣家 関ヶ原の合戦は別の機会に詳しく述べる為、今回は関ヶ原以後… 続きを読む
★映画 10 7月 2019 日本が最も輝いていた時代、創られたスペクタクル作品 井上靖原作『敦煌』 ★懐かしい邦画 スペクタクル超大作 ・題名 『敦煌』 ・公開 1988年 日本・中国合作 ・配給 東宝 ・監督 佐藤純彌 ・製作会社 大映・電通 ・脚本 佐藤純彌・吉田剛 ・製作総指揮 徳間康快 ・原作 … 続きを読む
★書物・雑誌 9 7月 2019 宋代、科挙に失敗した男が、西域の砂漠で見たもの 井上靖『敦煌』 懐かしい小説を読み返しました。作品は、井上靖『敦煌』です。 1988年のバブル経済華やかなりし時、映画化もされました。 当時を反映、広大なスペクタクル作品となったのを記憶しています。 今回は原作と映画を踏まえ、述べてみました。 登場人物 ◆趙行徳 科挙の最終… 続きを読む
★書物・雑誌 8 7月 2019 長年の夢が叶った瞬間、胸に去来するもの 芥川龍之介『芋粥』 人間は長い間、憧れていた夢が現実となった時、果たしてどのような思いが頭を過るのか。 今回、その様な事を考え乍、芥川龍之介の小説『芋粥』を読み返してみました。 ・題名 『芋粥』 ・原作 芥川龍之介作 (大正5年 9月発表) 登場人物 ◆何某の五位 名前さえない、身分の低い… 続きを読む
★教養・実践 6 7月 2019 よく見かけるが、読み方が難しい漢字シリーズ 「鳥」編 前回の「魚」編に続き、今回は「鳥」編をお送りします。前回、好評でしたのでシリーズ化してみました。参考までに、英語表記も併記しました。 鳥に関する難解文字 【鳶】音読み:エン 訓読み:とんび ・意味 猛禽類の一種。全身褐色、空中で旋回、獲物を捕獲する。 鴟、鵄… 続きを読む
★映画 4 7月 2019 当時の社会世相を反映した映画 黒澤明監督『天国と地獄』 ★懐かしい日本映画、黒澤明監督シリーズ ・題名 『天国と地獄』 ・公開 東宝1963年 ・監督 黒澤明 ・製作 田中友幸、菊島隆三 ・撮影 中井朝一、斎藤孝雄 ・音楽 佐藤勝 ・脚本 黒澤明、菊島隆三、久板栄次郎、… 続きを読む
★メディア・マスコミ 3 7月 2019 TV・出版と同じく凋落が激しい新聞業界、業界の構造 TV、出版業界と同じく凋落の一途を辿る新聞業界。今回は、その業界の構造を述べたい。 新聞業界の特徴を挙げるとすれば、記者クラブ、再販制度、宅配制であろうか。 業界を理解する上で、一つ一つ述べたい。 記者クラブの発祥 皆様は一度か二度は、「記者クラブ」という言葉を聞いた事が… 続きを読む
★歴史 1 7月 2019 奇襲の大勝利『桶狭間の戦い』織田軍が何故、大軍の今川軍に勝てたのか 「桶狭間の戦い」。それは織田信長が、歴史の表舞台に踊り出た瞬間。 以後の信長の活躍は言うまでもない。 今回、織田信長が全国に名を轟かせた桶狭間の戦いを述べたい。 今川義元の上洛 1560(永禄3)年5月12日、駿河・遠江・三河を治める「今川義元」は京にて天下を号令せんと欲し、約2万5千人の兵を率いて… 続きを読む