難しい読み方 固有名詞編

先日迄の外出自粛を受け、皆さんの多くが家に籠っていた時、意外に閲覧数が増えたブログ(ページ)がありました。

それはかなり前、難しい漢字の読み方を紹介したブログです。

 

想像するにおそらく、家にいて時間に余裕があった為、ネットを利用。興味本位で検索した際、当ブログがひっかかったものと思われます。

 

その中で、「鳥」の読み方を取り上げたブログが一番閲覧されたようですが、他のブログもそこそこ閲覧数がありましたので、久々に難しい読み方の漢字シリーズを取り上げてみました。

今回取り上げたのは、「地名・人名等」の固有名詞です。時間がある方は、閲覧されて下さい。

 

目次

地名「あ」行

 

【愛冠】:あいかっぷ

北海道の地名。北海道の地名は、変わった読み方をする場合が多い。それはアイヌ語である為。この他にも、いろいろ北海道の地名が出てきます。

因みに愛冠がある町の名前は足寄。足寄とは、「あしょろ」と呼ぶ。此方も何気に変わった呼び名と云える。

 

【安芸】:あき

昔の旧国名。現在の広島県西半分にあたりを指す。

 

【赤穂】:あこう

兵庫県南西端の市の名前。千種 (ちくさ) 川河口にある。「赤穂浪士」で有名。

 

【厚狭】:あさ

日本国山口県西部の地名。

 

【安食】:あじき

JR成田線の駅の一つ。住所は、千葉県印旛郡栄町。

 

【芦峅寺】:あしくらじ

富山県中新川郡立山町の地名で立山連峰の玄関口。「雄山神社 中宮祈願殿」の寺名で、中宮寺とも呼ばれていた。

 

【愛宕】:あたご

日本各地にある地名、又は神社の名前。防火の神として知られている。

 

【化野】:あだしの

京都の地名の一つ。住所は、京都市右京区嵯峨鳥居本化野町。おおよそ小倉山東麓一帯を指す。

 

【穴太】:あのう

滋賀県大津市のある地名。変わった地名でも有名だが、他にも違った意味で有名。

それは戦国時代、特殊技術集団としても有名だった。

築城の際、石垣を施工する等の石工として重宝がられた。

 

【余目】:あまるめ

山形県の町名の一つ。羽越本線の駅にも存在する。

 

【井伊谷城】:いいがやじょう

静岡県引佐町伊谷に存在した城。徳川四天王と云われた、井伊直政の祖先が居を構えた城。

井伊直政は今川家に仕えていたが、後に家康に仕えた。

 

【出石】:いずし

兵庫県豊岡市にある地名の一つ。日本最古の時計塔、辰鼓楼がある処で有名。

但馬ちりめん等でも有名。

 

【五十鈴川】:いすずかわ

伊勢神宮に流れる川。「五」は、縁起がよい数字と云われている。

 

【石動山】:いするぎやま

石川県鹿島郡中能登町・七尾市・富山県氷見市にまたがる標高564メートルの山。

別名、せきどうざん。

 

【五浦浜】:いづらはま

北茨城市大津町五浦にある海岸。明治時代、岡倉天心の六角堂があった事で有名。

東日本大震災の際、消失。しかし翌年の2012年、再建された。

 

【稲生】:いのう

現在の名古屋市西区あたりの地域。戦国時代、織田信長と弟信行との間で起きた戦いの場所で有名。

 

【指宿】:いぶすき

鹿児島県薩摩半島の南端にある市。温泉が有名。特に砂むし風呂が有名。

 

【石見】:いわみ

昔の旧国名。現在の島根県西部あたりを指す。銀山で有名。

 

【磐城】:いわき

昔の旧国名。 現在の福島県南東部の辺りを指す。現在はいわき市の一部。

 

【西表島】:いりおもてじま

沖縄県八重山郡竹富町に属する八重山列島の一つ。

 

【太秦】:うずまさ

京都市にある地名の一つ。飛鳥時代、渡来人が住み着いた土地で有名。

太秦撮影所、弥勒菩薩半跏思惟像で有名な広隆寺がある。

 

【十六島鼻】:うっぷるいばな

島根県出雲市十六島町 にある半島の地名。大岩石や奇岩が林立し,この付近で採れる天然海苔は,十六島海苔として有名。

 

【左右口峠】:うばぐちとうげ

山梨県甲府市古関町-甲府市右左口町 にある峠の地名。

山間部に入る口のすぼまった処につけられる地名で、婆口とも書く。

 

【厩橋】:うまばし

現在の群馬県前橋市の事。江戸時代に前橋に改められた。

 

【得撫島】:うるっぷとう

千島列島の一つ。名前の由来は、アイヌ語で「紅鱒」を意味する「ウルㇷ゚」から。

 

【択捉島】:えとろふとう

千島列島の一つ。

名前の由来は、アイヌ語のエトゥ・オロ・オ・ㇷ゚(鼻・の所・にある・所)、又は「エトゥ・オㇿ・オ・ㇷ゚(鼻・水・ある・もの)と云われている。

 

【珠穆朗瑪】:エベレスト

別名(中国名)チョモランマ。ヒマラヤ山脈の最高峰の山。

名の由来は、インド測量局の初代長官、Gエベレストから。

 

【大嵐】:おおぞれ

静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家にある、JR東海飯田線の駅の一つ。ゾレとは焼き畑の事。

 

【大歩危】:おおぼけ

徳島県山城町を流れる吉野川の渓流。

一般には「大股で歩くと危険」が「大歩危」の地名由来とされているが、本来「ほき、ほけ」は渓流に臨んだ断崖を意味する古語。

 

【御徒町】:おかちまち

1964年まで存在した東京都台東区の地域名。現在JR山の手線の駅の一つ。

地名は下級武士、つまり騎乗が許可されない武士である御徒(徒士)が多く住んでいたことに由来する。

 

【大仏】:おさらぎ

日本各地にある地名。 蛇穴、今来などが由来。

この地名が付いた処が、渡来人が来た場所。蛇がとぐろを巻いている時の中央の穴状の処を指す。

 

【長万部】:おしゃまんべ

北海道(渡島総合振興局)山越郡北部にある町。名はアイヌ語と云われているが、諸説がある。

 

【小谷】:おたに

長野県北安曇郡にある村の地名。姫川上流域の山間部に位置し、南西部は北アルプスに連なる。温泉などが有名。

 

【乙骨】:おっこつ

長野県富士見町にある地名。乙事ともかく。戦国時代、北条氏と徳川家康が対陣した古戦場。乙とは乙字に曲がった地形の事。

 

【乙訓】:おとくに

京都の地名の一つ。乙とは弟の意味。 現在は大山崎町一町から成る。古来、西国街道の要地。

 

【女形谷】:おながだに

福井県坂井市丸岡町にある、北陸自動車道のパーキングエリア(PA) 。

 

「か」行

 

【皆生温泉】:かいけおんせん

鳥取県米子市にある温泉。 弓ヶ浜半島の根元に位置する。風光明媚な景勝地。

 

【加賀の潜戸】:かがのくけど

島根県松江市にある地名。日本海に面する潜戸鼻にある海岸景勝地。加賀は集落名。

 

【上総】:かずさ

昔の旧国名。現在の千葉県中央部を辺りを指す。

 

【桛田】:かせだ

紀伊国伊都郡の紀ノ川と穴伏川に挟まれた荘園の事。現在の和歌山県伊都郡かつらぎ町西部あたり。

 

【加須】:かぞ

埼玉県の北東部に位置する市。埼玉県内でも有数の米どころで、中でも北川辺地域は県内一の米どころ。

また小麦も県内トップクラスの作付け面積で加須うどんが有名。鯉のぼりの生産は、日本一。

 

【可児】:かに

岐阜県の中南部にある木曽川南岸に位置する。

因みに、戦国時代の大名福島正則の家臣に、可児才蔵(かにさいぞう)という武将がいました。

 

【蒲郡】:がまごおり

愛知県の南東部(東三河地方)にある市。 三河湾に面し、観光が有名。

 

【川渡温泉】:かわたびおんせん

宮城県大崎市鳴子にある温泉。鳴子温泉郷の東の玄関口。

 

【私市】:きさいち

大阪府交野町にある地名。 私部(きさいちべ)が居住したことに由来する。

 

【象潟】:きさがた

秋田県にかほ市象潟地域の地形、景勝地。昔は浅利、今は水田。

松尾芭蕉、「奥の細道」の風景地の一つとして国の名勝にも指定されている。

 

【木下】:きおろし

千葉県印西町ある地名。JR成田線の駅の一つ。

 

【切欠】:きっかけ

東京都あきる野市にある地名の一つ。

 

【鬼無里】:きなさ

長野県上水内郡にあった村。 合併により、現在は長野市鬼無里地区となる。

 

【京終】:きょうばて

奈良県奈良市南京終町にある、JR西日本桜井線(万葉まほろば線)の駅の一つ。バテとは果ての意味。平城京の外れで、南の出口。

 

【十八鳴浜】:くぐなりはま

鳴きの砂の意味。宮城県気仙沼市の離島、大島に東にある白砂。

足を踏み入れると『キュッ、キュッ』と音がすることから9+9=18に由来する。

 

【日下】:くさか

全国各地にある地名の一つ。意味は、草深い土地の事。

 

【国後島】:くなしりとう

千島列島の一つ。名前の由来は、アイヌ語のクンネ・シリ(黒い・島→黒い島)、又はキナ・シリ/キナ・シル(草の・島→草の島)からと云われている。

 

【国東】:くにさき

大分県北東部に位置する半島。 又は市の名前の一つ。

 

【化粧坂】:けはいざか

鎌倉七切通(七口)のひとつで、現在の神奈川県鎌倉市扇ガ谷から源氏山公園を結ぶ切通し道。

 

【上野】:こうずけ

昔の旧国名。現在の群馬県にあたる地域の事。

 

【小牛田】:こごた

宮城県遠田郡美里町字藤ケ崎町にある、JR東日本)の駅の一つ。

東北本線・陸羽東線・石巻線の3路線が乗り入れる接続駅。

 

【小鳥谷】:こずや

岩手県 二戸郡一戸町にある地名。JR東北線の駅の一つ。語源はアイヌ語で。、河岸の石地、湿地帯の事。

 

【東風平】:こちんだ

沖縄県沖縄島南部,八重瀬町北部の旧町。2006年、具志頭村と合体して八重瀬町になる。

沖縄では珍しく、海に面していない町だった。

 

【犢橋】:こてはし

千葉県千葉郡に存在した村。千葉市花見川区の地名として現存している。

 

【特牛】:こっとい

山口県下関市豊北町大字神田にある、JR西日本山陰本線の駅の一つ。重荷を背負う牛の意味。

 

「さ」行

 

【寒河江】:さがえ

山形県の市の一つ。サクランボの産地としても知られる。 

 

【坂祝】:さかほぎ

岐阜県の中南部にある町。町の由来は、式内社の坂祝神社と云われている。

つい最近、車関係のニュースで知りました。

 

【十八女】:さかり

徳島県阿南市にある地名の一つ。

 

【沢渡温泉】:さわんどおんせん

長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)にある温泉。上高地の入り口ともなる。

 

【入之波温泉】:しおのはおんせん

奈良県吉野郡川上村にある温泉。

 

【穴粟】:しそう

兵庫県の中西部に位置する市。宍粟郡の4町(山崎町、一宮町、波賀町、千種町)が合併して誕生した

 

【信太】:しのだ

大阪府和泉市の信太山にある森の事。信太ずしとは、稲荷寿司の事。

 

【新発田】:しばた

新潟県にある市の一つ。JR羽越線の駅の一つ。

 

【占冠】:しむかっぷ

北海道勇払郡にある村。

 

【下総】:しもうさ

昔の旧国名。現在の千葉県北部と茨城県西部を主たる地域の事。

 

【下総松崎】:しもふさまんざき

千葉県成田市大竹にある、JR東日本)成田線(我孫子支線)の駅の一つ。 

 

【下下】:しもすそ

愛知県新城市にある字の地名。1575年、長篠の合戦が行われた場所の一部。

 

【下野】:しもつけ

昔の旧国名。現在の栃木県にあたる地域の事。

 

【石神井】:しゃくじい

東京都練馬区にある地名。愛知県新城市にある字の地名。

 

【十二兼】:じゅうにかね

長野県木曽郡南木曽町読書にある、JR東海中央本線の駅の一つ。

 

【十二社】:じゅうにそう

東京都新宿区西新宿四丁目近辺の旧地名・通称地名。角筈・西新宿を参照のこと。

 

【不知火】:しらぬい

熊本県宇土郡にあった地名。九州・八代湖の事。

 

【十二月田】:しわすだ

埼玉県川口市にある地名。神田・神戸に近い意味。

 

【白老】:しらおい

北海道白老郡に存在する町。温泉で有名な登別の近くにある。

 

【積丹半島】:しゃこたんはんとう

北海道西部にある半島。地名の由来はアイヌ語で、シャク・コタン(夏の村)。

 

【宍道湖】:しんじこ

島根県松江市と出雲市にまたがる湖。シジミ、白魚などが有名。別名、碧雲湖とも云う。

 

「す」行

【周防】:すおう

昔の旧国名。現在の山口県東部あたりを指す。

 

【寸又峡温泉】:すまたきょうおんせん

静岡県榛原郡本川根町にある温泉。

 

【祖父江】:そぶえ

愛知県西部、中島郡にあった旧町名。現在の稲沢市の西部を占める一地区の事。

 

「た」行

 

【丹波渓谷】:たばけいこく

山梨県丹波山村にある景勝地。大菩薩峠に入る入口。山梨の北東部に位置する。多摩川の源流、丹波川と雲取山、飛龍山、大菩薩嶺など険しい山々に囲まれた自然豊かな場所。

 

【田原坂】:たばるさか

熊本県熊本市北区植木町豊岡一帯の地名。西南戦争の古戦場で有名。

 

【千走川温泉】:ちわせがわおんせん

北海道島牧郡島牧村字にある温泉。 

 

【九十九湾】:つくもわん

石川県内浦町にある風光明媚な場所。大小さまざまな入り江からなるリアス式海岸で、日本百景の一つに選ばれている。

 

【都留】:つる

山梨県東部の郡内地方に位置する市。桂川(相模川)流域の地域が富士山の裾野を蔓のように延びており、その様子から「連葛」、「豆留」とよばれていたことに由来する。 

 

【塔の岪】:とうのへつり

福島県南会津郡下郷町にある景勝地。河食地形の奇形を呈する好例として、国の天然記念物に指定されている。

大川羽鳥県立公園、大川ラインの一番の景勝地。「へつり」とは、この地方の方言で危険な崖を意味する。

 

【遠江】:とおとうみ

昔の旧国名。現在の静岡県西部あたりを指す。

 

 【留浦】:とずら

東京都西多摩郡奥多摩町にある地名の一つ。

 

【廿里町】:とどりまち

東京都八王子市にある地名の一つ。

 

【留原】:ととはら 

東京都あきる野市 にある地名の一つ。

 

「な」行

 

【中城】:なかぐすく

沖縄県中頭郡北中城村・中城村に存在した日本の城。琉球王国・尚泰久王代、護佐丸のグスク(城)として知られる。

 

【長瀞】:ながとろ

埼玉県秩父郡にある町。 荒川上流部で楽しめる川下りが有名。四季折々の風景が楽しめる。

 

【長門】:ながと

昔の旧国名。現在の山口県の一部にあたる地域の事。

 

【七沢温泉】:ならさわおんせん

神奈川県厚木市七沢(旧相模国)にある温泉。

 

【日原川渓谷】:にっぱらがわけいこく

東京都奥多摩町にある渓谷。渓谷や山肌を一面に染め上げる新緑や紅葉のパノラマは壮大。

 

【沼垂】:ぬったり

新潟県新潟市東区の地名の一つ。由来は、平安時代の蝦夷を防ぐ渟足柵と云われている。

 

【納沙布岬】:のさっぷみさき

北海道根室市にある岬。根室半島の先端、離島を除けば日本の本土最東端にあたる。

一般人が訪問可能な日本最東端地点。

 

「は」行

 

【南風原】:はえばる

沖縄本島南部に位置する町。近年、人口増加が進む。

 

【一庫温泉】:ひとくらおんせん

兵庫県南東部、川西市一庫にあった温泉。

 

【備中】:びっちゅう

昔の旧国名。現在の岡山県の西部にあたる地域の事。

 

【備後】:びんご

昔の旧国名。現在の広島県東部にあたる地域の事。

 

【鳳至】:ふげし

石川県(能登国)にあった郡。2005年に珠洲郡と統合して鳳珠郡となった。

 

 【福生市】:ふっさし

東京都の多摩地域西部に位置する市の事。米軍横田基地がある。

 

【戸次川】:へつぎかわ

大分県大分市を流れる、大野川の別名。秀吉が九州征伐の際、戦いがあった古戦場。

 

【人里】:へんぼり

東京都西多摩郡檜原村にある地名。

 

【日向】:ひゆうが

昔の旧国名。現在の宮崎県にあたる。

 

【伯耆】:ほうき

昔の旧国名。現在の鳥取県の西半分にあたりを指す。 

 

【北川温泉】:ほっかわおんせん

静岡県賀茂郡東伊豆町にある温泉。 海岸沿いの露天風呂が有名。

 

【弗沢の滝】:ほっさわのたき

東京都西多摩郡檜原村にある滝。昔は滝壺に大蛇が棲んでいたと伝えられている。冬には、氷瀑でも有名。

 

「ま」行

【万里小路】:までのこうじ

京都府にある通りの名前。京都市を南北にはしる柳馬場通りの古称。

 

【左右良城】:まてらじょう

福岡県朝倉市にあった古城。秋月種実が豊後の大友氏に備えて築いた城。麻底良城とも書く。

 

【三朝温泉】:みささおんせん

鳥取県東伯郡三朝町にある温泉。世界屈指の放射能泉で有名。

 

【薬袋】:みない

山梨県甲斐国巨摩郡にある地名。人名にもある。

 

【茗荷谷】:みょうがだに

東京都文京区にある地名。JR山の手線の駅の一つ。

 

【六人部】:むとべ

京都府福知山市、舞鶴若狭自動車道上にあるパーキングエリア(PA)。

 

【美作】:みまさか

昔の旧国名。現在の岡山県北東部あたりを指す。

 

【三次】:みよし

広島県広島県の北部に位置する市。。江の川の支流が合流する盆地で有名。

 

「や・ら」行

【八橋城】:やばせじょう

鳥取県東伯郡琴浦町大字八橋にあった古城。戦国時代、常に毛利氏と尼子氏の争いの場となった。

 

【四十八願】:よいなら

栃木県佐野市旧葛生町にある町名。人名にある。

 

【八鹿】:ようか

兵庫県養父市にある町名に一つ。

 

【六角牛山】:ろっこうしやま

岩手県遠野市にある山。北上山地に位置し、標高1294メートル。岩手の名山の一つ。

 

【度会】:わたらい

三重県中東部の郡名。また、伊勢市を中心とする地域の旧県名。人名でも有名。

 

人名

【四十物】:あいもの

富山県にある、越中富山の四十物地名がルーツとされている。

当然富山県に多い。尚、四十物とは鮮魚と干魚の中間を売る店の事。

 

【穐吉】:あきよし

現山口県北西部あたりの、長門国美祢郡秋吉村がルーツと云われている。

山口県、福岡県、大分県などに見られる苗字。

 

【英】:あなた

石川県加賀国が発祥。江戸時代の絵師、英一蝶が有名。

石川県、香川県、岩手県に存在する名前。「はなぶさ」とも呼ぶ。

 

【一番合戦】:いちまかせ

佐賀県神埼郡がルーツと云われている。一番ヶ瀬の意味。つまり一番徒歩で川を渡れる場所の事。

 

【九】:いちじく

狭い河岸段丘を指す。新潟県、長野県、東京都に存在する苗字。

 

【一尺八寸】:かまつか

鎌の柄の長さが一尺八寸もあったという言い伝えから発祥した苗字。静岡県、兵庫県に存在する。

 

【功刀】:くぬぎ

くぬぎとは、区の木つまり、家の内外を仕切る横木の意味。山梨県に存在する苗字。

 

【七五三】:しめかけ

山形県羽前国田川郡大網村(現朝日村)が七五三掛がルーツとされる。現在では茨城県、栃木県に存在する苗字。

 

【東海林】:しょうじ

荘園を司っていた職業部の「庄司」に対し、東の海を渡ってきた林氏が、荘園の管理を任され「東海林」と名のったことにより、職名の「しょうじ」と読むことになったと云われている。

現在、山形県に多い苗字。

 

【小鳥遊】:たかなし

天敵となる鷹がいない為、小鳥たちが遠慮なく遊べると云う意味。主に静岡県に多い。

 

【日月】:たちもり

月の初めと、終わりと云う意味。石川県に多い苗字。

 

【田面木】:たもぎ

陸奥国三戸郡田面木村がルーツと云われている。青森県に多い苗字。

 

【水流添】:つるぞえ

宮崎県である日向がルーツとも言われる。現在では、鹿児島県の姶良郡溝辺町麓あたりに多い苗字。

 

【半井】:なからい

半井(なからい)家は、我が国の典薬頭(皇室関係の医療組織の長)として不動の地位を長年保っていた。江戸幕府の御用医師も務めた名門。

 

【八月十五日】:ながつき

旧暦の中秋の名月と云う意味でつけられた苗字。大阪府下に多い。

 

【丹羽】:にわ

戦国時代の武将、丹羽長秀で有名。

 

【保科】:ほしな

江戸時代の二代将軍秀忠の隠し子、保科正之で有名。

 

【塙保】:はなわ

国学者、塙保己一で有名。

 

【八月一日】:ほずみ

旧暦8月1日に実った稲の穂を摘み贈る風習が語源。穂積とも書く。

 

【月見里】:やまなし

山が見えず、月がよく見えるという意味。千葉県に多い苗字。

 

【米内】:よない

岩手県盛岡市にある苗字。海軍の大将、元総理の米内光政で有名。

 

【四月朔日】:わたぬき

この日に綿入れを抜き、袷を着る日とされていた為。衣替えの日。主に熊本県に多い。

 

皆様、如何でしたでしょうか?

何気に普段目にしている漢字でも、読めないものがありますね。

 

尚、珍名で有名な富山県射水市「新湊」は、特に珍名の多い地域として知られています。

新湊では職業にちなんだ名字を名乗る方が多く存在します。

余りにも多い為、敢えて外しました。ご了承下さい。

尚、今回に限り珍しい固有名詞・人名が見つかり次第、随時書き加えていきたいと思います。

 

◆過去の漢字シリーズ

・色々な難解文字:面白い読み方をする漢字

・国地名    :面白い難解漢字、「国地名」編

・鳥      :よく見かけるが、読み方が難しい漢字シリーズ 「鳥」編 

・魚      :よく目にするが、何気に読めない難解漢字 「魚」編

・動物     :暫し見かけるが、読み方が難しい漢字、「動物」編

・植物     :面白い難解漢字、「植物」編

 

(文中敬称略)