連休一人旅、第二弾 京都の次に向かった先は小京都「金沢」

京都から名神高速道路~北陸自動車道を経て、向かった先

古都「京都」から次にむかったのは、小京都と云われる「金沢」です。京都旅行を終え、車で名神高速道路を東に向かい、米原JTCを通過、北陸自動車道に入り北上、行き着いた先は加賀百万城下町「金沢」でした。

*京都東IC→名神高速道路→米原JTC→北陸自動車道→金沢西IC→金沢

 

大型連休中の為、相変わらず京都市内~京都東ICに辿り着くまで一苦労。ICを過ぎて高速に入るのもまた苦労でした。

渋滞時、いつも思いますが、私の車は「マニュアル」です。「オートマ」ではありません。今時、マニュアルと思うかもしれません。実は今の車、既に20年目に突入しています。流石に来年の車検時に廃車にする予定ですが。

 

若い時購入した為、今は絶滅種に近いスポーツカーの2ドアタイプ。当時はスポーツカーであれば当然、マニュアルと云われていた時代。クラッチも重い。

渋滞で半クラッチにする度、2日間の京都での徒歩観光が影響し、左足がつる寸前でした。来年の買い替えは、絶対にオートマにしようと決意したのは言うまでもありません。

 

それはさて置き、高速道路に入ろうとするが本線に入るのもまた一苦労。ようやく後続車に入れて貰い、本線に入りましたが、当然渋滞。

旅行屋時代からの経験で、たいがい大津SAを抜けるまで、ノロノロ運転になります。大津SAで入る車、出る車で左レーンは大混雑になります。

自分も入れて貰ったばかりで、現在一番左レーンにいる為、しばらくは我慢。前の車のスペースが空くまで、ノロノロ運転続行中。

結局、多賀SAを抜けるまで、ノロノロ運転に近い状態でした。流石、大型連休。大津SAを過ぎればと思っていましたが、考えが甘すぎました。

 

名神高速では大津SA、草津PA、多賀SAは既に満車状態。狙い目としては菩提寺PAがお勧めかもしれません。今回は寄りませんでしたが、PA駐車場の左側に昭和をイメージした何か懐かしい自販機コーナーがあったと記憶しています。時間があれば、一度ご覧ください。しかし既に6年前の話ですが。

何せ今回は一刻も早く名神を抜け、北陸道に入りたい為、通過しました。

 

ようやく多賀SAを抜け、やっと米原JTCに到着。JTCで信楽焼きの大きな狸の置物を見て、一路北陸道へ。なぜ北陸道に入るのを待ちわびていたのかと云えば、やはり名神に比べ、交通量が少ないからです。

これも過去の旅行屋時代の経験ですが名神と違い、予測が当たりました。北陸道に入れば、ほぼ渋滞することなく、車が進みました。

 

今までのノロノロからすれば、格段の違い。まるで天国モードになったような気分です。何故かと問われれば、それは車は止まっているよりも、走っている方が、車にも人間の精神的にも良い為。

そんな事をも考えながら金沢に向かって、一直線と云いたい処でしたが、京都からノンストップで来た為、賤ケ岳SAで休憩。ここでは名神と違い、殆ど待つ事なく、駐車できました。

 

「賤ケ岳」と云えば、本能寺の変で信長亡き後、後継者めぐりで覇権を争った「羽柴秀吉」「柴田勝家」が雌雄を決した場所です。SAから真正面に見えた向かいの山々が賤ケ岳です。

今回の旅は、何かと歴史の関係した場所が多いと実感しました。京都、金沢だから当たり前でしょうか。

 

賤ヶ岳の戦い
1582年の本能寺の変後、重臣であった当時の「羽柴秀吉」と宿老「柴田勝家」が覇権を争った戦い。羽柴軍が柴田軍を打ち破り、後継者の地位を獲得する。

 

歴史の感傷に浸りながら、車を飛ばし一挙に金沢へ(約3時間弱)。金沢についた時は、既に真っ暗。時計を見れば午後8時すぎ。金沢では、前日と違いホテルで宿泊。

京都と違い金沢では、ネットにて宿泊予約可能でした。歳のせいでしょうか。2日連続の車中泊は流石にきつい。

 

昨日からの歩き疲れもあり、ホテルに着き食事を済ますと、すぐさま眠りにつく。宿は金沢駅の近くのビジネスホテル。2015年3月、北陸新幹線開業以来、宿泊施設が増えたらしい。(地元の方のお話)


一夜明け、金沢観光

翌朝、2日間の疲れが出たのでしょうか。起きれば既に午前8時過ぎ。少し寝過ごした感。やはり歩きと渋滞で疲れていたのかもしれません。急いで身支度。目的地に向かう。

本日の目的地は「卯辰山」近くの「東茶屋街」。前日の夜の調べでは、卯辰山の近く。車で向かった先は、卯辰山界隈の駐車場。京都と同様に駐車場で車を停め、歩いて観光地に行く計画。

 

東茶屋街には、卯辰山が近い模様。どうやら花菖蒲駐車場という処が近いらしい。

現地に着けば、既に満車(約10台程)。しかも殆ど県外(石川以外)ナンバーばかり。私が京都で車中泊したと同様、おそらく前日からのお泊りさんと思われる。

仕方がないのでスマホで検索、展望台駐車場という処があるらしい。そこを目指し出発。しかし車を走らせ3分もしないうちに、左手になにやら新しい駐車場らしき看板を発見。

行ってみれば、本当にできたばかりの新しい駐車場、トイレ、展望台がありました。

これ幸いと思い、此方に車を停め、徒歩にて東茶屋街に向かう。

因みに京都とは違い、駐車場料は無料。これは有難い。貧乏旅行の身としては。

 

駐車場から坂を下り、約20分程歩く。目の前に見えたのは、綺麗な川。「浅野川」だそうです。

川の沿いをしばらく散策。その時、ある事に気が付きました。この風景、何処かで見たことがあると。しばらく考えて、漸く思い出しました。

前日までいた、京都の景色に似ていると。京都の鴨川沿いの雰囲気に似ていると気付きました。成程、流石「小京都」と云われる所以、雰囲気が似ているのも納得でしょうか。

 

歴史から見ても、加賀百万石の創始者が「前田利家」である事を考えれば、納得がいきます。そして京都・金沢は、空襲の影響がなかったのも同じです。

その様な事を考えながら、浅野川沿いを暫く歩きました。歩けば「梅の橋」と言う名の橋に到着。なかなか趣、情緒ある橋です。橋の中ほどまで歩き、橋の上から川を眺めれば、とても素晴らしい光景が広がっていました。

梅雨前と云う事もあり、水が少なく遠浅の川が印象的。おそらく徒歩で両川岸まで、行けるのではないかと思います。とにかく橋からの眺めは最高でした。

 

浅野川から徒歩約5分程で、東茶屋街に着きました。天気が良かった為、京都と同様、人人人の群れでした。趣のある道が人で埋め尽くされ、写真どころではありません。おそらく写しても人だかりでしょう。写真は諦めて、見学のみにしました。

見学中、季節柄でしょうか。燕が多く飛んでいるのが目に付きます。建物の軒下に目をやれば成程、燕が巣を作っている最中。所々に巣の作りかけが目に付きました。


東茶屋街近くの浅野川にて

一通り見学した後、先ほどの浅野川沿いに戻りました。何か此方か落ち着いた雰囲気で一休み、佇むには最適と思いました。天気も良く、光のどけき日柄にて、石段の広場もあり、しばし時間を忘れ、うつらうつら船を漕ぐ状態。

気が付けば30分以上はいたでしょうか。慌てて目が覚めました。すると初めはいませんでしたが、周囲を見渡せば、似た様な方がちらほら。

しばらく起きたま、のんびりと川の流れを見る。もう少し気温が緩やかであれば時間を忘れ、一日中いても良い程の雰囲気と風景でした。

 

川沿いをぶらぶら歩けば、面白い事に気付きました。鳶が頭上に旋回、他の鳶も二、三羽旋回しています。それでいて何やら人懐こい。人馴れしている様子。どうやらご近所さんの誰かが餌付けしているようにも思われます。

人慣れしているのでしょうか。近くに来ましたので、撮ってみました。鳶とこんなに近くで目線があったのは、初めてです。

 

金沢市 浅野川沿いにて(写真:個人撮影)

 

そんな事を思いながら卯辰山を昇り、車に戻りました。今回金沢では一日だけの予定でしたが、予定を変更し、日を跨ぐ事にしました。その理由は。

東茶屋街の写真を撮る為です。あまり人が多すぎ、本日は諦めました。明日の朝早い時間帯、人が少ない時間に撮る事を計画。その為、本日は早めに休もうと決意。気分一新をはかり、体を休める為、向かった先は能登半島。

和倉温泉総湯

なぜ能登なのかと云えば、目的は温泉です。但し宿泊するのではなく、温泉街にある「総湯」が目的。総湯に入り、旅の疲れをとりゆっくり休もうという目論見でした。

繰り返しますが、以前は旅行屋でしたので、何度か来た記憶があります。その記憶を頼りに「和倉温泉」に行きました。

 

和倉へ向かう際、以前「能登有料道路」という有料道路がありましたが、今は「のと里山海道」と名前を変えていました。うれしい事に有料から無料になっていました。

のと里山海道にて車を走らせ約1時間強、目的地の和倉に着きました。着いて気付きましたが、いま思えば旅行屋時代、いい旅館に泊まっていたのだとしみじみ感じました。今は宿泊ではなく、ただ総湯に浸かりにくるだけの身。

 

総湯で約1時間以上は浸かっていたと思います。のぼせなければ永遠に湯に浸かっていたい程。心も体も安らぎました。 

和倉温泉総湯
 ・入浴料 大人440円  小学生130円  未就学50円  ・時間  7:00~22:00
 (毎月25日休 土日の場合 月曜休)

今回の旅で一番心地よかったのではないかと思います。やはり人間、「食う・寝る・遊ぶ」ですね。時間が許す限り、何度も入りたい気分でした。

風呂上りで既に夢心地。眠い眼をこすり、再び金沢に向け、出発。しかし今回、予定外の延長の為、当然宿もなく、再び車中泊。今回、無料になった「里山海道」の高松PAなる処で車中泊となりました。


翌朝、目覚めた後、再び金沢へ

車中泊後、午前6時過ぎに目が覚めました。そのまま昨日と同じ、卯辰山駐車場目指し出発。午前8時近く、目的地に着きました。勿論、目的は「東茶屋街」の写真撮影。

しかし考える事はみな同じ、既に同じ観光客の方がちらほら。しばらく様子を見ましたが、なかなか人がいなくなる瞬間はないと判断、何枚か写真を撮り、東茶屋街を後にしました。

 

石川県金沢市 東茶屋街にて(写真:個人撮影)

 

今回皆様の中に、有名な兼六園に行かないのかとの声も聞こえてきそうですが、何度も述べました様に旅行屋時代、金沢に来て毎度、兼六園を訪れていましたので、今回は省略しました。

兼六園では既に終わりましたが、桜のシーズンが特に見所です。

以前訪れた際、桜の開花で、兼六園が無料開放していた時期に来ました。その時、見事な桜が咲いていました。参考になればと思い、以前訪れた時の桜の写真を掲載しておきます。御覧ください。

 

金沢市 石川門と桜(写真:個人撮影)

 

写真の出来栄えを確認し、帰路へと車を走らせました。予定より一日延びましたが。なにせ10連休でしたので時間には余裕がありました。

最後は予定も金もなく、家で過ごしていた程です。

 

おそらく私が生きている限り、二度とない大型連休だったと思われます。たとえ次があったとしても、その時は既に気力・体力はないでしょう。

社会人になり、最初で最後だったと思います。前述しましたが、旅行屋時代できなかった事を、個人旅行で実行した気がします。

繰り返しますが、若い時にできなかった落とし物を拾いにいった旅とでも表現すれば良いのでしょうか。そんな考えが頭をよぎりました。

更に休み明けの仕事を考えれば、とても憂鬱になる自分が其処にいたのも事実。しかしこれに懲りず、また旅行記を挙げていければと思います。