2026年 FIFA北中米大会の後半戦を見つめて

前回のブログにて、前半戦の気になる点を私なりに述べました。
今回は、後半戦について述べたいと思います。
目次
ほぼ順当のベスト32
さてグループリーグが終わり大会は愈々、負ければ終了の決勝トーナメント(ノックダウンステージ)へと突入した。
このステージで興味のある試合は映像を観たが、対戦カードを見て順当であろうと思われた試合は結果のみにした。
ベスト32が終了した時点で勝敗を眺めた限り、結果はほぼ順当だったと言える。
ただ一つ意外に思われたのは、ドイツが南米のパラグアイに1-1の引き分け。PK戦の末、敗退したことだろうか。
因みに、グループリーグ3位で通過したチームがベスト16に進出したのは、このパラグアイだけだった。
その他は、ほぼ順当に対戦前の予想通りの勝ち負けで決した。
しかし予想した通りの国は勝利したが、どの国も楽勝だったかというと決してそうではない。
殆ど、紙一重だったと言える。
フランスとスウェーデン戦が3-0で決まった以外、ほとんどが1点差かPK勝ちという様相だった。
我が日本が所属したF組は、3チームがベスト32に進出したが、3チームともベスト32で全て敗退した。
それでは我が国日本の戦いを振り返ってみたい。
ベスト32での日本の戦い
決勝トーナメントに進出した日本の初戦は、前回も軽く振れたが、言わずとしれたサッカー王国「ブラジル」となった。
過去の日本代表チームと比較して、現時点でおそらく私は最高のチームだったと思う。
しかし長年WCを見続けた私とすれば、やはり壁は厚いと感じた。
王国の意地とでもいうのだろうか。強豪国には、今迄積み重ねてきた伝統と経験がある。
なかなか勝てる相手ではないだろうと私は予想した。
結果は、前半は日本が1-0でリードして折り返したが、後半ブラジルが見事に修正。
日本の弱点と思われたサイドからの高いクロス攻撃を多用。ブラジルは後半の早い段階で同点。
終了間際に逆転弾を決め、最後に日本を突き放した。結果日本はブラジルに対し、1-2で敗れた。
流石、王国の伝統と意地だろうか。なかなか勝てる相手ではないと予測したが、やはり最後に日本は力尽きた。
ブラジルは試合の勝ち方と、大会の進め方を知っている。
ブラジルに限らず強豪国は必ず、尻上がりに調子を上げてくる。
ブラジルとモロッコはグループ初戦で当たったが、両チームともまだ本調子ではなく、互いに負けないことがノルマだった。
結果はやはり1-1ドローで終わり、両チームとも勝ち点1を獲得した。
強豪国は予選では調整の段階と、私は認識していた。
前半日本が1-0で折り返した時、あわやと思ったが、最後は凡その結果通りとなった。
思い起こせば2018年WCロシア大会の決勝トーナメント初戦、当時FIFAランキング1位にもなったベルギーが相手だった。
その試合は、日本が前半2-0でリードした。
これももしやと思われたが、後半ベルギーが猛攻で同点。
更に終了間際、同点で日本のKCで在りながら日本が蹴ったボールは相手GKにキャッチされ、そのまま快速カウンターで相手チームが得点。
最後の最後に日本は逆転され、力尽きた。何かその場面を彷彿とさせるような幕切れだった。
私は負けた瞬間、8年間の思い出したくもないような苦い記憶と、夢が4年後に遠のいたことを実感した。
2試合とも最後の最後にやられるということは、やはり日本代表にまだ何か足りないモノがあるということ。
その足りないものは何か。
それを克服しない限り日本代表はグループリーグは突破できても、決勝トーナメントでは決して勝てないだろう。
強豪国に、あと一歩足りないということ。ほんの僅かな差が、とてつもなく大きく感じる大会となった。
前回も述べたが、日本サッカー界を語る上で、忘れてはないらない「ドーハの悲劇」。
その出来事を乗り越え、日本代表は進歩してきた。これからも進歩の手を緩めず、世界の強豪国と肩を並べる日が来ることを願いたい。
やはりくじ運やゾーンの偏り
ベスト32のトーナメントや勝敗を眺め、感じたこと。
それはやはり前回でも話したように、かなりくじ運やトーナメントのゾーンに偏りが見られた。
内容は、前回話した通り。
日本と同リーグだったF国首位通過のオランダは、前回ベスト4で今回も優勝候補のモロッコと対戦。
1-1で延長でも決着がつかずPKの末、モロッコに敗れた。
モロッコVSオランダは、準決勝でもおかしくないカード。互いに初戦で対決するなど、あまりにも勿体ないカードだった。
前述したが、同組2位で通過した日本は、歴代最多優勝5回のブラジルと当たり敗退。
同じく3位で通過したスウェーデンは、これも前々回優勝、前回優勝、そして今回も優勝候補のフランスと当たり敗退した。
F組を通過した3チームは全て初戦で優勝候補の3国と対戦している。
当然3国は、現在FIFAランキング1桁のチーム。つまり10以内のチームということ。
F組は、何か罰ゲームではないかと思える程、くじ運に恵まれなかった。
これも前回指摘したが、くじ運に恵まれなかったというよりも、今回の開催国が3ヵ国となった為。
明らかに割を食ったグループだったと言える。
興行的に開催国がグループリーグ敗退をなる訳にはいかず、必然的にグループリーグや決勝トーナメントの初戦は、比較的簡単な組み合わせとなった。
カナダ・米国・メキシコのサッカー界における現在のランクを考えれば、カナダはベスト16、米国はベスト8、メキシコはベスト8以上いけば、上出来と言える。
前述したが、米国は最後にベルギーが来た為ベスト8に入るには、ベルギーの壁を破らなければベスト8入りは難しい。
しかし譬えベスト16で敗退したとしても、前々回は出場できず、前回はベスト16でオランダに敗退していることを考えれば次第点と言える。
米国は2002年日韓WC大会にて決勝トーナメントでメキシコを破り、ベスト8入りを果たしているが、近年の立ち位置ではこれ位がベストと思われる。
今回のWCの総括のような文になるが、やはり FIFAの行き過ぎた商業主義が原因 と思われる。
明らかな人的・恣意的なものが感じられる。
F組と同じく、決勝トーナメント初戦で全て消えたグループがある。
それはドイツ、コートジボワール、エクアドルがいたE組。
E組1位のドイツはパラグアイと当たり、1-1で決着がつかず、PKで敗退した。
2位のコートジボワールは今回ダークホースと称されたノルウェーと当たり、1-2で敗れた。
3位のエクアドルは開催国のメキシコと当たり、0-2で敗退した。
2位のコートジボワールは仕方がないとして、ドイツとパラグアイはパラグアイの引き分け狙いの戦術と南米特有のラフプレーなどに苦しめられ、惜しくも敗退した。
報道によればエクアドルは、試合前の宿舎周辺でメキシコファンと思われる人々の騒音に悩まされ、安眠妨害された模様。
過去のWCでも暫しありがちな行為だが、もう少し何かフェアな行為ができなかったのかと、悔やまれる。
繰り返すが、開催国の3ヶ国をどうにか決勝トーナメントに進出させる為、どうしても割を食うグループが見られた。
その典型だったのが上記で挙げた、E組とF組。更に参加国を増やした為、どこかにしわ寄せがくる。
そのあおりを食ったのが、まさにE組とF組だったと言える。
更に日程や試合会場(移動距離)などの、様々な不公平が見られる。
とくに日程は、かなり開催国に有利な条件となっている
参加国を増やし大会を長期にさせるよりも、選手のコンディションを考え、ベストで質の高い試合を我々ファンは期待したかった。
全く真逆なゾーン
前章ではトーナメントにかなりきついゾーンがあると述べたが、比較的易しいゾーンがあった。
それは前回も述べたように、前回優勝したアルゼンチンが入ったゾーン。これは他のゾーンに比べかなり易しい。
実際アルゼンチンの初戦の相手は、今回参加国が増え唯一成功したと言われる、アフリカ地区代表の「ガーボベルテ」。
ガーボベルテに関しては、私は全く知識がなかった。
ガーボベルテは、グループHに所属。同組にはスペイン、ウルグアイ、サウジアラビアが同居した。
グープリーグの結果は3戦3分け。勝ち点3、得点2、失点2、得失点差0の成績だった。
一勝もしていないが、一敗もせず、グループ2位で決勝トーナメントに進出した。
これは今回のサプライズの一つかもしれない。常連国のウルグアイやサウジアラビアを蹴落としての堂々の2位通過だった。
確かに躍進したかもしれないが、初の決勝トーナメント進出で対戦相手は前回優勝のアルゼンチンの為、私はガーボベルテの苦戦を予想した。
処が予想に反し、ガーボベルテが善戦。なんと延長まで行きアルゼンチンを苦しめた。最後は力尽き3-2で敗れはしたが。
ガーボベルテ善戦したのは事実だが、アルゼンチン代表は何処か心の底に油断があったのではないかと思われる。
まさか自分達が初出場の国に負ける筈がないという、油断が招いた結果ではないだろうか。
アルゼンチン代表は思わぬ苦戦を強いられ、ここで改めてWCの怖さを改めて実感した筈。
この苦戦を糧に、今後は試合に臨むであろう。因みに次の相手は、オーストラリアをPKで破ったエジプト。
ガーボベルテで苦戦したアルゼンチンだが、ここは慎重に勝つと思われる。
アジア枠は全てベスト32で敗退
ここで言及しておかなければならないのは、タイトルの通り、ベスト32でアジア地区代表は全て敗退した。
グループリーグを通過したのが日本とオーストラリアの2か国のみというのも聊か淋しいが、ベスト32にてアジア枠は全滅した。
日本はブラジルに敗退。オーストラリアは先程述べた、エジプト相手にPK負けという事情もあるが。
これはやはり全体的にアジア地区が他の地区に比べ、レベルが低いということ。
折角FIFAに大幅に増やして貰ったアジア枠だったが、今回のガーボベルテのようにチャンスを生かした国は現れなかった。
此れも何度も述べているようにアジア枠の増加は、FIFAが新しい市場を開拓する為、つまり中国の出場を目論んだ為。
しかし中国は出場できなかった。
日本やオーストラリア以外の国は、殆どが強豪国との試合では確実な勝ち点と大量得点の確保、個人記録更新のアシスト役とも言える存在となっていた。
イランは政治的要素が絡み、本当に気の毒だったと思う。
各スポーツ紙等では参加国を増やしたことにより、今回のようなガーボベルテが発掘され良かったのではないかと主張するスポーツマスコミもあった。
しかし私はそうは思わない。何故なら、ガーボベルテはアジア枠でなく、アフリカ枠である為。
ご存じのように、アジア枠は惨憺たる結果となった。
確かにスポーツマスコミの為、決して興行主を貶す訳にはいかないだろうが、もう少し全体を俯瞰して相対的な分析をして貰いたい。
それがアジア地区のレベルの向上に繋がる為。
アジア全体を考えた時、決して今のままでは、いつまで経ってもアジア地区出場国のWCの躍進はあり得ない。
そう論じることが、本来のマスコミの姿だと思う。
スポーツ界全体に言えることだが、或るスポーツが弱いのは、そのマスコミにも問題があるということ。
何かあまりにも提灯記事が見られた為、言及させて貰った。
結局、前回までの32ヵ国出場が様々な面でよかったと思う。
地区予選でも毎試合に緊張感があり、一試合一試合に選手もファンも必死になった。
今回の地区予選を見れば、日本が突出していた。大差になる試合もあった。
今後48ヵ国が続くのであれば、今後日本は出て当たり前というような感覚となるだろう。
私が懸念するのは、その弛みが本戦の決勝トーナメントに進んだ際、勝てない要素に一つになるかもしれないということ。
ベスト16にて
先ず初めに話さなければならないのは、決勝トーナメントで日本を破ったブラジルが、今回ダークホースと称されたノルウェーに敗れたこと。
いくらハーランドを擁するノルウェーでも、ブラジルにはそう簡単には勝てないだろうと私は予想した。
しかし結果は終了間際までノルウェーが2-0でリード。
本当の最後にブラジルがPKを得て途中出場のネイマールが決め2-1となったが。そこでタイムアップ。
ブラジルはもろくもノルウェーに屈した。内容を見ても、殆どブラジルの良いところがなかった。
全くブラジルらしさが感じられなかった。
過去のデーターを見ても、意外なことにブラジルはノルウェーを対戦して2分け2敗、今迄勝ったことがない相手。
本当に意外なことだが、5度の優勝を誇るブラジルでも今迄勝ったことがない相手がノルウェー。
今回もやはりブラジルは、ノルウェーに勝てなかった。
ブラジルは2002年日韓WC以来、優勝がない。実に24年以上(約四半世紀)優勝がないということ。
これも意外だと思う。日韓大会以来、ブラジルは長い低迷期を迎えている。
一人一人のタレントは揃っているが、何故か勝てないということ。何か出口のないトンネルに迷い込んだようなものだろうか。
しかし日本は、そのブラジルに負けた。
要するに、世界の壁はまだまだ厚いということをまざまざと見せつけられた大会だった。
一方、気になったのが前回優勝のアルゼンチン。
アルゼンチンは比較的楽なゾーンに入ったが、2試合アフリカ勢とあたり、意外に苦戦している。
前述した決勝トーナメント初戦のガーボベルテに3-2。ベスト16ではエジプトに3-2のスコアで勝利している。
エジプト戦ではなんとアルゼンチンは後半34分までエジプト相手に0-2とリードを許していた。
それから3-2と逆転したが、実に薄氷を踏む勝利だった。私見だが、レフリングに助けられた感もある。
言いにくいことだが、過去の大会でも所謂強豪国が負けそうになった場合、大会を運営する側とすれば、早々に負けて貰っては困る為、ある意味優遇措置をとることがある。
公式にはそんなことはない否定するに違いないが、長年見ていれば、そうではないかと感じられる面も多々あった。
今回も何気にその働きがあった可能性は否定できない。
何はともあれアルゼンチンは下馬評通り、ベスト8に駒を進めた。
ベスト8に進んだアルゼンチンだが、決勝トーナメントに入り失点の多さが気になる。
ここを修正しない限り、これからも苦戦が続くと予想される。連覇を達成する為には、ここが鍵と思われる。
そしてベスト16にて開催国(カナダ・米国・メキシコ)の全てが姿を消した。
私は現在の3ヵ国のサッカーの立ち位置を考えれば、ある意味順当だと思う。
メキシコも米国も過去ベスト8が最高だが、メキシコはなかなかベスト8の壁が越えられない。 今回はベスト16で消えた。
カナダなどはくじ運に恵まれなければ、グループリーグで消えていた。
後述するが、開催国に対し露骨な優遇措置が取られている為、今更だが果たしてグループリーグや決勝トーナメントの組み合わせも公平だったのかと疑わざるを得ない。
ベスト8が決まり改めて各チームを見れば、漸く本来のWCの戦いになったと言えるかもしれない。
ここから過去の大会のようにファンとしては、落ち着いたWCになったと言える。
ひとつ残念なことを述べなければならない。
それは、ベスト32でレッドカードで退場になった米国の選手がある出来事により、次の試合に出場可能になったこと。
サッカーを知らない人からすれば、何を云っているのか分からないかもしれない。
簡単に説明すれば、或る大会期間中、試合でレッドカード(退場処分)やイエローカードを二枚累積した際、原則として次の試合には出られないということ。
因みにグループリーグで貰ったカードは、決勝トーナメントに入れば全て帳消しとなる。
今回問題となった米国選手は決勝トーナメント初戦、レッドカードを貰っていた。本来であれば次の試合には出られないのが常識だった。
処が今回、ある人物の鶴の一声で次の試合の出場が可能となった。その人物はと言えば、そう時の米国大統領。
なんと現米国大統領がFIFAに働きかけ、その措置を1年後に先延ばしてもらうことに成功した。
何故そんなことが罷り通ったのか。それは紛れもなく開催国という強みと国際政治における米国の政治力のなにものでもない。
つまり明らかな政治介入と言える。世界のサッカー不安や各国のサッカー連盟はFIFAに対し、猛烈な批判や非難を展開した。
しかしその要求に対し、FIFAはあっさり呑んでしまった。理由はやはり、大国主義と商業主義の為。
その要因が絡み、現FIFA会長はあっさり許可してしまった。
これは明らかに米国に対する優遇措置。私が記憶する限り、今迄このような掟破りを見たことがなかった。
繰り返すが、これは 明らかな政治介入 。
つまり米国の国際政治におけるパワーバランスにFIFAが配慮したということ。
元来公平であるはずのスポーツの世界に政治力を持ち込み、FIFAもそれに屈したということ。
イランに対する予選での米国の処遇を見ても明らか。明らかに公平性を欠く行為が見られた。
何度も述べているが、今回大会から参加国を増やした大きな理由は、アジアの市場拡大であり主に中国の参加を狙ってのこと。
これが結局、 「商業主義・大国主義」 と言われる所以。
あまりにも世界各国から批判が殺到した為、事態の収拾を試みFIFA会長が声明を発表した。
しかし此れが結果として火に油を注ぐ形となり、FIFAや米国に対する批判は益々高まった。
今回の米国のみ特別な優遇措置をした為、今後これが基準になる可能性が高い。
実は米国は今回に限らず、自国で開催される大会や自国が強い競技等では、常に自国が有利になるようにルールを変えてきた。
最近では定着しつつある野球のWBCも同じ。大会度に、自国が有利になるよう変更してきた。
他にも例を挙げれば、これは決して米国だけではないが、バレーボール・シンクロナイズドスイミング・フィギアスケート、日本のお家芸とされた柔道等。
常に大国の意向が絡み、ルールが変更され割を食う国がでる。それが日本であることが多い。
バスケ、シンクロなどは嘗てOPでは日本が得意とした競技。処がいつの間にかルールが変更され、日本にとり不利なルールとなる。
ファイギアなども採点基準がコロコロ変わる。冬季OPごとにルールが変わる為、余程興味がある人や関係者でなければ分からないと思う。
柔道などは、一番日本にとりかけ離れた存在になりつつある。OPでの柔道は、まさに「Judo」。
日本特有の柔道ではなく、見世物或いはショーに近い格闘技に変化した。
話は逸れたが今回の米国選手の件を考えた際、如何に権力者によりルールが捻じ曲げられるのかを実感することとなった。
一応結果を述べれば、当事者となった選手は先発出場したが、4-1でベルギーの大勝。
結局、FIFAと米国大統領は要らないことをしたということ。米国の政治介入とFIFAが圧力に屈し、特別優遇措置を施した。
しかし世間の非難を浴びたせいかは知らないが、米国選手の動きが鈍く試合も一方的な展開となり米国は敗退した。
今回の出来事は反って相手チームの闘争心を煽り、米国は大敗した。ハッキリ言うが、これは最も恥ずかしい失敗例だと思う。
更にふと首を傾げたくなる試合だったのが、度々話題にしているアルゼンチンVSエジプト戦。
この試合で何が疑問だったのかと言えば、やはりレフリング。私見だが、何か偏ったようなジャッジが見られた。
それはエジプトではなく、何気にアルゼンチンに有利になる笛が吹かれたような気がした。
試合経過は後半40分まで、何とアルゼンチンは0-2で負けていた。
処がロスタイムは含め約10分まで3点を入れ、3-2で逆転勝ちした。
試合結果だけを見れば凄い試合だが、試合全体を眺めた際、ふと何か不思議な気にとらわれた。
その何かとは。
繰り返すが、大会全体がアルゼンチンに有利に進むように仕向けられているのではないかと思えるほどだった。
試合ではエジプトは1-0でリードしていた時、カウンターで2点目を挙げた。
処がこのゴールはVAR判定で無効となった。無効となった理由はエジプト選手がボールを奪取した際、反則があった為。
しかしその反則はアルゼンチンの攻撃でエジプト側のゴールライン付近で起こったもの。
かなり自陣に近い場所でのファールだった。
しかしその時はファールを取られず、エジプトがカウンターにて得点を入れた後、VARで確認。
確認後、エジプトのゴール取り消された。その後エジプトが再びゴールを決め、試合は2-0のエジプトリードで終盤を迎えた。
ここからドラマが始まったと言えるが、アルゼンチンが逆転ゴールを決めた際、エジプトは自国のゴールが取り消されたように、VAR判定をレフリーに要求した。
処がその要求は却下され、VAR判定は行われず、エジプトの敗退が決定した。
試合終了後、私の中に何かモヤモヤとしたものが残った。
繰り返すが、それは「本当に公平にジャッジが行われたのだろうか」という疑念。
SNS上でも、様座なの意見が展開された。
私のように、判定に公平性があったのか疑問視する声。将又、アルゼンチンの劇的な勝利を称賛する声等。
しかし今大会の参加国が増えた経緯、大会に入ってからのFIFAの運営、各試合のジャッジを総合すれば、何かすきっりしない。
すきっきりしない理由は何度も述べているように、「商業主義・大国主義」が現れている為。
過去の大会もそれはなかったとは、決して言えないが、今大会があまりにも露骨すぎるとだけ付け加えておく。
ベスト8と準決勝
ベスト8まで勝ち上がったチームを見れば、流石と言わざるを得ないメンバーが勝ち上がった。
その中で快挙と言えば、72年ぶりにベスト8に駒を進めたスイス。
スイスはベスト16の際、南米のコロンビアと戦い、両チーム120分の戦いでも決着がつかず、PK戦の末、スイスが勝ち上がった。
それ以外の国は、ほぼ順当と言える。何れのカードも決勝戦だと言われても、何も遜色がない。
結果はフランスVSモロッコ以外の3試合は、どちらに転んでも可笑しくない試合内容だった。
フランスVSモロッコは前大会の準決勝のカードと同じ。しかし今回は点差以上の差があったと思われる内容でフランスがモロッコを圧倒した。
スペインVSベルギー、イングランドVSノルウェーはスコアは同じ2-1で決着。
イングランドVSノルウェーは延長で決着がついたが、勝負の分かれ目はGKが前に弾いたボールを相手チームの選手が詰めて入ったゴールだった。
本当に運次第だったと思う。
前述したスイスは前回優勝のアルゼンチンと対戦。これも1-1で延長まで進んだが、延長後半でスイスが力尽きアルゼンチンに2点を献上。
最終的に3-1で大会を去った。スイスが延長後半に力尽きたのは、後半27分。スイスの選手1人が退場となった為。
スイスは後半退場者が出た為、アルゼンチン相手に10人で戦わざるを得なくなった。
その為1-1で延長まで持ち込んだが、最後は力尽きた感があった。
前回のブログではアルゼンチンはベスト4までほぼ危なげなく勝ち進むと予想したが、思わぬ苦戦の連続と言える。
しかし前述したように苦戦はしたが、漸くベスト4まで辿り着いた。
今大会のアルゼンチンのチーム力が試されるのは、このベスト4だと予測した。
まさにその通りになったと言える。アルゼンチンの相手はノルウェーを破ったイングランド。
ここがアルゼンチンにとり、最大の難関。ここが事実上、アルゼンチンの初めての関門と言える。
何はともあれ何れも好カード揃いだったが、ベスト4に勝ち進んだのはフランス、スペイン、イングランド、アルゼンチンの4ヵ国となった。
このメンバーを見る限り、本当に順当だと思われる。見事に、FIFAランキングの1~4位に当て嵌まる。
FIFAランキング冥利に尽きると云っても過言でない。更にこの4ヵ国は全て過去に優勝経験国。
長丁場の大会を勝ち抜くにはやはり、 「伝統と経験が大切」 だということが分かる。
日本はべスト8が目標と言われ久しいが、なかなかベスト16の壁を破れない。
今回のベスト8に進んだ国を見れば、日本はまだまだと実感する。
それほど、 世界の壁は厚い 。
過去の大会を見ても、大概マスコミが持ち上げる大会ほど、それに伴った成績を上げていない。
それほどWCの世界は甘くないということ。長年見続けた者とすれば、地区予選は今では当たり前。
本戦でのグループリーグを突破できるまで力を付けたが、その上に行くには、まだまだステップアップが必要と感じた。
準決勝のスペインVSフランスは、意外にもあっさり決着がついた。あれほど今迄相手を圧倒してきたフランスが、スペインに0-2に負けた。
試合内容をみても、フランスは完敗だった。WCは必ずしも戦力的に強いチームが勝つとは限らない。
私は前回のブログで予測したことが、ほぼ当て嵌まった。
確かにフランスは戦力的には他国に比べ、圧倒的だがそれだけでは勝てないと予測した。
前回では、
あくまで予想だが、ここでおそらくスペインと当たる可能性が高い。
モロッコ以外、全てヨーロッパ勢と戦うこととなる。
いくら戦力が揃っているフランスとしても、何度も対戦している国の為、相手もそう簡単には負けない筈。
研究や対策も練るであろう。フランスも決勝まで進むには、かなり困難を極める。
と言及したが、まさにその通りとなった。
何故このような出来事が予測できたのか。それは過去の大会に何度も同様な出来事があった為。
具体例を挙げれば、過去、黄金のカルテットといわれ最強の中盤と言われた1982年のブラジル。
当時セリエ、プレミア、フランスリーグの3人の得点王がいた2002年のフランスは、予選リーグに1点も取れずに敗退等。
他にも色々あったが、絶対的優勝候補といわれたチームがあっけなく敗退する。それがWCの怖さとも云える。
更にこの現象に対し私の過去のブログで述べている。興味のある方は、是非ご覧になって頂きたい。
参考:強いチームが必ずしも勝つとは限らない 歴代のサッカーWCを眺めた際
何はともあれ、絶対的優勝候補と言われたフランスはスペインに完敗した。
意外に語られていないが、スペインはこれまでにグループリーグ・決勝トーナメントを含め、僅か1失点のみ。
つまりディフエンスに優れたチームと言える。
スペインと言えばコンパクトなパスを繋ぐサッカーのイメージが強いが、今回のチームは組織力に優れたディフェンスのチームだと分かる。
サッカーは攻撃して点を取らなければ勝てないが、点を取ってもそれ以上取られれば負けるスポーツだと改めて知らされた。
ここで大会屈指のストライカーエムバぺを擁するフランスは、過去の2大会のように決勝に進むことなく、大会を去った。
一方、準決勝のもう一つのカードであるアルゼンチンVSイングランドの試合。
結果を先に言えば2-1でアルゼンチンが勝利した。
試合内容は前半は互いに決めてを欠き0-0で終了。
後半の10分、イングランドが待望の1点を先取した。このまま試合が終了するかと思われた後半40分。
アルゼンチンが執念で同点に追いついた。追いついたことでアルゼンチンがペースをつかみ僅かその7分後の後半47分、逆転ゴールを決めそのまま終了した。
どの試合も終わってから様々な批判があるが、イングランドは後半の比較的早い時間にリードした為、監督の采配で逃げ切る戦術を選択した。
これが結果的に失敗したのだが。イングランドは点を取るまでは攻守にバランスが取れていた。
処が逃げ切る為、4バックから5バックに変更したことが、反って攻守のバランスを欠いた。
イングランドは前線にボールをキープできる2人のストライカーがいた為、何か悔やまれる戦術だった。
更に付け加えておかなければならないとは、この両チームは後に物議を醸し出す試合を何度も展開した。
それは先ず40年前に遡る。それはWCでは必ず語り草となる当時のスーパースター「マラドーナ」の神の手ゴール。
つまりハンドによるゴールだが、ゴールと認められアルゼンチンがイングランドに2-1で勝った試合。
この試合は所謂「遺恨試合」。
それは4年前の1982年、フォークランド諸島の領有権を争い、英国とアルゼンチンが一戦交えたことがあった。
紛争の結果、英国が勝利。アルゼンチンは英国に屈した。それが端を発した因縁試合だった。
この試合のもう一つの目玉は、同じくマラドーナの5人抜きのゴール。
つまり一つの試合に二つの伝説が生まれたことになる。これがイングランドとアルゼンチンとWCでの因縁の始まり。
次は、1998年フランス大会でのベスト16での出来事。
アルゼンチンVSイングランド戦で、当時若くて人気があったイングランドのD・ベッカム選手が、アルゼンチンのシメオネ選手から受けたファールに腹を立て、報復を行った。
報復をした為、ベッカムは退場。イングランドは、11人対10人で戦う羽目となった。
その後試合は決着がつかず、PK戦となりイングランドはPKの末、敗退した。
イングランドは敗退した為、ベッカムは国中から非難が殺到。あまりの凄さにベッカムは一時、米国に避難したほどだった。
そんな出来事があった4年後の2002年、日韓WC大会。
イングランドとアルゼンチンは、予選グループで同じとなり予選を戦った。
結果は1-0でイングランドの勝利。勝負を分けた1点は、PKでの得点。
PKのキッカーはあの4年前、屈辱を味あわされたベッカム。
ベッカムは蹴る寸前、又4年前に報復をしたシメオネの挑発を受けた。挑発を受けたベッカムだったが、冷静にPKを決めた。
PKを決めた瞬間、ベッカムは喜びを爆発させた。まるで4年前に味わった屈辱を払拭するかのように。
以上なことがあり、私は今回も試合前から再び遺恨試合にならなければよいがと懸念した。
その懸念が的中した言えば良いであろうか。
開始早々の3分。アルゼンチンの選手が審判の見えない処で、イングランド選手の後頭部を殴打した。
これで早速、あわや乱闘かと思われる場面となった。その後、イングランドの選手によるメッシへの報復行動もあった。
更にイングランドは逆転負けた苛立ちもあり、試合後、アルゼンチンの選手と軽いいざこざがあった。
此れには伏線があり、アルゼンチンが同点に追いついた際、他の選手は同点ゴールを決めた選手とチームメイトが喜びを分かち合っていた最中、試合後イングランドの選手に小突かれた選手は全く一人で同点で呆然と立ちつくすイングランドの選手達に向かい、挑発的叫びと行動をしていた。
これは映像にハッキリ映されていた。
追加でアルゼンチンの応援には前述したフォークランド紛争を蒸し返すような横断幕が張られ、試合後に選手達も加担。
なんとアルゼンチンの中心選手であるメッシも加わっていた模様。試合後、この行動は政治的行動とされ問題視された。
この両チームには何かあると思ったが、やはり試合後に何か後味が悪いものが残った。
ベスト16のフランスVSパラグアイ戦でも言及したが、これがある意味、南米特有の狡賢さとでもいうのだろうか。
子供の頃は分からなかったサッカーの負の部分が明確に認識できた。
ジャッジに関して今回の試合は、それほど偏ったジャッジはなかったように思える。
唯一イングランド代表が気の毒だったのは、他のベスト4の国に比べ、極端に移動距離が長かったということ。
正確な数字は忘れたが、同じくベスト4で散ったフランスは約5500㎞、スペイン約1万4400㎞、アルゼンチン約8200㎞、イングランドは約1万8500㎞となる。
此れを見れば、明らかにフランスとアルゼンチンの移動距離が短く、スペイン、イングランドの移動距離が多いということが分かる。
移動距離が嵩めば、当然時差も関係してくる。元旅行屋の私としては、この時差は何気に天敵と言える。
奇しくも移動の少ないフランスとアルゼンチンは、前回の決勝カード。何かここにも恣意的な要素が絡んでいるようにも見える。
メッシを擁するアルゼンチンは、メッシが現在所属する米国のマイアミから、あまり移動がない。
これも何か不思議だと思わざるを得ない。ベスト4で散ったフランスも同じ。
FIFAの思惑としては、今回もスーパースターを抱えた両チームの再戦を目論んでいたのではないかと勘ぐりたくもなる。
それ程、今大会は何か露骨な商業主義・大国主義が顔をのぞかせた。
そして決勝
いよいよ大詰めの決勝。対戦カードはスペインVSアルゼンチン。
此処までの両チームの戦いぶりを観て、私はスペイン有利と予想した。
結果は延長の末、1-0でスペインが2010年南アフリカ大会以来、2回目の優勝を遂げた。
前回の優勝もオランダ相手に延長の末、1-0で勝利したのは何かの偶然だろうか。
しかし試合内容を観る限り、前回と異なりスコアこそ1-0だが、それ以上の差を感じた。
前述したが、スペインは組織的な守備と華麗なパス回しでこれまで僅か失点が1だった。
決勝もアルゼンチンをシャットアウトした為、大会を通じベルギー戦での失点のみで大会を終了した。
一方、メッシを中心としたチームで決勝トーナメントに入り幾度も劇的な勝利で決勝まで辿りついたアルゼンチンも、遂に力尽きた。
特に前半・後半の90分、シュート数が0、枠内シート0。試合を通じシュート3、枠内0という結果。試合の大半をスペインに支配されていた。
因みに先制かと思われたスペインのゴールは、何故かゴール直前でのアルゼンチン選手のファールがあったとの判定で取り消された。
VTRで詳しく見ればゴール前でスペインの選手とアルゼンチン選手との接触はあったが、プレーには影響していない。
何故なら足を踏まれたと痛がっていたアルゼンチンの選手が蹲り右足を抱えていたが、実際接触があったのは、左足。
左足に接触があったにも掛からわず、何故か右足を痛がり蹲っていた。これは明らかにシミュレーションと思われる。
しかし判定はノーゴールで覆らなかった。こういう処にも、何か今大会のアルゼンチン有利の判定が多いと指摘される所以。
今は昔と頃なり、一般の視聴者もプレーを検証できる時代。昔のような審判の極端は判定は通じなくなっている。
これはファンとすれば、良い傾向と思われる。WCという世界最高峰で大会で、一つでも誤審と言われるような判定が減ればよいと思われる。
繰り返すが、アルゼンチンはメッシとその仲間というようなチームだった為、世代交代が上手くいくのかが今後の鍵となろう。
ブログ中での繰り返し述べてきたが、大会を通じアルゼンチン贔屓とも思われた神通力もここで幕を閉じた。
改めて優勝したスペインを眺めれば、穴のないチームだったと言える。
2018年ロシア大会で優勝したフランスも、今回のスペインのように穴もなく、そつのない試合運びで1998年自国開催以来の2回目の優勝を飾った。
今回のスペインも全く同じパターンだったと言える。
やはりWCを勝つには、一人の突出した選手がいるチームではなく組織的なプレーをし、譬え一つのピースが欠けてもその代わりができる選手がいることが、優れたチームだと感じた。
これは会社や社会組織でも全く同じ。
ある人がいなくなったも、直ぐにその代わりができる人間がいることが強固な組織と再認識させられた。
所謂、「選手層の厚さ」ということだろうか。今後日本がWCで勝ちぬくには、選手層の厚さが課題となろう。
今大会の日本は、怪我に悩まされ決してベストなチームだったとは言えない。
しかしその穴を埋める第二、第三の選手が現れない限り、今迄の繰り返しとなろう。
大会が終了し、簡単にふり返ってみたが、このようなことが頭を過った。
因みに決勝のアルゼンチン代表だが、先ず試合中にイエローカード2枚を受けたDFの一人が退場。
延長ではアルゼンチンは10人で戦わざるを得なくなった。
更に負けた試合終了後、アルゼンチンの監督が審判に抗議の末、イエローカードとなり、MFの一人が勝利で喜ぶスペイン選手に暴力行為を働き、一発退場となった。
度々触れてきたが、どうもアルゼンチンとの試合は、揉めることが多い。
それは何度も述べているが、南米特有の子狡さの現れとでもいうのだろうか。
アルゼンチンが勝とうが負けようが、相手チームは必ず不快な思いをする。
今回も最後の試合でありながら、何か後味の悪いものが残った。主将でありおそらく最後のWCになるであろうメッシは、他の選手の暴挙を止めるどころか、ただその光景を呆然と見つめていた。
この様子を映像で観た時、私はあまりにも力の差が歴然で、自分の力ではどうすることもできず敗戦。
敗戦の腹いせに暴力を振るうチームメイトの対し、注意や制止することもできずにいた落ちた英雄に写った。
敗戦のショックに打ちのめされ、呆然としていた只の個人に戻った瞬間だった。
悔しいのは分かるが、約20年近くチームを引っ張ってきた英雄とすれば、なんとも不甲斐ない姿に見えた。
今後、次の世代にバトンタッチする身であれば、もう少し英雄としての立ち振る舞いがあっても然りだと思うが。
私は頗る残念に思った。若かりし頃からのメッシを見てきた者とすれば、この一面がメッシに対する唯一の疑問点に思われた。
英雄はやはり、「自分だけでなく次世代の後継者を育てなければならない」と深く感じた。
参考までに大会終了時でアルゼンチンが犯したファールは、100以上。
決勝だけで27の反則。イエロー7枚、レッドカード1枚。
これは今大会では断トツの多さであり、歴代WCでも最高に近い。皆様はこの数字と思われるだろうか。
子供の頃は分からなかったが、歳を重ね大人の視線で観た時、南米サッカーの問題点が理解できた。
要するに、分からなければ何をやってもよいという感覚。勝てば良いという意識であろうか。
今大会は冷静に観て、今迄アルゼンチンは何か目に見えない力が働き、それが悉く有利に働いた。
しかし「決勝だけは違った」という苛立ちであろうか。今大会のアルゼンチンを眺め、私にはそう見えた。
酷な言い方かもしれないが、無理やり作らされたヒーローが、最後に化けの皮が剥がれたという処だろうか。
様々な意見が交差する、3位決定戦
決勝前に行われた3位決定戦について、一応述べなければならない。
以前から3位決定戦は不要論が唱えられていた。何故なら、決勝を逃した2チームは著しくモチベーションが低下する為。
過去の3位決定戦も既に消化試合のような様を呈し、実際に余興とも思われる試合がいくつもあった。
ベスト4で負けた為、主流選手を休ませ控えの選手が出場することもある。
更に既に緊張感が抜けている為、大量得点が生まれるたり、得点王が誕生することもあった。
今回の3位決定戦は、なんと6-4でイングランドが勝利を収めた。
まさに指摘した通りの試合となった。凡そサッカーの試合で考えられない得点。
既に両チームとも気が抜けディフェンスなどする気がなく、互いの攻撃陣のなすがままに行った試合と言えるだろう。
観る側とすれば得点が入り面白いかもしれないが、緊張感が抜けた試合もどうかと思う。
賛否両論、色々あるが、判断はそれぞれのファンに任せたいと思う。
参考までに前半でイングランドが4点を挙げ、4-0。後半フランスが4点、イングランドが2点を挙げ6-4で終了した。
最後の呟き
今大会は参加国が、今迄の32ヵ国から48ヵ国に増えた。
FIFAは更に、48ヵ国から68か国の参加を計画しているという話も聞く。
極端なことを言えば、FIFAランクの約半分の国が参加できる大会になれば、果たして大会の価値はあるのだろうか。
これは既に選ばれた国だけが参加できるWCではなく、各国の代表が全て参加できるOPと定義は同じと言わざるを得ない。
OPの場合、自国の代表になれば国の代表としてOPに参加できる。まるでこの感覚に等しい。
OPは世界の各国が参加して、金・銀・銅を争う。まさにそれと同じ。これでは全く意味がない。
そうなるのであれば一層の事、予選グループは廃止して、全てトーナメント形式にすればよい。
その方がハラハラドキドキ感があり、ましだと思われる。
何れにしても今大会では明らかに政治的要素が絡みジャッジにもバラつきが見られ、純粋にスポーツを楽しみたいと思う層には、がっかりさせられた大会だった。
私とすれば参加国が増え、大会があまりにも長いと感じた。決勝トーナメントに入り日本が早々に敗退したこともありるが、それ以降の試合がとても長く感じられた。
ベスト8までの所謂常連国が出揃うまで、とてもではないが全ての試合を観る余裕はなかった。
失礼だが対戦カード見て、ある程度勝敗が読める試合は結果とダイジェストのみとした。
真剣に観たのはやはり、ベスト8から。
そこまでは確かに戦前の予想を覆すような活躍をする国も見受けられたが、ベスト8で全てふるい落とされた。
ここからが今迄のWCの醍醐味だったと思う。それ以降は期待に違わぬ試合が続いた。
だがベスト4あたりであろうか。あまりにも長丁場の為、ベスト4に残ったチームの各選手に疲れが見え始めたのが分かった。
ブログ中にも言及したが、やはり移動距離や時差。
更に気温などの影響もあり、選手のパフォーマンスが落ちていると感じられた。
しかしやはり一番の原因は、大会期間が長いということではないだろうか。
ベスト4の段階で既に約1ヵ月近くを要している。
大会に入る前、各チームが招集され合宿などを含めた時、約50日間はWCの為に時間を費やしたであろう。
流石に選手は大概、各リーグのシーズンが終了するのが5月上旬。その後選手が招集され、合宿に入る。
その期間は凡そ2週間。殆どシーズンが終了し、休みなしで大会となる。
疲労もピークになるだろう。気力も衰えるであろう。
そう考えた時、やはり48ヵ国では選手の負担が大きい。
過去の大会でもWCで活躍した選手が各リーグが開幕した際、あまり活躍できないパターンが多い。
それはやはり疲れがとり切れていないからと思われる。疲れが堪った状態で、怪我をする可能性も高い。
若手選手であればそうでもないかもしれないが、ベテラン選手には少しきついかもしれない。
シーズン中のケガも回復されないまま、次のシーズンを迎えることもあるだろう。
そう考えた時、今ですら選手に負担が大きい状態で、更に参加国を増やすというのは、暴挙に等しい。
FIFAがそれを検討中であれば、それはブログ中で繰り返しているように「商業主義」に他ならない。
或る意味、行き過ぎた商業主義と言わざるを得ない。
観戦する側からすれば楽しめるかもしれないが、選手には相当な負担と思われる。
観戦側から見ても選手がベストのコンディションで、レベルの高い試合を観たいというのが本音。
今大会を眺め、一番述べたかったことは前回ブログの冒頭でも述べたが、
これに尽きるのではないだろうか。
4年に一度のサッカーの祭典だったが、今大会は何か今度の分岐点になるような大会だったと思う。
分岐点とは勿論、今後のWCが更に面白くなるのか、それともつまらなくなるのかの別れ目になるのではないかと思い、今回の長いブログを終えたい。
(文中敬称略)
令和8年07月20日 8:00にて