改元祝賀ムードから、ほぼ一年。よもやこんな事態になるとは
月日の経つのは、早いもの。去年の同時期、改元の狂騒からほぼ、一年が経とうとしています。
既に過去のモノとなりつつある、改元お祭りムードは、今は何処へやら。
今回は改元から一年を過ぎ、私が感じた取り留めもない話をしたいと思います。
目次
新元号の祝賀ムードから早一年が経ちましたが
一年前の4月1日、前元号「平成」に代わる新元号「令和」が発表されました。まだ1年前ですので、ご記憶されている方も多いと思います。
一年前と申しましたが、既に一年前と申した方が良いかもしれません。少なくとも、私にはそう感じます。何と月日が流れるのが早いのかを実感する次第です。
この一年、果たして皆様はどのような一年でありましたでしょうか?
良かった方、あまり良くなかった方。人それぞれだと思います。私としては、良くもなく、悪くもなくといった処でしょうか。
新型ウイルスの余波
個人的な事はさておき、世の中を見渡せば、この一年、果たしてよき一年だったと言えるでしょうか。本来なら今年は日本は、五輪開催で盛り上がる予定でした。
しかし既にご承知の通り、去年の暮れ頃から中国武漢市で発生した新型ウイルス(コロナと名称)が世界各国で猛威を振るい、その余波で五輪は一年延期となりました。
過去のブログで新型ウイルスについて言及しましたが、流石に此れほど猛威をふるうとは、予想だにしませんでした。
とくに酷い欧米諸国
とくに酷いのは、初めに感染の広まりをみせた東アジア地域ではなく、後から感染が確認されたアメリカを始めとする、欧米諸国が脅威的な拡散をみせています。
欧米でも格段にひどいのが、イタリア。何故イタリアが特にひどいのかは、わかりませんが。既にこの時点で、1万人近い死者が確認されています。(3月29日、現在)
これは中世欧米で流行した、黒死病(ペスト)に匹敵するかもしれません。欧米では、何か伝染病が拡散しやすい土壌があるのかもしれません。
はっきりとした理由は、分かりませんが。
実際の罹患者は把握できない
各国により、正確に罹患者を把握していない状況もあると思います。
正直な処、アフリカ諸国・南米・旧社会主義国の数字は、あまり当てにならないと思います。
旧東欧諸国なども、極端に数字が低いのではないかと、推測されます。
それを云えば、日本も甚だ怪しいと言わざるを得ません。何故なら、未だに感染が確認されていない県が数県あります。
岩手、山形、富山、鳥取、島根など。既に自覚はないが、感染者がいるものと予測されます。
日本の大都会では、特に感染の可能性が高いと思われます。その原因は、満員電車。
私も以前東京にいた為、過去に何度も満員電車を経験しています。
朝の通勤ラッシュでは、それこそ足の踏み場もない程、混雑したものでした。
もしマスクをしていない状態で、感染者がいれば、ひとたまりもありません。
譬えマスクをしていても、罹患を防ぐのは難しいかもしれません。それ程、他人との距離が密接した空間でした。
東京都の週末、外出自粛要請
処で何故、政府や表立った専門家は、その事を指摘しないのか。それは指摘してしまえば、経済活動が滞ってしまう為。少なからず、経済に影響が出る為と思われます。
その証拠として東京都知事は週末(3月28日、29日)に限り、「不要不急の外出以外は控える事」とのお触れを出しました。
週末に限りです。週末は企業が休みである為、要請という名目で発表しました。
大企業であれば、平日テレワークも可能でしょう。しかし製造・小売業の類は、週末はおろか、平日も無理でしょう。とくに小売りの食品関係は、不可能に近い。
何故なら人間は生きていく為に、必ずメシを食うから。人間、メシを食わずに生きてはいけない。
都会の場合、食料の生産都市ではなく、大消費都市。人間食料が無ければ、生きてはいけない。
もし供給が滞れば、それこそ昔あった米騒動(1918年、コメ騒動)のような、暴動に発展すると思われる。
多くのイベントが自粛・中止
又この時期、別れのシーズン。例年であれば、送迎会が盛んだった筈と思われる。処が報道によれば、どうやら自粛ムードが漂い、中止となった場合が多いと聞く。
同じく別れが有れば、新しい出会い。新しい門出を祝うシーズンでもあるが、それも今回のウイルス騒動で、何やら自粛ムードとなってしまった。
東京では別れと出会いを象徴するモノとして、今の時期に桜が満開だが、今年は何やらもの哀しい桜の開花となってしまった。
去年の祝賀ムードとは、全く状況が一変してしまった。なんと改元から僅か一年での世の中の変わりようであろうか。一年前は、想像だにできなかった。
どうやら各都道府県も今後首都圏に追随して、「夜の不要不急の外出は避けるように」との御触れを検討中との事。
夜関係で商売をしていた方は、それこそ全滅に近いと思われます。
経済全体が萎んでいくのが、ありありと分かります。
日本政府は米国からの入国者を、規制するとの報道
経済が発展する条件として「人・モノ・カネ」が動くのが、大条件とされている。
その中の一つである、人の行き来が制限された場合、当然縮小するのは明らか。
去年から不況の波が押し寄せていたが、今度が決定的になったと言える。
譬え五輪が延期と発表されてはいるが、私が考えるに、実は延期という名の中止ではないかと予測している。
理由として、一年後にウイルス騒動が収集しているとは言い難く、譬えワクチンが開発されても約半年~1年の月日を要し、開発されても人心が落ち着きを取り戻しているのかが、甚だ疑問。
中止とはっきり宣言してしまえば、それそこ世界経済、とくに日本が大ダメージを受けるおそれがあった為、敢えて中止とは云わず、延期という言葉を用いたのではないかと予測する。
私の予測が一年後に外れていれば、問題はないのでしょうが。いまの処、開催の可能性は、五分五分だと思います。
あまりにも少ない数字の東京
更に言及しておかなければならないのは、これだけ全国で感染が拡大していたのも関わらず、敢えて東京都は感染者の数字を、控えめに発表していたのではないかと云う疑惑。
それはずばり、「東京五輪」の為。
五輪が開催されるかどうか、微妙な時期だった為、敢えて少なめに発表していたのではないかという疑惑。
前述したが、東京では満員電車等の拡散される恐れがある場所を、積極的に口にする事ができなかったと思われる。
東京都も中止ではなく延期となった事実を踏まえ、漸く延期決定後の週末、外出自粛要請を出したと思われる。
つまり五輪の裁断が下される迄、態と検査も実施せず、感染者の数字も少なく見積もっていたとも云えなくもない。
延期が正式に決まった事で、ようやく安心して自粛要請、正式な感染者の数字を出して来たと思われる。
愛知、大阪などの大都市は、とっくに拡大していた数字を発表していた。
東京都だけが、やけに少ない数字と思われたのは、決して私だけの感想ではなかったと思う。
東京を含め、近県の埼玉・千葉・神奈川の「1都3県」で、日本の総人口の約25%以上の人口を占める地域が、よもやそんな少ない数字とは、全く信じられなかった。
やはりと言った感覚でしょうか。要するに、今迄隠していたが、とうとう出してきたと言うのが正解かもしれません。
その証拠として、此れから数字が拡大すると思います。現に3月29日発表のニュースでは、本日最大の68人の感染が確認されたとの事。さもあらんと云った処でしょうか。
東京と隣接した県は、他県を跨ぐ意識がない
地方の方はあまり意識がないかと思いますが、東京近郊は交通網が発達して、他県を跨ぐという意識が殆どありません。
鉄道を利用すれば、他県に移動したと言う感覚がまるでありません。私が生まれた田舎では、他県に行くには車か列車を使い、それこそ丸一日はかかる小旅行のようなものでした。
しかし都会は違います。電車で他県まで、あっという間に行けます。何故なら、嘗て自分がそうでした。
東京を中心として、鉄道網が近県に色々派生しています。その為、木曜あたりに東京都が外出自粛要請を出した後の金曜、関東の埼玉、神奈川、千葉、山梨県等が一斉に東京移動の自粛要請を出したのも、頷けます。
それ位、東京と近県は、身近な存在です。
先程、東京都は本日付け(3月29日)で、1日の最高の68人の感染者の判明を発表したと書きましたが、千葉県も夜、28人の感染者が判明との報道がありました。
やはり近県同士の為、防ぎようがないと思います。
凡そ1年で、国民の意識が一変
何れにせよ、明るい気持ちで時事ネタを書くつもりでしたが、やはり現在の旬なネタと言えば、新型ウイルスに関するものだと思われます。
繰り返しますが、一年前にまさかこんな暗いネタをかくとは、思ってもみませんでした。まさに「一瞬先は闇」という言葉が適当かもしれません。
世の中が暗いムードに覆われている中、何か明るいネタがないものかと探してみたものの、正直に言えば、現段階で何も浮かばないのが現状。
本来であれば、寒い冬が終わりを告げ、ようやく暖かい季節になり、桜が咲き始め、桜が人々の心を和ませる時期ですが、今回はその桜の花見も自粛要請がでる状態。
何か庶民の僅かな娯楽まで奪われたような気がします。
恐るべき新型ウイルスの猛威。一日も早い、事態の収拾が望まれます。
因みにスペインでは不要不急な外出はおろか、約2週間の労働も禁止となったようです。
追記
本日(3月30日付)で、有名芸能人の訃報が届きました。
それはお笑いの大御所『志村けん』さんが、お亡くなりになりしました。
私の世代であれば幼少の頃、『東村山音頭』『髭ダンス』『早口言葉』などのギャグを真似たものでした。
ああ、昭和はますます遠くになりにけり。懐かしさと同時に、自らが歳をとったのを実感する次第です。
謹んでお悔やみ申し上げます。
(一部敬称略)