男の生きる切なさ、家族愛を描いた作品『ゴッド・ファーザー』
★アメリカ映画の不朽の名作、F・コッポラ監督作品
・題名 『ゴッドファーザー』
・公開 米国 1972年 3月
・配給 パラマウント映画
・監督 フランシス・F・コッポラ
・脚本 マリオ・プーゾ 、フランシス・F・コッポラ
・音楽 ニーノ・ロータ
・編集 ウィリアム・レイノルズ、ピーター・ジンナー
・原作 マリオ・プーゾ
目次
出演者
◆ビットー・コルレオーネ :マーロン・ブランド (コルレオーネ家の大ボス)
◆マイケル・コルレオーネ :アル・パチーノ (ビットの三男、ビットの跡を継ぐ)
◆ソニー・コルレオーネ :ジェームス・カーン (ビットの長男、気が短く戦闘的)
◆フレド・コルレオーネ :ジョン・カザル (ビットの次男、少し気が弱い)
◆コニー・コルレオーネ :タリア・シャイア (ビットの末娘、夫はカルロ)
◆トム・ヘイガン :ロバート・デュバル (ビットに仕える弁護士兼、相談役)
◆ケイ・アダムス :ダイアン・キートン (マイケルのアメリカの妻)
◆ピーター・クレメンザ :リチャード・カステラーノ (ビット古参の仲間)
◆サル・テシオ :エイブ・ビゴダ (ビット古参の仲間、後に裏切る)
◆ルカ・ブラージ :レニー・モンタナ (ビットに仕える大柄の暗殺者)
◆カルロ・リッツィ :ジャンニ・ルッソ (コニーの夫、後に粛清される)
◆ジョニー・フォンティン :アル・マルティーノ (人気歌手、ビットの庇護を受ける)
◆ポーリー・ガットー :ジョン・マルティーノ (ビットの運転手、後に粛清される)
◆アポロニア・ビエリ :シモネッタ・ステファネッリ(マイケルが逃亡中に結婚、後に爆死)
◆アル・ネリ :リチャード・ブライト (コルレオーネ家の暗殺者)
◆サンドラ・コルレオーネ :ジュリー・グレッグ (ソニーの妻、夫婦仲は良くない)
◆カルメラ・コルレオーネ :モーガナ・キング (ビット・コルレオーネの妻)
◆フィリップ・タッタリア :ビクター・レンディナ (五大ファミリーのボス)
◆ブルーノ・タッタリア :トニー・ジョルジオ (フィリップ・タッタリアの息子)
◆バージル・ソロッツォ :アル・レッティエリ (タッタリア家代理人、麻薬の売人)
◆マール・マクラスキー警部:スターリング・ヘイドン (タッタリア家に通じる汚職警官)
◆ジャック・ウォルツ :ジョン・マーリー (ハリウッドのプロデューサー)
◆エミリオ・バルジーニ :リチャード・コンテ (五大ファミリーの大ボス・議長)
◆カーマイン・クネオ :ルディ・ボンド (五大ファミリー・クネオ家のボス)
◆ビクター・ストラッチ :ドン・コステロ (五大ファミリー・ストラッチ家のボス)
◆モー・グリーン :アレックス・ロッコ (ラスベガスでカジノ利権を持つ男)
◆アメリゴ・ボナセラ :サルバトーレ・コルシット (冒頭でビットに相談にくる葬式屋)
◆ファブリツィオ :アンジェロ・インファンティ(マイケルの護衛、途中で裏切る)
◆リオネーレ・トマシーノ :コラード・ガイパ (ビットがシシリー島時代の仲間)
あらすじ
ビット・コロリオーネはニューヨークを根城(縄張り)としたマフィアの大ボス。ビットは幼い頃、イタリア移民として米国にやってきた。
初めは堅気の仕事についていたが、次第に非合法行為に手を染め、現在の地位を築き上げた。
家族は妻を始め、3男1女に恵まれた。物語は娘の結婚式から始まる。
娘の結婚式当日、様々な人間がドン・ビットの許を訪ね、仕事の依頼をする。ビットは依頼を聞き入れ、組織の人間に仕事を解決するよう指示する。
ビットの息子たちは既にファミリー(マフィア)の仕事を手伝っていたが、3男マイケルは戦争(太平洋)の英雄として、堅気の生活を送っていた。
結婚式当日マイケルは恋人(ケイ)を伴い式場に現れ、自分の家族に恋人を引き合わせる。式は華やかに進行・終了した。
或る日、ビットの許に麻薬の仲介人(ソロッツォ)が、麻薬ビジネスを持ち掛けてきた。
他のファミリー(タッタリア)とコルレオーネ一家と手を組み、麻薬で大儲けしようと企む。
しかしビットは男の話をすげなく断る。ビットは麻薬ビジネスの話を断った為、命の狙われる羽目になる。
クリスマス・イブ当日、ビットは次男フレドと外出中、ヒットマン(暗殺者)の銃弾を受ける。
麻薬ビジネスを断った為、他のファミリーから報復を受けた。
ビットが命を狙われた事でコルレオーネ一家は、対立するファミリーと血みどろの抗争を重ねる。報復が報復を呼び、互いに犠牲者が多出する。
敵対するファミリーは、一命を取り留めたビットを再度狙う。
3男マイケルは今迄、堅気の生活をしていたが、父の暗殺・父の暗殺阻止を機に、ファミリーの仕事に携わる結果となる。
敵対するファミリーは手打ちの窓口に、マイケルを指名してきた。
マイケルは此れを機会に敵対する敵の交渉人・病院で父の暗殺未遂の際、敵に手助けした汚職警部を始末する事を計画、実行した。
敵対する相手の交渉人を殺害した事でマイケルは、国外(母国シシリー島)に逃亡。抗争は益々激化した。
マイケルは逃亡中、コルレオーネ村で一目惚れした娘と結婚した。
しかし味方の護衛に裏切られ、妻はマイケルの身代わりで爆死する。
更に不幸な事に、ビットの後継者とされた兄のソニーが敵の罠にかかり、死亡する。
ビットは抗争を終わらすべく、5代ファミリー会議の開催を要求。会議の席で、他のドンの面前で敵対するファミリーのボスと手打ちを果たす。
会議で手打ちはしたが、ビットは敵対するファミリーのボスのバックに、会議の議長を務めた大ボス(バルジーニ)が黒幕であると直感する。
ビットは会議の場で、暗殺者として逃亡中のマイケルの身の安全・国内帰国の了承を求め、他のボスに受諾される。
マイケルは帰国、やがて1年が経過した。
マイケルはソニーがいなくなった後、ビットの後継者としてファミリーの後を継ぐ。
マイケルがドンを継承する中、コルレオーネのシマ(縄張り)は徐々にバルジーニに侵食され始める。
危機感を抱いたファミリーの古株テシオは、マイケルにバルジーニとの手打ちを進める。既にテシオは、バルジーニに寝返っていた。
マイケルは決着をつけるべく、妹コリーの娘の洗礼式当日、バルジ―ニを始め、5代ファミリーのボス、裏切り者の全てを暗殺、粛清を果たす。
全て邪魔者を消し去り、決着をつけたドン・マイケルは、ニューヨークの縄張りを捨て、ネバタ州ラスベガスのカジノ利権を基にファミリーを維持する事を計画。
シマを移転する。
劇中最後、ドン・ビットから権力の継承を受け、マイケルに忠誠を誓う部下達。それをドア越にケイ(帰国後の妻)が不安そうに見つめる場面で映画は幕を閉じる。
見所
物語は、ドンこと「ビット・コロリオーネ」の末娘(コニー)の結婚式から始まる。
結婚式から物語が始まる設定は、監督コッポラが影響を受けた「黒澤明監督」の作品、『悪い奴ほど、よく眠る』の冒頭をそのまま採用した。
監督は只黒澤作品の真似たのではなく、黒澤明監督に敬意を表し、敢えて登用したと述べている。
その証明として黒澤明監督は『影武者』の作品を撮る際、資金不足に直面。足りない分を既に監督として名声を馳せていたコッポラに、資金援助を仰いだ経緯がある。
当時コッポラは、
と述べていた。
何か米国と日本の映画界の違いを、如実に示した言葉ではないかと思う。
敢えて言えば、日本ではどんなに監督として有名になろうとも、所詮会社の一駒に過ぎないと言う事。
海外では一度名声を得れば、たまたま駄作としても、また何度も映画が撮り続けられるという意味であろうか。詳しくは、これ以上述べないが。
劇中登場する有名歌手「ジョニー・フォンティン」は、云うまでもなく「フランク・シナトラ」がモデル。
劇中にて映画の主役に返り咲きたいと訴えている。
映画はおそらく、一時期落ち目になったシナトラが復活を遂げた作品『地上(ここ)より永遠に』を指しているものと思われる。
劇中ではトム・ヘイガン(弁護士)が監督にジョニーに役をくれるように依頼するが、監督にすげなく断られる。
翌朝、監督が大事にしていた牡馬が首を斬られ、監督のベッドに横たわる。マフィアがどうして監督の屋敷に侵入したのか謎。
マフィアが監督の家の者を脅迫、買収したのであろうか。
シナトラが何故マフィアに関連していたのかと云えば、シナトラがイタリア系移民の為。因みに、実際マイケル役を演じたアル・パチーノも、イタリア系移民。
参考までにイタリア系移民の関係者を挙げれば、先ず今回の映画監督のフランシス・F・コッポラ。
パート2で若き日のビットーを演じるロバート・デ・ニーロ。
『ディア・ハンター』の監督、マイケル・チミノ。『ロッキー』で有名な、シルベスター・スタローン。
歌手のマドンナも、同じイタリアにルーツがある。ロッキーのモデルとなった「ロッキー・マルシアーノ」も、イタリア系。
当初マイケルは、父の仕事・ファミリー(マフィア)を嫌っていた。恋人と妹の結婚式場に現れた際、軍服姿だった。
マイケルの恋人(ケイ・アダモス)が、マイケルの家庭事情・家業を全く知らなかったと発言をしている事からも推測できる。パート2を見ても明らか。
初めて映画を見た際、何故結婚式でビットが訪問客から頼み事をされるのが、理解できなかった。
後にファミリーの仕事は、表沙汰に出来ない事(非合法な事)を頼まれ、問題を解決。その後、相手から見返りを得る商売だと知る。
砕けた言い方をすれば、相談解決・コンサルタントの様なものだろうか。
尚マフィアの発祥は、ご存じの通り「イタリアのシシリー島」。シシリー島で、元々自警団組織が発展したもの。
だいぶ後になり知ったが、イタリア人は結婚式等のお祝い席で頼まれ事をされた際、断れない習慣がある。
冒頭で様々な人間がドンに依頼をするのも、此のしきたりを利用したもの。
ビットが外出中、命を狙われる。フレド(次男)が警護の為同行しているが、ビットが撃たれても何もできない。
ただ泣き叫び蹲る(うずくまる)姿が、劇中でのフレドの性格をよく示している。
今作品もそうだが、パート2でもフレドの気の弱い・頼りない人物像として描かれている。
ビットの一味ルカ(結婚式で何度も祝辞の練習をしている人間)が、ビットの命令でタッタリア一家に赴くが、処刑される。
処刑後、ビット一家に魚の送り物が届いた意味は、「もう既に処刑され、海の底」と云う意味。
マイケルは元々、父の仕事に関わりたくなかった。太平洋戦争が始まった際、志願兵として海兵隊に入隊。
戦後、戦争の英雄として堅気の生活を目指していた。(パート2で明らかにされる)
しかし父がタッタリア一家に命を狙われた事、病院で負傷した父を救った事がきっかけで、一家の仕事に携わる。
父(ビット―)を一番愛していたのは、マイケルかもしれない。
マイケルはレストランで手打ちの会合中、ビットの命を狙ったバージル・ソロッツォ(ビットに麻薬ビジネスを持ち掛けた男)、タッタリア一家に買収された警部(マイケルを殴った男)を射殺。
そのまま海外のイタリアに逃亡する。マイケルが二人(ソロッツォ、汚職警部)を殺害後、ビットは退院する。
イタリアに逃亡したマイケルは、逃亡中、コルレオーネ村で出会った娘と結婚する。アメリカで恋人だったケイとは正式に結婚していない為、此れが初めての結婚。
しかしマイケルの結婚生活は長く続かず、護衛であった一人(ファブリツィオ)に裏切られ、妻は自動車に仕掛けられた爆弾で爆死する。
マイケルがソロッツォ、汚職警部を殺害した為、コルレオー家と他のファミリーとの抗争が一段と激しくなる。
冒頭で結婚式を挙げたコニー・コルレオーと夫カルロ・リッツィは、あまり夫婦仲が芳しくなく、カルロはしばしコニーに暴力を振るっていた。
カルロは偶々訪れたソニーに妹に暴力を振るっていた事を知られ、ソニーに半殺しの目にあわされる。
それがきっかけでカルロは敵方に寝返り、結果としてソニーは命を落とす羽目になる。
ソニーの処刑のされ方は、カルロが再びコニーの暴力を振るい、コニーが兄ソニーに電話を掛ける。
電話で様子を聞き、ソニーが妹の家に向かう。
ソニーが高速道路を通過しようとした際、前の車・料金所に潜んでいたヒットマン達の機関銃が一斉に火を噴く。ソニーはハチの巣にされる。
ハチの巣にされたソニーは絶命。
ソニーの死体は映画の冒頭でビットに相談に来た同イタリア系アメリゴ・ボナセラ(葬式屋)の手により綺麗にされ、葬られる。
その事で葬式屋は、ビットに借りを返した。
コミッション会議後(5代ファミリー会議)、ビットは今回の騒動では、エミリオ・バルジーニ(コミッションの議長)が裏で糸を引いている事を悟る。
会議後、マイケルは帰国。マイケルは父のファミリーを継承する。
帰国後、恋人だったケイの許を訪れ、結婚を迫る。マイケルが帰国して既に、一年の月日が経過していた。
劇中において、度々ビット(マーロン・ブランド)の箴言が呟かれる。なかなか含蓄の言葉。幾つか紹介してみよう。
「男は油断してはいかん」
「敵と和解を勧めるめる奴が仲間いる。そいつが裏切り者だ」
数々の業績を残したビット・コルレオーネは、マイケルの孫(アンソニー)と遊んでいる最中、急性心不全で亡くなる。
マイケルがファミリーを継承後、既に4年が経過していた。ビットの葬式中、ビットに忠誠を誓っていた古株のサル・テシオ(背の高い人物)がマイケルに、バルジーニとの会談(和解)を勧めた。
亡くなったビットの予言、「味方で敵との手打ちを勧める者が、裏切り者だ」の通り、テシオは自分の独立を企み、マイケルを裏切りバリジーニに付いた。
マイケルはコニーの娘の洗礼式当日、バリジーニ、タッタリア、テシオ、カルロ、モー・グリーン(カジノ利権の男)、5代ファミリーのボス全員を始末する計画を立てる。
洗礼日の当日、決行。マイケルは上記の人間、全てを始末する。
劇中最後にマイケルとケイがカルロ殺害の件で口論になる。マイケルはケイを宥める為、嘘を付く。
マイケルの嘘を聞いた後、ケイがマイケルの言葉を信じ別部屋に行き、再びマイケルの様子を眺めた映像が印象的。
マイケルがファミリーの仕事を継いだ為、マイケルは既に自分(ケイ)が知っている以前のマイケルでなくなった。
マイケルがケイの許を離れ、徐々に遠い存在になっていく様子を象徴するシーンとして描かれている。
ドン・マイケルの許に部下が現れ、マイケルに忠誠を誓う。
ドア越しにその様子を不安そうに見つめるケイ。ドアが静かに閉められ、物語は終了する。
追記
パート1の主役を務めた「マーロン・ブランド」は周知の如く、ハリウッドではかなり扱いにくい俳優として知られていた。
私生活に於いても家庭環境が複雑で、彼の人生の生い立ちに大きな影響を及ぼしている。
因みにパート2でも出演依頼されたが、パート1での契約・待遇において確執あり、お蔵入りとなる。
パート2では主にファミリーを継承したマイケル(アル・パチーノ)、若き日のビットを演じたロバート・デニーロが中心となっている。
劇中ではコルレオーネ一家のとなっているが、おそらく「ラッキー・ルチアノ一家」がモデルと思われる。ビット・コルレオーネは複数のボスがモデルとなっている。
劇中のモー・グリーン(ラスベガスのカジノ利権の男)は実在した、バグジー・シーゲルがモデル。シーゲルは実際、シンジケートの意向により暗殺されている。
コルレオーネ一家はマフィアとして認識されているが、マフィアとシンジケートは全く別の組織。
なかなか区別がつきにくい。マフィアという言葉は、イタリア系の一家に使われる。
エミリオ・バルジーニがドンの職に就いているのは、おそらくコミッション(ニューヨーク5大ファミリー)の大ボスと思われる。
コミッションはファミリー同士の集団。これもシンジケートとは異なる組織。
映画を理解する上で、予備知識がなければ、かなり理解するのが難しい。幼少の頃初めて見た時、只のギャング同士の抗争映画としか理解できなかった。
マフィア内部における掟「オメルタ」。
オメルタとは仮令家族であっても、組織・仕事に関して一切話してはならないとう云う掟。
掟を破った者は、ヒット(暗殺)の対象となる。後のパート2の伏線にもなっている。
冒頭の結婚式の花嫁を演じるタリア・シャイアは、ご存じの如くシルベスター・スタローン監督・主演作品『ロッキー』の恋人エイドリアン役を演じている。
因みにタリア・シャイアは監督フランス・F・コッポラの実妹。
フレドを演じるジョン・カザルは、ベトナム戦争の意義を問いかけた映画『ディア・ハンター』にて、スタン役を演じている
コニーの赤ん坊は、監督フランシス・F・コッポラの実の娘「ソフィア・コッポラ」が演じている。
尚、続編でも毎回出演していて、パート3では成長したマイケルの姪で重要な役で出演している。
映画も素晴らしいが、映画で採用されている音楽「ニーノ・ロータ」の曲がとても印象的。
一度や二度は、耳にした事があると思う。曲の旋律が実に美しい。
出演者の欄を見て頂いても分かるが、人間模様がかなり入り組んでいる。一度見ただけでは、理解不能かもしれない。
公開当時(1972年)、家庭にビデオがあまり普及していない時代。僅か一度のみ鑑賞して内容を理解するのは、なかなか困難。
追加で説明しても、なかなか理解しがたい。
或る程度の予備知識と特殊なアメリカ社会(マフィア社会)を認識した上で映画を見なければ、理解するのが難しい。
パート1も好評だったが、パート2も好評だった。
パート1とパート2が時系列で逆になっている箇所がある為、重ねて見るかパート2を見た後、パート1を見直してみれば理解が深まるかもしれない。
(文中敬称略)