日本年金機構から届いた、素晴らしい案内。それは・・・

★夏の最中、一通の案内状が届いた。送り先は「日本年金機構」。

私のブログを一度読んだ事のある方であれば、凡その検討が付く筈。

今回は私に届いた、素晴らしく素敵な案内状について述べたいと思います。

 

真夏の最中、届いた謎の案内状

夏の暑い最中、私の許に、一通の案内状が届いた。

案内状の封書には、 「親展 お得なご案内です」 と印字されていた。

 

皆様も一度や二度は、ご経験があると思います。

よくある詐欺紛いの封書が送り付けられたご経験が。

 

 「貴方は~に当選しました。今すぐ必要事項を記入し、下記の住所に返信してください」。 

と云うような封書を送り付けられ、相手の情報や金を振り込ませようとする犯罪。

 

その類の封書かと思い、開封した処、私は二度驚いた。

私は明らかに日本年金機構を語る、新手の詐欺と疑っていた。

しかし開封後、それは間違いなく正式な「日本年金機構」から送られてきた封書だった。

 

開封後、何故驚いたのかと云えば、その封書の内容と言葉が、あまりにも詐欺まがいの文章に似ていた為。

書面に書かれていた言葉とは

 

「お得な前納納付書による納付のご案内」

 

と大きく印字され、追加で

 

前納納付書で納付すると、保険料が割引されます!

 

令和6年8月分以降(令和6年8月分~令和7年3月分)については、

同封の納付書により前納ができます。期限:令和6年9月2日(月)まで

 8ヵ月分の 前納割引額 1,540円 

 

と記されていた。

因みに封書の表紙には、ご丁寧に  「R6年8月28日までにご開封下さい」 とまで書かれてあった。

 

此れを見た際、私も読者も、ある気持ちが湧き起こったのではないだろうか?

結論から述べるが

 

①前納を勧める相手が何故、8月28日までに開封してくれと指定するのか?

②同じく何故前納期限を、9月2日までと指定するのか?

③前納割引が、たったの1,540円なのか?

④今年4月、一年分の振込み用紙を送り乍、何故税金を遣い残り分の納付書を送り付けてきたのか?

⑤言葉は丁寧だが、何故か慇懃無礼。前納を勧めるのであれば、もっと下手に出ては如何か?

⑥ひょっとして、年金運用資金が危ういのでは?

 

以上の疑問を感じたのではないだろうか

次に私の年金機構に対する、率直な意見を述べたい。

 

過去に何度も述べたが、あまりにもふざけた案内状

ずばりタイトルの通り。あまりにもふざけた案内。

勝手に案内状を送り、開封日時を指定、振込日時まで指定する。

開封と振込を指定するのは、あくまで其方の(日本年金機構)都合。此方は、全く関係ない。

 

しかも僅かばかりの割引額で前納を釣ろうとするのも、姑息な手口。

何故残りの前納を迫るのかと云えば、紛れもなく納付率を上げるのが目的。

 

更に途中が当人が死んでも、統計上ほぼ納付率は維持される。

遺族が一旦、国庫に納めたものを取り返すのは、なかなか至難の業。手続きが煩わく、中には断念する人もいる。

国は、それが狙い。

 

前納すれば運用資金が増え、政府は運用がし易くなるなどのメリットがある。

しかし冷静に考えば、前納する側にあまりメリットはない。

それをさも得のようにみせかけ、失礼極まりない文章で送り付けてくるのは、なかなかできない芸当。

まさに「厚顔無恥」と云える。

 

年金に関しては今迄、諄いほどブログで述べてきた。

要点は私達の世代が一番年金を支えている世代で、一番損している世代。

まだ私達の世代を食いものにしようとする政府の狙いが透けて見える。

 

年金に関し一番冷静且つ、冷めた目で見ているのが、我々の世代。

正直、びた一文も払いたくないのが本音。

 

会社勤めのサラリーマンであれば、年金に対して意識は薄い。

処が私は、個人事業主扱い。つまり国民年金。国民年金であればこそ、年金に対しシビアな目でみている。

正直に云えば、 「宛にしていない」 と云う事。

宛にしていない相手に、何かふざけた内容の封書を送り付ければ、怒るのは当たり前。

 

繰り返すが毎年4月、一年分の年金振込用紙が私の許に送られてくる。

ほぼ一ヵ月分の振込用紙の他、半年分の前期後期と分けた前納の振込用紙も同封されている。

私は一回一回、振込用紙を使い納付している。

理由は前述したが、人間突然死ぬ事もある。その為、前納はしない。

それなのに態々税金を遣い、残り額の前納通知を送り付けてくる意味が理解できない。

 

もし前納する意思があれば、4月に送られた前納通知を利用し、納付している。

前納していないと云う事は、本人に意思がないと云う事。態々、送る必要などない。

此れが矛盾している。

何故政府は、前納を迫るのか。そう思えば人間は、あらぬ考えをしてしまう。

それは運用資金が足らず、「自転車操業」をしているのではないかと思わざるを得ない。

 

過去にあったポンジスキーム、所謂ねずみ講

私が以前年金の仕組みを語る上で、用いた言葉。それはねずみ講。

説明するまでもないが、ねずみ講と云えば子となる会員を増やし資金を集め、或る日、突然倒産する。

今迄支払ったお金は、戻ってこない。親がお金を吸い上げ、そのまま行方知れずとなる。

年金も政府を主体とした、ねずみ講を似ていなくもない。喩え倒産しなくとも、受け取る額は、ほんの僅か。

 

過去に何度もあった、ねずみ講事件。思い出すだけでも、数えきれないほど存在する。

ポンジスキームとも云われている。

 

ねずみ講の仕組みは、出資者(会員)が増加すれば存在するが、軈て鈍化、減少すれば成り立たなくなる。

それは当然。ピラミッドを想像して頂ければ、分かり易い。

一番下は、倒産間際で出資者(会員)になった方。一番上は、詐欺は始めた者。

上の人間だけが儲かる仕組み。

 

年金もほぼ同じ。先人がそれなりに得をし、下になればなほど、損をする仕組み。

何故なら人口減少で、これ以上出資が望めない為。ねずみ講となんら変わりはない。

そう考えた時、年金は終焉が近いと言える。

 

最後に

年金については今迄、さんざんブログで述べてきた。

敢えて繰り返しはしないが、原因は、政府は今迄、さんざん出鱈目な将来の見込みと運用をしてきた。

現在の人口減を予測できなかったことが、今の惨状を招いている。

 

人口が減り、年金を支える層が減れば仕組みが成り立たなくなるのは当然の事。

無理やり維持させるには、納付額の吊り上げしかない。

支える人数が減るのであれば、一人当たりの納付額を増やさざるをえない。

 

日本は30年以上、デフレが続き、年収が30年間据え置かれている。

時給では既にカナダ・オーストラリアに抜かれ、二国の時給は、 日本の約2倍。 

日本はもう先進国とは言えない。云うならば、衰退国家である。

 

これ以上、年金制度を維持させるのは困難と云える。

政府は年金制度がパンクしない中に、そろそろ年金制度の見直し、改革(解体)が必要でなかろうか。

(文中敬称略)