最近感じた、身近な話題。それは時代の移り変わり

★久ぶりに最近感じた、身近な話題に触れてみたい。

 

去年5月、改元を迎え年が明け、令和2年となりました。

早いもので日々の忙しさに紛れ、過去の元号が忘れつつあるのを感じる今日この頃です。

 

因みに前元号は、「平成」でした。その前はと言えば、「昭和」。

既に「昭和は遠くに、なりにけり」の心境です。

 

それはさておき、普段自分が何気に過ごしていた日常に、突如としてある日常が終わりを告げた経験はないでしょうか。

突然と言う訳ではないでしょうが、ただ自分が気付かなかったのかもしれません。

今回、そんな話題に触れてみたいと思います。

 

突如閉店した、近所の飲食店

年が明け、お屠蘇気分も抜け、そろそろ普段の日常に戻りつつあるこの頃。

普段は当たり前の光景として認識していた景色が突如、変化を遂げた経験はないだろうか。

今回、そんな話題に触れたい。

 

今回のテーマは、年が明け、今迄営業していた近所の飲食店が閉店していているのに気が付いた。

なんだそんな事か。

「そんな事、人間生きていく上で、何度も経験しているよ」と仰る方が多いと思う。

 

確かに、その通り。自分も何度か経験している。

今回閉店した店(飲食店)の話を聞けば、何年も営業していたが、去年の暮、ひっそり店を畳んだとの事。

 

結構おいしく、評判も良かった。私自身、何度か利用していた。数年前迄は。

暫く考えるに、何時しか足が遠のいていたのに気づいた。

そう何時の日から。記憶すら定かでない。それ程、利用していなかったと言う事。

 

別に味が落ちた等、悪評が立ったのではない。その証拠として、何年も営業していた。

しかし、いつの間にか閉店した。

 

閉店した理由は不明

閉店の理由は何だったのか。

今流行りの経営者が歳をとり、後継者がいなかった等であろうか。

それとも他の理由か。

それすらわからないが、自分が最後にいつ利用したのかも分からなかった。

 

皆さんにも御経験があるかもしれない。

開店当初は足繁く通っていたが、いつの間にかいかなくなった店がある事に。

別に飲食店に限らずとも、他業種の店にもよくある話。

 

スーパー、百貨店、電気店、書店など月日が経つにつれ、以前はよく行っていたが、最近あまりいかなくなった店が多くなったと実感する。

以前ネットビジネスの発達に伴い、あおりを受けた業界に言及した事(ブログ)があるが、それとは又違う。

 

その原因は何故かと珍しく真剣に考えた処、やはり人間と言う生き物は

「刺激を欲しがり、新しいものを求める生き物ではないか」

 

との考えに辿り着いた。

 

前述した飲食店も確かに美味しく、偶に食べれば改めて美味さを実感するが、そればかりでは何か飽きてしまう。

偶に食べれば、満足すると言う程度であろうか。

 

つまり普段は、当然あるものとして認識。

その上で人間は、さらなる発見・可能性を求めるのかもしれない。

 

日頃はキープはしておくが、それ以上のものがあれば、以前キープしていたものをあっさり見捨て、関心が新しい対象に移るのかもしれない。

繰り返すが、「閉店した店に、最後に利用したのは何時か」と考えた時、すぐに答えが浮かばない。

 

他の有名店も似たような経緯

規模は違うが、偶に世間で評判のレストラン・ラーメン屋・カレー屋等の飲食店、美容院、ジム、エステなどが閉店・倒産するニュースを見聞き、驚いた体験があるかと思います。

それと同じ状況かもしれません。

 

マスコミ等で評判の店と紹介された際、一時的に来客者数は増えるが、ブームが終わった途端、以前よりも来店者数が少なくなる事がよくある。

此れと同じケースかもしれない。紹介された店も確かに評判通りかもしれない。

しかし其の後、二度、三度訪れるのかと云えば、疑問符が付く。

 

大抵は話題の為、一度限り

一度利用した後、リピーターになるお客さんは、半分もいないのではないかと思う。

大都会であれば、話題の為、「一度利用した」と言う人が大半ではなかろうか。

 

地方であれば、更に顕著。都会の様な、流しのお客さんは先ず見込めない。

新規と雖も、一日に一人か二人が来れば良い方。

 

そんな状態で数年も営業すれば、お客さんはある程度まで増えるが、いつか頭打ちになり、徐々に下降する。

その頃には来店するお客さんも、9割方がリピーター。

リピーターも、そのうち飽きてくる。

 

飲食店の栄枯盛衰とでもいうのであろうか。

これは勢いよく店舗数を伸ばしてきた大手飲食店も、いつかは通る道。

 

名前こそ挙げないが、ほんの2.3年前まで羽振りが良かった業界も、其の後まもなく閉店・人員削減を強いられるケースが度々ある。

アパレル業界等も、全く同じ流れ。

 

商売の寿命

こうしてみれば、個人店として何年も経営していた店は大手に比べ、かなり頑張っていたと言えるかもしれない。

大手企業すら約30年周期で、一つの役目を終えると言われている。

 

私もそう思う。

各業界を眺めても、30年限界説がほぼ当たっていると思う。

個人が10年以上続けていれば、或る意味「成功者」。

 

そう考えれば年末閉店した店は成功後、大した赤字も出さず、よい状態のまま店を畳んだのかもしれない。

詳しい事情は、ハッキリとは分からないが。

 

足を運び利用していた店が、しばらく行かない間に、ひっそり閉店した例が過去に何度かある。

閉店した原因は私を含め、「一度いったきりで満足し、次にいかなくなった事」に原因があるのかもしれない。

 

人の本音

人間とは誠に勝手な生き物で、営業している時はあまりいかないが、なくなって初めて不便さを感じる。

大切なものが、いつも当たり前のように自分の周りに存在していた。

しかし当たり前として存在していたものが、或る日突然なくなってしまう。

 

人間、なくなって初めて事の重大さに気づくのに似ている。

失って初めて大切さを知るが、気が付いた時は、既に遅すぎると言う経験を年が明けに改めて気付かされた。

 

追加で、幼少の頃からお世話になっていた理髪店も、去年ひっそり閉店した。

何か似たような心境に駆られた。此れも時代の流れだろうか。

 

追記

・令和2年 1月17日付 ネットニュースにて

全国でも有名なカレーチェーン店が2019年12月の売上が対前年同月比でマイナス。客数マイナス。

若干の客単価は上がれども、単価アップは消費増税の影響に過ぎない。全店売上が、マイナスとの報道。

 

やはりどれだけ有名な店でも数年経てば、やがて頭打ちとなり、下降線を辿るものと改めて認識した。

 

・令和2年 1月27日付 ネットニュースにて

経営再建を目指してきた山形市の老舗百貨店が、資金繰り悪化を理由として山形地裁に破産申請したとの報道。

この百貨店の倒産により、県内から百貨店が姿を消した。これも似たようなケース。

以前は利用していたが、いつの間にかいかなくなった典型かもしれない。

 

ニュースでは、消費増税で資金繰りが悪化した為と書かれてある。

確かに増税が最後のトドメになったのかもしれないが、既にデパートの役割は終焉を迎えつつある。

 

昔は日曜日(週休2日制でない時代)に家族とデパートに行くのは、一種の娯楽であり、ステータスだった。

買い物後、ほぼ最上階にあるレストラン街でカレー・お子様ランチを食べ、一家団欒のひと時を過ごす。

其の後、屋上の遊技施設で遊ぶ。まさに定番だった。今では皆無に等しい。此れも時代の流れと思う。

 

以前も話したが、ネットが追い打ちをかけた。地方のデパートは何処もが、青色吐息。

都会のデパートですら日本人相手でなく、訪日外国人を主に対象とした販売方針に切り替わっているのが、それを物語っている。

日本人は既に、デパートで買い物をするという感覚がなくなりつつあるのかもしれない。

 

・令和2年 3月20日付

運が悪い事に新型ウイルスの影響で、2月の訪日外国人数が去年の同時期に比べ、6割減との報道。

ウイルスの影響は小売りに限らず、社会全体に大きな影響を与えているが、デパートは今後益々厳しくなったと云える。

 

(文中敬称略)