忘れた頃、届いた一通の封書

皆様、早いもので既に一年が暮れようとしています。皆様はどのように一年を過ごされましたでしょうか?月日の感じ方は人それぞれと思いますが、一つ皆様に聞いてみたい事があります。

元号がまだ平成で今年の1月頃、皆様は果たして何をされていたでしょうか。若い方ならともかく、少し年をとり、日々の生活に追われている方でしたらおそらく、記憶はあまり定かではないかと思います。

今回、私も既に忘れかけていた話を取り挙げてみたいと思います。

 

既に忘れかけていた問題

皆様、問題が発生していた頃は覚えていたが、あまりにも月日が経ち、既に記憶の彼方にある出来事を、今更ながら思い出した経験があるかと思います。

私が今回述べたい事は、今年の12月半ば、私の許に届いたある封書に関する件。封書とは、今年1月に発覚した、厚生労働省の所管の関する問題です。

問題が発覚したのは、今年の1月頃の話。当時世間は騒いでいましたが、あまりにも時間がたちすぎ、既に国民の記憶が薄れてしまったのではないかと思われます。

穿った言い方をすれば、国民の関心が薄れた頃、狙いすましたかの様に、漸く問題に取り組んだのかもしれません。

料金後納郵便で送られてきた郵便の主は、

「厚生労働省所管の職業安定局雇用保険課」

 

何やら厳めしい肩書の主と思われるが、簡単に言えば失業した際、前職場で一年以上雇用保険をかけていれば、失業保険の受給資格を得る。

ハローワークで手続きをすれば、失業保険が貰えるという仕組み。つまり失業保険を払う処と言えば良いであろうか。

まだご理解いただけない読者さんもいらっしゃると思われるかもしれません。一番簡単に述べれば、誰もが雇用保険をかけて一年以上働けば、失職後、失業保険を貰えると言う事。

逆説的に述べれば、どれだけ働いていても(仮令正社員でも)、雇用保険をかけていなければ、失業保険の受給資格はない。

 

私は30歳以降、正社員を辞めフリーで働いていた為、仮令一年以上勤めていても雇用保険をかけて貰えず、其の後失職しても、雇用保険の受給資格でない事例が幾つもあった。

何故こんな回り諄い言い方をしたのかと言えば、今回の通知は今年1月の話題で、既に記憶にない方もいらっしゃると思います。

問題の発端は、厚生労働省が発表する毎月の勤労統計調査を長年に渡り、意図的に不正統計をしていたとの事。

 

尚、厚生労働省の届いた紙面では、

「長年に渡り不適切な取扱いをしていた」

 

と書かれており、何やら他人事の様に書かれてあるのが、いち国民として誠に不思議な感覚だと思わざるを得ない。

つまり毎月の勤労統計を低く見積もりたいがため、態と低く計算していたと言う事。今回問題が発覚して、慌てて訂正。

 

「少なく見繕っていた為、追加で支払います」

 

という通知と理解して頂ければ、納得がいくと思います。

もう既に問題が発覚して11ヶ月も過ぎ、年も暮れようかとする師走の半ばに突然届いた封書でした。

 

時間の経過と訂正封書を送る経費・労力・時間

タイトルが示す通り、問題が発覚してから既に11ヶ月の時間が経過している。民間であれば、既に遅きに失した感がある。

更に届いた書面を見て驚いた事は、

支払いは令和元年11月頃から順次行う予定」

 

・あなたが対象者である事が発覚しました。追加金を振込む予定の為、追加金の振込み先を記入して下さい。

 

・一応振込み先を記入して送って貰いましたが、再度計算の末、振込みがない場合もあるとの事。

 

問題を精査すれば、

①問題が発覚して既に11ヶ月目にして、漸く通知が届いた事。

②11月頃から支給予定でありながら、今頃通知が届いた事。

③とりあえず振込み先を書いて下さい。しかし再度計算した末、還付金がない場合もあると明言している事。

④届いた文面、送られてくる時期を鑑みても、反省のカケラすらみられない事。

以上が、私が感じた率直な感想を述べさせて頂いた。

 

もっと口汚く言えば、

「お上が計算違いをした。幸いお前は対象者だから、振込み先を記入次第、金を振込んでやる。しかしない場合もあるから勘弁してくれ」

 

の様に取られても仕方がないと思う。

それだけ杜撰且つ、横柄な態度と思わざるを得ない。

 

過去にも同じ出来度が存在した。それは年金記入漏れ問題

タイトルの如く、過去にも同じ問題があった。それは10年以上前に発覚した、年金加入時期漏洩の問題である。

実はこの問題も、私は対象者であった。私は大卒後、就職したが、その会社を一年半後、退職した。再就職後、30歳迄サラリーマンを務め、30歳以後、フリーとなった。

フリーとなった際、退職した会社から退職に関連した書類に目を通した時、新卒で就職した会社の厚生年金・国民年金の加入時期が漏れているのを発見した。

当時は若かった事、更に年金など遠い将来の事と思い、分かっていたが、そのまま放っておいた。

 

処が第一次安倍政権時、年金記入漏れ問題が発覚。これは決して安倍政権時の責任とは言い切れないが(歴代政権のツケ)、年金記入漏れが大々的に報道され、自分の記入漏れも公になった。

年金加入時期を確認する書面が届いた際(年金定期便)、当時フリーだった為、近くの年金事務所に赴いた。

問題発覚当時と言う事もあり、多くの人でごったがえし、何時間も待たされた挙句、漸く自分の番になった。

自分が担当した年金事務所の職員は、しばらくパソコン画面を眺め、なんの感情もなくあっさり

「抜けてました」

と私に一言、呟いたのみだった。そのあまりにもあっさり、そしてそっけなく答えた態度に、私は違和感を覚えた。

 

先ず公務員は間違い・不祥事があっても、直接国民に謝罪しない。謝罪すれば、自分達が責任と取らされる恐れがある為。おそらくマニュアルでも存在するのではないかと思われる。

「絶対に、誤らない」。これはどの官庁にも言える事。

 

誰しも公務員に成り立ての頃は、そうでなかったであろう。しかし長年勤めるにつれ、身に付けた術と思われる。やはり公務員はどこか、「税金を国民から徴収、配ってやる」という意識が潜在下にあると思う。

田舎の県庁・市町村の役場など、更に顕著。何故なら以前も述べたが、全部とは言わないが就職した何人かは、甚だ疑問な就職をしている為。

 

話を戻すが、私にしては今更の感が強い。更に述べたいのは、もし不足があると認定された場合、還付される金額は 約1400円 だそうです。

「1400円」

読者の方は、どう思われるか分かりませんが私の感覚にすれば、僅か1400円に過ぎません。

1400円を還付するだけで、わざわざ「時間・労力・金」を費やした書面を送ってきた訳です。

 

問題を原点に戻せば、厚生労働省が長年、雇用統計を不正統計をしなければ問題にならなかった。これが一番重要。そうすれば、ムダな金を遣わずに済んだ。

 

問題の本質は、雇用統計のサンプルとして抽出していた数字の修正を長年していなかった事。態と低く見積もっていた。

しかしとうとう隠し通せなくなり、慌てて一年前の2018年1月頃から、こっそり修正していた。

つまり杜撰な管理ができなくなり、問題となる前に隠蔽しようとしていたと言える。

 

何やら此れは、最近話題となっている殆ど国営に近い日本郵政の「かんぽ保険」の不正にも似ている。日本郵政も、「天下の日の丸」と言われた組織に限りなく近い。何やら、似たような匂いが漂ってくる。

 

最後に私が最も述べたい事は、僅か約1400円の還元をするのであれば、何故長年に渡り不正を続けたのか。ややもすれば、省の裏金になっていたのかと疑いたくなる。

僅か1400円の還付金で書面にかかる費用・労力・時間などを考慮すれば、一人当たり既に「1400円以上」のコストがかかっていると思われる。

どうせ書面の文面・印刷などは(入札等で)下請けに作らせた筈。しかしその下請けに払う金は、一体どこから捻出されているか?

それはつまり、税金である。役所の不祥事・失態を、税金で賄っているのである。役人たちは、自分達の失態でかかった費用を役人たちが声掛け合い捻出して、自腹で払う気などサラサラない。

国民側としては、役人達の失敗を国民が収めた税金により賄われ、処理されているのである。役人は一つも腹が痛まない。まさに本末転倒と言える。

 

実はこの構図、前述した各年金問題も同じ。近年話題となっている年金問題も、過去の政治家・官僚の失策のツケを、国民が払わされているのである。

これが役人実態であり、国民との関係と言えるかもしれない。あまり詳しく書けば字数が多くなり、又精神衛生上、あまり宜しくない為、今回はこれで失礼しますが。

皆様は、くれぐれもご注意を。

 

追記

令和2年6月26日付

先日通帳の記帳をした処、6月26日付にて何やら訳が分からない振込があるのに気付きました。

同じ26日に2回に分け、一回目は、91円。二回目は、84円でした。

此の少額の振り込みは何かと振込んできた名前をみれば、なんと「職業安定局」でした。

 

まさしく半年前、私が当ブログにて指摘した問題の振込みと判明した。

少額の金額を二回に分け、それも文章でも指摘した問題が発覚して書面が送られてくるのに、ほぼ一年。

更に差額が発覚。差額を振込むまでに、約半年。合計、約1年半もの月日を要した事になる。

 

郵送の金額は勿論税金。手間暇もかかった事を考えれば、何と無駄な時間・労力・金を費やしたものだと、呆れてしまった。

此れも偏に税金であり人の金、つまり自分の懐が痛まない為、成せる技とも云え様。

全くお役所仕事とは、人には(民間)には何かと注文をつけるが、自らの失態はまるで問題にしない。

前述した年金問題も、やはりこの様な意識からきているものと推測される。民間では、全く考えられない時間と仕事の感覚。

それを鑑みれば、きっと後世に「失政の象徴」として語られるであろう、「アベノマスク」なるものも同じであろうか。

 

他のブログでも書いたが、我が家にアベノマスクが届いたのは、政府が来週一杯ですべての世帯に配達されると発表された、週の金曜日だった。

その頃には、市中にほぼ適正価格にてマスクが出回り、届きはしたが全くの用済み。無用の長物と化した。

本当に政治家と役人の考えは、庶民の感覚からズレていると感じた。